サマンサタバサ 世永亜実。 『発想の転換で読み解く働く女性のやる気スイッチ』

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サマンサタバサ 世永亜実

自分らしいキャリアを築きながら、幸せな家族に囲まれて生活する。 それは理想のように感じられますが、実現している女性たちは実際にいます。 そんな彼女たちに、働く女性として、母親として、充実した毎日を過ごすためのヒントを聞く新連載「FashionHR ワーキングママインタビュー」がスタートします。 第一回目は「サマンサタバサ」プレスマーケティング部上席執行役員の世永亜実さん。 プレス業務を担い、会社の成長に大きく貢献してこられました。 現在は2児のママとして、仕事と育児、家事をすべてこなすスーパーウーマンの世永さんに、ママとしての仕事の向き合い方についてお話を伺いました。 今振り返ると、とにかくがむしゃらで、楽しいかという感覚があるかどうかもわからずに、毎日100点以上のものを取りたくて、猛ダッシュしているのを後ろから止められるような状態でした。 帰りが遅くなることを注意されて、「なんでこんなに頑張っているのに、そんなことを言われるんだろう」って思ったこともあります。 夜、会社のトイレに隠れて、皆がいなくなったのを見計らって、また仕事の続きをしていたこともあります。 20代は自分でも歯止めがきかないくらい働いていました。 楽しかったかと聞かれると、よくわからないんですけれど(笑)。 とにかくがむしゃらに働くしかありませんでした。 入社当時は「サマンサ」がスタートして間もなかったので、次から次へと予想もしていないことが起きました。 例えばヒルトン姉妹を来日させなければならないということで、でもヒルトン姉妹も当時はまだ一般人同然でマネージャーがいるわけでもなく、自分たちでかたっぱしから電話して、交渉まで漕ぎ着けなければならない。 すべてがそういう感じだったので、何が正解で何が間違っているかなど判断しようもない状態でした。 海外のセレブと接する経験は、日本でプレス業務をやっていてもなかなかないと思いますが、そのときのことについてお聞かせください。 入社した日に、いきなり「ヒルトン姉妹という人と契約したから君が担当ね」って代表に言われて。 来日を実現させたのは入社からたったの2ヶ月だったんです。 私はヒルトン姉妹と同期入社という感覚なんですが(笑)、いろんな海外のセレブとやりとりすることで学んだことが非常にありました。 ただ、正直トラブルはこれまでほとんどないんです。 その理由は、間に人を極力入れないという代表のポリシーにあると思っています。 もちろんプロの方たちのお力を借りることも多いのですが、この会社には愛を持っている人たちが愛を伝えるために、 自分たちの言葉で伝えようという考えがすごくあるんです。 直接やり取りするので、トラブルになってもすぐに解決できるし、いい関係が築けているんです。 そうですね。 組織作りというと、当時そこまでできていたかはわかりません。 現在は、14年会社にいてその間役員になって8年くらい経つので、組織を作る、人材を教育するということがどういうことなのか、自分なりの考えはあります。 当時は、仕事を回すためのチームを作るということが精一杯でした。 すごい大変だったんですけど、課長になり、部長になり、役員になり、いい待遇していただいて、頑張ればいい景色が見られることをたぶん自分なりに知っていて、 この先にきっと何かがあるかもというのが原動力になっていたんだと思います。 当時、ブランドの成長期で、雑誌に載ったものが飛ぶように売れるとはまさにこのこと、という感覚を味わいました。 今ってそういう現象があまりないと思いますが、ヒルトン姉妹がバッグを持ったことで、次の日に売り場に多くのお客様が来てくださるなど、中核にいて、そういうことを経験できたのは本当に宝です。 仕事に対する考え方に変化はありましたか? 子供を産んでから、自分の時間が自由に使えなくなって、 100点を取らないことの良さに気付いたんです。 もともとオンとオフの切り替えが苦手で、20代の頃はその日あったメールとファックスを全部プリントアウトして自宅に持ち帰ってその日中にチェックしていました。 色校正なども持ち帰るとベッドの横に置いて、急に気になって目が覚めて赤文字を見直したり、そういう生活でしたから。 会社にいる人が若いから、使う人がいなくて計画倒れになっていたそうなんです。 実は私の産休中は、まだスタッフの人数が少なかったので、毎日会社の子が自宅に来ていたんです。 授乳しながら広告のチェックをしていたり(笑)。 いつでも復帰できる保育所があったので、ちょっと行ってみようかなと思ったのが4ヶ月目くらいです。 たまたま私が復帰しようとしたときに、 東京都から事業所内保育施設支援事業の第1号を会社がいただいたんです。 なので、東京都庁で記者発表することになって、それが第一弾の仕事でした。 4ヶ月で復帰して徐々に、ペースを上げて6ヶ月ではフル復帰しました。 子どもを産むということは、会社から頼まれたわけではなく、自分が選択していることなので、その権利を会社に主張するのは、私は違うと思うんです。 それは私が従業員であり、役員であるからいろんな角度から見ているというのもあるんですが、子どもを産むことで時間に制限ができたとしても、会社に対しても周りのスタッフに対してもこれまでと同じようなパフォーマンスや、同じメッセージを発信し続けられる土台を作った上でないと、周りも協力してくれないと思うんです。 従業員の立場、役員としての立場から、子育てをしながら仕事をするための強い信念をお持ちの世永さん。 後半では、離職を考えたこと、そして現在の仕事に対する姿勢などをお聞きします。

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『発想の転換で読み解く働く女性のやる気スイッチ』

サマンサタバサ 世永亜実

働く女性として、母親として、充実した毎日を過ごすためのヒントを、実際に実現されている女性に聞く「FashionHRワーキングママインタビュー」。 第一回目は「サマンサタバサ」プレスマーケティング部上席執行役員の世永亜実さん。 2児の母であり、役員としての責任を全うする奮闘ぶりを、前編に続きお届けします。 () 一度は離職を考えたことも。 もともと家事が好きで、きっと仕事よりも主婦業が向いているのではないかと自分では思うんです。 上の子と下の子がいて、もっとこの子たちと主婦として、ずっと一緒にいたいなという気持ちがありました。 上の子と4歳離れているので、確実に私自身の体力が落ちたと感じましたし、下の子は夜泣きがひどくて、2歳まで1時間おきに起きていたんです。 寝ないで仕事に行き、育児にも追われる状況の中、もっと家の仕事に集中したいなと思うようになったんです。 そこで確かにやってもいないのに、 できないと決めつけていたかもしれないと思いました。 夫も私が働いているからこそお互いいろんな話ができることを喜んでいたし、母も義理の母も、周りのみんなが続けたほうがいいって後押ししてくれたんです。 私は当時、なぜみんながそんなふうに言ってくれているのかわからなかったんですが、本当にだれも賛成してくれなくて、辞めたいって言っているのは私だけで(笑)。 それで続けてみて、やっぱりだめだったらそのときにまた考えようと思いました。 そこで私が受け止める ひとつひとつに、仕事していたからこそわかることがあるんです。 「大人になるって楽しいよ」とか、「将来こういう仕事をしたいんだったら、こういう道にいったらいいんじゃない」というように言ってあげられることが多くて、そんなとき、働いていてよかったと思いますね。 その後自分の支度をし、下の子を起こして、出社してから17時までがむしゃらに働く。 それから2人を連れて帰り、食事の支度、宿題、寝かしつけなどという感じです。 休日は一日中公園で遊ぶか、博物館に連れて行ったり、習い事に通わせたり。 今は本当に自分の時間が通勤時間しかありませんね(笑)。 たまにひとりになりたくて、家のトイレにこもることもありますが、子どもたちに「ママどこー?」ってドアをドンドン叩かれますし(笑)。 こんなに忙しくて、いろんな人に必要とされる時期って、人生でそんなにないと思うんです。 大変ですが、歳をとって振り返るとき、あの頃すごく恵まれていて、よかったなって思うのかな、って最近40歳を直前に思うんです。 今は会社でも必要とされていて、家庭でも必要とされていますが、やはり2年生の長男は必要とする度合いが減ってきて、少しずつ離れていっている感じもあります。 40代の仕事の目標とは? 私は特に高い目標とかはなく、現状維持を常に考えています。 今のテンション、今のモチベーションでしっかり仕事も家庭も続けていくというのが毎年の目標なんです。 それが長く続けていく秘訣かもしれません。 ですから20代のスタッフによく言っているのが、この時期をいかに過ごすかによって、その先の人生がすごく変わるから大事にしてほしいということ。 また、30代の子には、人生の道がひとつと考えるととても辛くなるから、「 女の人って、妻もあり、女もあり、母もあってラッキーなんだよ、道が3つあるから時間ごとにその3役をわたり歩けるっていうことは男の人には絶対できないことだよっ」ていつもアドバイスしているんです。 そう思うと気持ちがラクになると思うんです。 「子どもが生まれたら仕事どうしよう?」ではなく、「母の道も増えてラッキー!」って思ってもらえると嬉しいですね。 例えば子どもが熱出してしまった、というときは、今は母の時間なんだから、ほかの2つの道は大丈夫だし、仕事のときは女の道だから、とことん女としての時間を満喫してって伝えるようにしています。 ファッション業界には女性が多いので、今後育児に関する理解はより増えると思いますし、こんなに子育ての経験が活かせる場所ってほかにあまりないのでは。 すごくラッキーな環境だと思います。 管理職の方などは特に子育てを経験することで、組織づくりとか社員教育に活かせられることがたくさんあることに気付きました。 ですから 率先してママさんが管理職になることで、企業自体が良くなると思うんです。 私自身、たぶんあのままがむしゃらに働いていたらたぶん息切れしていただろうし、良い組織が作れなかったと思うんです。 今は私が17時にぱっといなくなるので、みんなに迷惑をかけている分、私がいなくても仕事が進行していく組織作りが出来上がってきています。 産休や育休って自分のキャリアが止まるって考えてしまうかもしれないですが、逆に自分の人生ののりしろが増えると思うんです。 だからこそ、ご自身のいろいろなライフプランもキャリアプランもどちらも存分に楽しんだほうが絶対いい!私はそう思っています。 これから妊娠・出産を考えるキャリア女性にとって、力強いメッセージを発信してくれた世永さん。 子育て中のスタッフをサポートする進んだ制度だけでなく、精神的な面でも理解のある「サマンサタバサ」のように、より多くの女性が自分らしいキャリアとプライベートを両立出来る企業が、今後増えていくことを願います。

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サマンサタバサ役員 世永亜実さん インタビュー《前編》 〜ファッション・美容について〜

サマンサタバサ 世永亜実

週末は子どもに徹底的に付き合う! 子どもの興味が私の趣味 いま、長男は歴史にはまっています。 平日は一緒にゆっくりできない分、 週末はとにかく子どもが中心。 公園だって行きたいと言われればどんなに寒くても一緒に行って、「帰りたい」と言いだすまでは徹底的に付き合います。 ポップアップテントを持っていって、その中でじーっと待ってたりするので、ママ友と公園で出会うと笑われますけど(笑)。 歴史にはまっているからと、子どものお弁当もキャラ弁ならぬ歴弁を作ったりします。 武将の旗を作ってお弁当に刺して、「誰でしょう?」ってクイズ形式にしたり。 そういうのも苦ではなくて、楽しいんです。 週末に子どもが興味ありそうなイベントなんかも探しておいて「これどう?」って出したり。 「あ、行きたい!」って言われたら、「よっしゃー!」って思っちゃうんです(笑)。 そうやって子どもの興味を伸ばしてあげられるようなものを、子どもの一歩前に準備することも、大事にしています。 武将の旗を自作して作る歴弁。 「子どもはあっさり武将クイズを当ててきます(笑)」 常にフル回転! だから現状維持が2016年の目標 私は常に走り回ってフル回転。 でも、仕事をするということは、楽なことであるはずがないと思っています。 産休も同じ。 仕事から離れる以上、浦島太郎になってしまう恐れは常にあります。 だから、産休で離れたのと同じ期間は恩返しだと思って働くくらいの気持ちが必要だと思います。 7割の力でできる仕事なんてないんです。 時間に制限があっても、100%の成果が出せるように工夫をしたり、部下の悩みには24時間答えてあげたりしたいので家に帰ってからもLINEやSkypeを使って連絡を取り続けます。 働きやすさを維持するために、成果も出す。 会社に結果をきちんと返すことは大前提だと思っています。 だから、今年の目標はとにかく現状維持。 私は常に精いっぱいなので、もうこれ以上望むよりは現状を維持するために体力をつけて、ちゃんと回していくことだけです。 仕事は99%大変なことが起きる可能性がありますよね。 でも「死ぬわけじゃない」っていい意味で考えるようにしてるんです。 土砂降りがあれば、その後には虹がかかるはずですから。

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