我々 だ エーミール イラスト。 #○○の主役は我々だ! 体調不良な教授

#○○の主役は我々だ! 体調不良な教授

我々 だ エーミール イラスト

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○○の主役は我々だ!さんのコンビ名?の由来を教えてください!友人...

我々 だ エーミール イラスト

注意 この作品は実況者の方のお名前を借りた創作小説です ご本人には一切関係ありません また本人様のご迷惑になるので、晒し・無断転載は絶対におやめください 小説を書くのは初めてですので、誤字脱字又は文章そのものがおかしいことがあります ご了承ください 何かあればメッセージでご指摘ください 以上のことが大丈夫であればこのままお読みください ——風邪なんてひいたのは何年ぶりだろうか。 もともと寒い方が好きだし、それでなくとも子供の頃から体は丈夫な方だ。 徹夜続きで疲労することはあっても風邪でダウンするのは大人になって初めてのような気がする。 あの時内ゲバに混ざってしまったのがいけなかったんでしょうね。 しばらく大学の方の仕事が立て込んでいたせいで軍に顔を出すのは1ヶ月ぶりだ。 やっと仕事を片付け、大学が夏休みということもありしばらく出向かなくてもすむ。 早くこちらに来たくて明後日までかかるところを寝ずに終わらせてきた。 軍に参謀として入り、教授職の方を副業として扱うようになってから借りていたアパートの部屋は引き払ってしまっていたので1ヶ月ホテル暮らしをしていた。 お粗末なホテルだった訳ではないが、やはり自分の物で溢れかえっている自室が恋しくなった。 早く軍の自室に行きシャワーを浴びて眠ってしまおうと足を早め玄関口から入り、近道のため中庭を突っ切ろうと決める。 (皆さんへの挨拶は夕食の時にさせてもらいましょうかね) そんなことを考えながら中庭へ足を踏み入れると突如 「エーミさん!」 「わぶっ!!」 名前を呼ばれた瞬間顔面に水が飛んできた。 今すぐにでも寝れそうだった眠気は吹っ飛んでしまい、恨めしく水をかけた犯人を見つめる。 「もーゾムさんびっくりするじゃないですか!」 エーミールの反応に満足した様子のゾムの手には水鉄砲が握られている。 彼は暑さのためかいつもは被っているパーカーのフードを下ろし、髪も後ろで一つに束ねている。 その髪から水が滴っていることからエーミールへのイタズラのためだけに水鉄砲を持っているわけではないようだ。 「今な、みんなで水鉄砲してんねん!エミさんも混ざるやろ!」 断る可能性なんて微塵も考えてないようでゾムはすでにどこからかエーミールの分の水鉄砲を手渡してくる。 それをつい受け取ってしまったエーミールは一瞬迷う。 (どうしよ、一眠りする予定だったけど... まあ眠気ちょっと飛んだし混ざろうかな) 「いいですよ、行きましょうか!」 いつもならば内ゲバが始まると1時間ほどでトントンあたりが粛清剣を手に止めに入るのだが、水鉄砲では怪我人も出なければ建物への被害も出ないため今回はトントンやひとらんらんなども積極的に参加していた。 日が傾き始め、全員が空腹感を感じだしたことで夕食にしようと漸くお開きになった。 ぶるっ ふと水に濡れた身体が寒気を感じた。 さすがに冷えたかな?と思い荷物を回収してから一旦着替るために自室へ向かった。 久しぶりの自室の空気を目一杯吸い込み、ベッドに飛び込みたい気持ちを抑え着替えを済ませる。 せっかくなので一服してから食堂に向かおうと煙草に火をつけ息を吸い込むが 「ッゴホゴホ」 内ゲバで叫びすぎて痛めたのか嫌に煙が喉に沁みる。 すっかり吸う気持ちが萎えてしまい、火をつけたばかりの煙草を灰皿に押し付け食堂へ向かった。 今日の夕食は基地の外にある中華料理店の出前のようだ。 いつもであれば夕食は幹部の誰かが作るのだが今日は任務でいないチーノと鬱先生、留守がちの兄さん以外は内ゲバに参加していたため誰も作る暇がなかった。 昼から動き回ってお腹が空いている幹部一同は全員でいただきますと言った後それぞれ食事を始める。 色鮮やかな料理はとても美味しそうだが、先ほど喉を痛めたと自覚したエーミールにとって中華料理というチョイスはあまり嬉しくない。 加えて夏バテでもしたのか食欲も湧いてこなかった。 (うーん、あのまま寝るべきだっただろうか) そんなことを考えながら箸を持ったまま固まっていると 「おいエーミールどしたんや、食べんのか?」 なかなか食べ始めないエーミールに気づいたコネシマがよく通る声で話しかけてくる。 するとトントンへの食害に夢中だったゾムがその声に気づき近づいてきた。 「おーいエーミールう!全然食ってないやないか、俺が取ってやんよ!」 そう言いゾムはエーミールの取り皿に餃子エビチリチャーハン八宝菜その他諸々を山のように入れてくる。 「ぞ、ゾムさん、今日はちょっと疲れてて本当に無ry「ん?天津飯も欲しいって?しゃーないなエミさんは!」 「ひええ」 助けを求めてコネシマに視線を向けるとすでに隣にその姿はなく、少し離れたシャオロンの横に避難していた。 トントンなら止めてくれるのではと彼を見ると先程までの食害の影響でテーブルに突っ伏していた。 腹をくくるしかないな) 食害から逃げることを諦めたエーミールは気合を入れるためシャツの袖をまくり箸を持ち直した。 いつもの半分も食べられなかったのは言うまでもない。 「エミさんどうしたん?いつもはもっといけるやん」 流石に少しおかしいとゾムが心配するもエーミールは微笑む。 「はよ帰ってきたくてちょっと徹夜したからかもしれませんね」 「エミさんまた徹夜したんすか」 ゾムの食害を受けないよう遠巻きに見守っていたショッピが口を挟む。 他のメンバーも意識がこっちに向いているようだ。 「まあそんな倒れたりするほどではないですよ。 今日は早く寝ようと思ってますし大丈夫です」 以前一度徹夜のし過ぎでトントンもろとも倒れたことのあるエーミールはそれから徹夜が続いてしまった後は1日休息を取るよう気をつけている。 その言葉を聞きホッとしたメンバーはまたそれぞれ話に戻っていく。 ゾムも体調が悪いわけではないとわかり 「じゃあエミさん明後日一緒に飯な!」 と食害の予定を取り付けてきた。 その後エーミールは他のメンバーよりも早めに食堂を出て自室に戻ってきていた。 シャワーを浴びて布団に潜り込む。 エーミールは自分のベッドを気に入っている。 最初は軍が用意したベッドを使っていたエーミールだったが、半年ほど前オスマンの代わりに外交で訪れた国のベッドのデザインに一目惚れしその場で購入したのだ。 それに合わせて布団も少し良い物を買ったため寝心地は抜群だ。 ふかふかの布団に埋もれて覚めていた目がだんだん閉じていく。 「ゴホッゴホゴホ!!」 急に咳が止まらなくなり、エーミールの意識が浮上する。 辺りは真っ暗でまだ深夜のようだ。 咳が落ち着くまで布団の中で身体を丸めやり過ごす。 漸く咳が落ち着き、のろのろと身体を起こすとなんだか身体がだるく嫌に熱い。 どうやら熱があるらしいと感じたが今日は遅いので明日の朝薬を貰いに行くことに決め、再び布団に潜った。 朝は完全食を食べるため食堂に来ないショッピや朝早く起きて畑の世話をするひとらんらんなどと顔を合わせないのはいつも通りとして、今日はエーミールの姿も見ていない。 昨日の話からしてまだ寝ている可能性もなくはないがエーミールは基本大食いだ。 昨日夕食をあまり取っていないことから朝食は絶対食べるだろうと思っていた。 午前のスケジュールまでまだ少し余裕のあるゾムはエーミールの様子を見に行くことにした。 エーミールの部屋の前まで来たゾムは元気よくノックする。 「エミさーん!朝やでー!」 だが中から返事はない。 どうしたもんかと考えていると微かに咳き込む声が聞こえてきた。 ゾムはまさかと思い素早く天井からダクトに入り、エーミールの部屋の中に降りる。 そこにはベッドで眠るエーミールがいた。 ただし顔は赤く額には汗をかいている。 息も少し苦しそうだ。 前髪を避け額に触れると明らかに熱い。 『ろ、ロボロ!エミさん熱がある!しんぺい神呼んでや!』 急いで無線をロボロに繋ぎ現状を伝える。 『ゾム?しんぺい神は今朝から病院に呼ばれて不在やで』 タイミングの悪さについ舌打ちが出る。 『俺も大先生がおらんけここ離れられんし... 誰か風邪薬持って行かせるわ』 そう言い切れた無線を見つめゾムはオロオロし出した。 人の看病なんてしたことのないゾムは苦しむエーミールに何をしてあげたらいいのか全くわからないのだ。 とりあえず汗をかいているので暑いのかもしれないと思い、布団を剥いでやる。 「うっゴホッ...... ゾムさん?」 エーミールの目がうっすらと開く。 「エミさん熱あるん?なんかしてほしいことない?」 「あー... 朝、薬飲もうと思ってたんですよね」 「薬なら後で誰か持ってきてくれるらしいで」 「そうなんですね。 ありがとうございます」 ポツポツと話していると扉がノックされた ゾムが扉を開けに行くとそこにはお粥が乗ったお盆を持ったグルッペンがいた。 「ぐぐぐぐ、グルッペン!?」 「え゛」 ゾムの驚いた声を聞きエーミールがやや嫌そうな声をあげる。 「え゛とはなんだ!え゛とは!薬だけでなくお粥も持ってきてやったんだゾ!」 エーミールの反応が気に入らないらしいグルッペンが口を尖らせ抗議する。 「貴方どうせ心配半分サボる口実半分といった所でしょう?」 エーミールがジトッと見ると図星だったのかそっぽを向いて口笛を吹いている。 おい、総統。 「え、てかこれグルッペンが作ったん?」 「そうだゾ!といっても湯を沸かしてダシと残っていた米つっこんだだけだけどな」 「はえー料理なんて出来たんか」 出来ないイメージというよりも料理している姿のイメージが出来なさすぎる。 エプロンとかすんのかな。 「とにかくありがとうございます。 少しでも食べて薬飲みますね」 エーミールが身体を起こすのをゾムが手伝い、膝の上にグルッペンがお盆を置く。 二人に見守られながらエーミールはお粥をチビチビ食べる。 なんとかお碗の半分ほどを食べ、グルッペンにもう食べられないと謝りを入れる。 「無理して食べる必要はない、ゆっくり休めよ」 そう言い薬を飲むのを見届けたグルッペンはお盆を回収し部屋を出て行った。 「ゾムさんもありがとうございました。 移ったら悪いしもう大丈夫やから」 とエーミールはゾムの退出を促す。 ゾムはまだ部屋に居たそうにしていたが、スケジュールがすでに押していることもありしぶしぶ部屋を出て行った。 その後時間の空いた幹部が代わる代わるエーミールの様子を見に訪れた。 トントンは仕事の心配はいらないと声をかけに。 オスマンはあったかい紅茶を持って。 ひとらんらんは出来立ての野菜ジュースを手に。 シャオロンは煽りつつ心配しに。 コネシマはこの機会に洗脳しに。 ショッピはコネシマを止めるついでに。 ロボロは無線機ごしに声をかけてくれた。 (皆さん本間に優しい人たちや) 熱や咳で苦しいがエーミールの心はポカポカしていった。 そんな看病のお陰かエーミールの熱は1日で引いた。 だがたまに襲ってくる咳だけは1週間、2週間たってもなかなか治らなかった。 「ゴホゴホゴホッ、ゲホッ」 「エーミールそれなかなか治らんな」 咳で息が上がっているエーミールを見て鬱が声をかける。 エーミールが熱を出して2日後にチーノと共に任務から戻った鬱はロボロなどから熱のことは聞いていた。 しかしなかなか風邪が完治しないエーミールに他の幹部はだんだん心配の声を上げ始めていた。 鬱は風邪が長引いているだけだろうと気にしていなかったが、ぜえぜえと肩で息をするエーミールを見て顔を顰める。 そんな鬱に力なく微笑み 「歳ですかねえ、風邪薬も飲み続けているんですがなかなか効かなくて」 と困ったように眉を下げる。 あれからしんぺい神は軍の外の病院に呼ばれた後、そのまま別の病院へ呼ばれて街の病人達の手術を数多く請け負っている。 彼の医師としての腕は良く、以前から難しい手術が必要になる患者が出ると近隣の病院へ呼ばれるのだ。 風邪の長引くエーミールを見かねてグルッペンがしんぺい神を呼びもどそうとしたが、手術が必要な人達を優先してほしいとエーミールが止めた。 特に夜から朝にかけてよく出るため睡眠が妨害されるし、あまり酷いと嘔吐感を感じ気持ち悪い。 ここ数日にいたっては咳をすることによっていつもは使わない筋肉を使ったのか胸の奥の方が筋肉痛になったようだ。 風邪薬に加えて咳止めも飲んでいるが一向に効く気配がない。 疲労が取れない上に皆に心配され始めているので早く治したいのだが、これ以上どうしたらいいのかわからない。 喫煙が悪いのかもしれないと、昨日から禁煙し始めたがすでに限界を迎えそうだ。 咳と禁煙でイライラするせいで仕事も捗らない。 負の連鎖だ。 そんな状態でさらに数日過ごしていたとき紅茶を淹れるためお湯の入ったポットを持ち上げた瞬間脇腹の辺りが痛んだ。 ポットを落とさないよう戻しその場に蹲る。 「エーミール大丈夫!?」 談話室で一緒になったことから紅茶を淹れてもらうことになったオスマンは急に蹲ったエーミールに驚き近づく。 「ええ、なんか急にちょっと脇腹辺りが痛い気がして」 大したことないと立ち上がろうとしたエーミールだったが急に天井から降りてきたゾムに驚き固まる。 「エーミールええ加減にせえよ、どこが大丈夫なんや」 ゾムの表情はパーカーでよく見えないが、どうやら怒っているようだ。 オスマンはゾムが怒っている理由が分かっているので黙っている。 「まだ咳が治らんで苦しい癖に、よく寝れてない癖に、いつも通りの量仕事引き受けてんの知ってんで?そんなんしたって効率悪いやんか、なあエミさ「大丈夫って言ってんだろ!」 ハッとした時にはもう遅い。 ゾムを見上げると驚いた顔をしている。 やってしまった、彼はただ自分を心配してくれていただけなのに。 それを勝手に仕事が遅いと責められた気になって、使えないと言われている気がして。 早く謝らなくてはと口を開いた瞬間また 「ゾ、ゾムさんっゴホっゴホゴホゲホ」 謝らせてももらえないなんて、なんて嫌な咳だろう。 咳による嘔吐感のせいか、自分の情けなさへか目に涙が溜まっていく。 ゾムとオスマンが隣にしゃがみ、そっと背中をさすってくれる。 申し訳ないのに、謝りたいしお礼も言いたいのに、咳は止まってくれない。 シャツの胸元を強く掴み俯く。 「はーいエミさん、苦しかったね?神の帰還だよ」 と上から声が降ってきた。 顔を上げると顔から神の文字を下げたしんぺい神が立っていた。 「咳喘息てなんなん?風邪じゃなかったん?」 ゾムはわからず首を傾げるとしんぺい神がわかりやすく説明する。 咳喘息っていうのはね、なんらかの影響によって気道が狭まって咳が出てしまう気管支の病気だよ。 咳喘息だけでは熱は出ないから風邪と併発したんだろうね。 風邪薬とか咳止めは効かないから気管支広げる薬出すね、あと咳で肋骨骨折してるからそっちの治療もするよ。 ふんふんと聞いているエーミールの後ろでゾムは話についていけず頭がパンクしていた。 「は?え?骨折もしてんの?なんで?」 「咳が酷いと肋骨骨折することがあるって聞いたことあるめう〜」 しんぺい神の代わりに付いてきていたオスマンが答える。 「だからこんなに長引いたんですね。 しんぺい神さん助かりましたありがとうございます」 ぺこりと頭を下げたエーミールはそのまま後ろを振り返り、 「ゾムさん!オスマンさんもさっきは当たってしまってすいませんでした!お二人とも心配してくれてたのに私イライラしてしまって、本当最低です... 」 顔を上げないエーミールの頭を二人が叩く。 「何言うてんねんエーミール!お前が禁煙でイライラしてたのなんかお見通しだ!」 「そうめう!その為に談話室で待ってためう」 え?と顔を上げると二人ともしたり顔でこっちを見ていた。 禁煙を知られていた、談話室で会ったのは偶然じゃなくて一緒にお茶をしてエーミールをリラックスさせるためだった。 嗚呼全くこの人達は本当に身内に甘いのだから 嬉しくて涙が出そうなのを堪え、エーミールは笑う。 「本間にありがとう!」 三日ほどで咳喘息は治ったのだが暫く他の幹部達に仕事をさせてもらえないエーミールであった。

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注意 この作品は実況者の方のお名前を借りた創作小説です ご本人には一切関係ありません また本人様のご迷惑になるので、晒し・無断転載は絶対におやめください 小説を書くのは初めてですので、誤字脱字又は文章そのものがおかしいことがあります ご了承ください 何かあればメッセージでご指摘ください 以上のことが大丈夫であればこのままお読みください ——風邪なんてひいたのは何年ぶりだろうか。 もともと寒い方が好きだし、それでなくとも子供の頃から体は丈夫な方だ。 徹夜続きで疲労することはあっても風邪でダウンするのは大人になって初めてのような気がする。 あの時内ゲバに混ざってしまったのがいけなかったんでしょうね。 しばらく大学の方の仕事が立て込んでいたせいで軍に顔を出すのは1ヶ月ぶりだ。 やっと仕事を片付け、大学が夏休みということもありしばらく出向かなくてもすむ。 早くこちらに来たくて明後日までかかるところを寝ずに終わらせてきた。 軍に参謀として入り、教授職の方を副業として扱うようになってから借りていたアパートの部屋は引き払ってしまっていたので1ヶ月ホテル暮らしをしていた。 お粗末なホテルだった訳ではないが、やはり自分の物で溢れかえっている自室が恋しくなった。 早く軍の自室に行きシャワーを浴びて眠ってしまおうと足を早め玄関口から入り、近道のため中庭を突っ切ろうと決める。 (皆さんへの挨拶は夕食の時にさせてもらいましょうかね) そんなことを考えながら中庭へ足を踏み入れると突如 「エーミさん!」 「わぶっ!!」 名前を呼ばれた瞬間顔面に水が飛んできた。 今すぐにでも寝れそうだった眠気は吹っ飛んでしまい、恨めしく水をかけた犯人を見つめる。 「もーゾムさんびっくりするじゃないですか!」 エーミールの反応に満足した様子のゾムの手には水鉄砲が握られている。 彼は暑さのためかいつもは被っているパーカーのフードを下ろし、髪も後ろで一つに束ねている。 その髪から水が滴っていることからエーミールへのイタズラのためだけに水鉄砲を持っているわけではないようだ。 「今な、みんなで水鉄砲してんねん!エミさんも混ざるやろ!」 断る可能性なんて微塵も考えてないようでゾムはすでにどこからかエーミールの分の水鉄砲を手渡してくる。 それをつい受け取ってしまったエーミールは一瞬迷う。 (どうしよ、一眠りする予定だったけど... まあ眠気ちょっと飛んだし混ざろうかな) 「いいですよ、行きましょうか!」 いつもならば内ゲバが始まると1時間ほどでトントンあたりが粛清剣を手に止めに入るのだが、水鉄砲では怪我人も出なければ建物への被害も出ないため今回はトントンやひとらんらんなども積極的に参加していた。 日が傾き始め、全員が空腹感を感じだしたことで夕食にしようと漸くお開きになった。 ぶるっ ふと水に濡れた身体が寒気を感じた。 さすがに冷えたかな?と思い荷物を回収してから一旦着替るために自室へ向かった。 久しぶりの自室の空気を目一杯吸い込み、ベッドに飛び込みたい気持ちを抑え着替えを済ませる。 せっかくなので一服してから食堂に向かおうと煙草に火をつけ息を吸い込むが 「ッゴホゴホ」 内ゲバで叫びすぎて痛めたのか嫌に煙が喉に沁みる。 すっかり吸う気持ちが萎えてしまい、火をつけたばかりの煙草を灰皿に押し付け食堂へ向かった。 今日の夕食は基地の外にある中華料理店の出前のようだ。 いつもであれば夕食は幹部の誰かが作るのだが今日は任務でいないチーノと鬱先生、留守がちの兄さん以外は内ゲバに参加していたため誰も作る暇がなかった。 昼から動き回ってお腹が空いている幹部一同は全員でいただきますと言った後それぞれ食事を始める。 色鮮やかな料理はとても美味しそうだが、先ほど喉を痛めたと自覚したエーミールにとって中華料理というチョイスはあまり嬉しくない。 加えて夏バテでもしたのか食欲も湧いてこなかった。 (うーん、あのまま寝るべきだっただろうか) そんなことを考えながら箸を持ったまま固まっていると 「おいエーミールどしたんや、食べんのか?」 なかなか食べ始めないエーミールに気づいたコネシマがよく通る声で話しかけてくる。 するとトントンへの食害に夢中だったゾムがその声に気づき近づいてきた。 「おーいエーミールう!全然食ってないやないか、俺が取ってやんよ!」 そう言いゾムはエーミールの取り皿に餃子エビチリチャーハン八宝菜その他諸々を山のように入れてくる。 「ぞ、ゾムさん、今日はちょっと疲れてて本当に無ry「ん?天津飯も欲しいって?しゃーないなエミさんは!」 「ひええ」 助けを求めてコネシマに視線を向けるとすでに隣にその姿はなく、少し離れたシャオロンの横に避難していた。 トントンなら止めてくれるのではと彼を見ると先程までの食害の影響でテーブルに突っ伏していた。 腹をくくるしかないな) 食害から逃げることを諦めたエーミールは気合を入れるためシャツの袖をまくり箸を持ち直した。 いつもの半分も食べられなかったのは言うまでもない。 「エミさんどうしたん?いつもはもっといけるやん」 流石に少しおかしいとゾムが心配するもエーミールは微笑む。 「はよ帰ってきたくてちょっと徹夜したからかもしれませんね」 「エミさんまた徹夜したんすか」 ゾムの食害を受けないよう遠巻きに見守っていたショッピが口を挟む。 他のメンバーも意識がこっちに向いているようだ。 「まあそんな倒れたりするほどではないですよ。 今日は早く寝ようと思ってますし大丈夫です」 以前一度徹夜のし過ぎでトントンもろとも倒れたことのあるエーミールはそれから徹夜が続いてしまった後は1日休息を取るよう気をつけている。 その言葉を聞きホッとしたメンバーはまたそれぞれ話に戻っていく。 ゾムも体調が悪いわけではないとわかり 「じゃあエミさん明後日一緒に飯な!」 と食害の予定を取り付けてきた。 その後エーミールは他のメンバーよりも早めに食堂を出て自室に戻ってきていた。 シャワーを浴びて布団に潜り込む。 エーミールは自分のベッドを気に入っている。 最初は軍が用意したベッドを使っていたエーミールだったが、半年ほど前オスマンの代わりに外交で訪れた国のベッドのデザインに一目惚れしその場で購入したのだ。 それに合わせて布団も少し良い物を買ったため寝心地は抜群だ。 ふかふかの布団に埋もれて覚めていた目がだんだん閉じていく。 「ゴホッゴホゴホ!!」 急に咳が止まらなくなり、エーミールの意識が浮上する。 辺りは真っ暗でまだ深夜のようだ。 咳が落ち着くまで布団の中で身体を丸めやり過ごす。 漸く咳が落ち着き、のろのろと身体を起こすとなんだか身体がだるく嫌に熱い。 どうやら熱があるらしいと感じたが今日は遅いので明日の朝薬を貰いに行くことに決め、再び布団に潜った。 朝は完全食を食べるため食堂に来ないショッピや朝早く起きて畑の世話をするひとらんらんなどと顔を合わせないのはいつも通りとして、今日はエーミールの姿も見ていない。 昨日の話からしてまだ寝ている可能性もなくはないがエーミールは基本大食いだ。 昨日夕食をあまり取っていないことから朝食は絶対食べるだろうと思っていた。 午前のスケジュールまでまだ少し余裕のあるゾムはエーミールの様子を見に行くことにした。 エーミールの部屋の前まで来たゾムは元気よくノックする。 「エミさーん!朝やでー!」 だが中から返事はない。 どうしたもんかと考えていると微かに咳き込む声が聞こえてきた。 ゾムはまさかと思い素早く天井からダクトに入り、エーミールの部屋の中に降りる。 そこにはベッドで眠るエーミールがいた。 ただし顔は赤く額には汗をかいている。 息も少し苦しそうだ。 前髪を避け額に触れると明らかに熱い。 『ろ、ロボロ!エミさん熱がある!しんぺい神呼んでや!』 急いで無線をロボロに繋ぎ現状を伝える。 『ゾム?しんぺい神は今朝から病院に呼ばれて不在やで』 タイミングの悪さについ舌打ちが出る。 『俺も大先生がおらんけここ離れられんし... 誰か風邪薬持って行かせるわ』 そう言い切れた無線を見つめゾムはオロオロし出した。 人の看病なんてしたことのないゾムは苦しむエーミールに何をしてあげたらいいのか全くわからないのだ。 とりあえず汗をかいているので暑いのかもしれないと思い、布団を剥いでやる。 「うっゴホッ...... ゾムさん?」 エーミールの目がうっすらと開く。 「エミさん熱あるん?なんかしてほしいことない?」 「あー... 朝、薬飲もうと思ってたんですよね」 「薬なら後で誰か持ってきてくれるらしいで」 「そうなんですね。 ありがとうございます」 ポツポツと話していると扉がノックされた ゾムが扉を開けに行くとそこにはお粥が乗ったお盆を持ったグルッペンがいた。 「ぐぐぐぐ、グルッペン!?」 「え゛」 ゾムの驚いた声を聞きエーミールがやや嫌そうな声をあげる。 「え゛とはなんだ!え゛とは!薬だけでなくお粥も持ってきてやったんだゾ!」 エーミールの反応が気に入らないらしいグルッペンが口を尖らせ抗議する。 「貴方どうせ心配半分サボる口実半分といった所でしょう?」 エーミールがジトッと見ると図星だったのかそっぽを向いて口笛を吹いている。 おい、総統。 「え、てかこれグルッペンが作ったん?」 「そうだゾ!といっても湯を沸かしてダシと残っていた米つっこんだだけだけどな」 「はえー料理なんて出来たんか」 出来ないイメージというよりも料理している姿のイメージが出来なさすぎる。 エプロンとかすんのかな。 「とにかくありがとうございます。 少しでも食べて薬飲みますね」 エーミールが身体を起こすのをゾムが手伝い、膝の上にグルッペンがお盆を置く。 二人に見守られながらエーミールはお粥をチビチビ食べる。 なんとかお碗の半分ほどを食べ、グルッペンにもう食べられないと謝りを入れる。 「無理して食べる必要はない、ゆっくり休めよ」 そう言い薬を飲むのを見届けたグルッペンはお盆を回収し部屋を出て行った。 「ゾムさんもありがとうございました。 移ったら悪いしもう大丈夫やから」 とエーミールはゾムの退出を促す。 ゾムはまだ部屋に居たそうにしていたが、スケジュールがすでに押していることもありしぶしぶ部屋を出て行った。 その後時間の空いた幹部が代わる代わるエーミールの様子を見に訪れた。 トントンは仕事の心配はいらないと声をかけに。 オスマンはあったかい紅茶を持って。 ひとらんらんは出来立ての野菜ジュースを手に。 シャオロンは煽りつつ心配しに。 コネシマはこの機会に洗脳しに。 ショッピはコネシマを止めるついでに。 ロボロは無線機ごしに声をかけてくれた。 (皆さん本間に優しい人たちや) 熱や咳で苦しいがエーミールの心はポカポカしていった。 そんな看病のお陰かエーミールの熱は1日で引いた。 だがたまに襲ってくる咳だけは1週間、2週間たってもなかなか治らなかった。 「ゴホゴホゴホッ、ゲホッ」 「エーミールそれなかなか治らんな」 咳で息が上がっているエーミールを見て鬱が声をかける。 エーミールが熱を出して2日後にチーノと共に任務から戻った鬱はロボロなどから熱のことは聞いていた。 しかしなかなか風邪が完治しないエーミールに他の幹部はだんだん心配の声を上げ始めていた。 鬱は風邪が長引いているだけだろうと気にしていなかったが、ぜえぜえと肩で息をするエーミールを見て顔を顰める。 そんな鬱に力なく微笑み 「歳ですかねえ、風邪薬も飲み続けているんですがなかなか効かなくて」 と困ったように眉を下げる。 あれからしんぺい神は軍の外の病院に呼ばれた後、そのまま別の病院へ呼ばれて街の病人達の手術を数多く請け負っている。 彼の医師としての腕は良く、以前から難しい手術が必要になる患者が出ると近隣の病院へ呼ばれるのだ。 風邪の長引くエーミールを見かねてグルッペンがしんぺい神を呼びもどそうとしたが、手術が必要な人達を優先してほしいとエーミールが止めた。 特に夜から朝にかけてよく出るため睡眠が妨害されるし、あまり酷いと嘔吐感を感じ気持ち悪い。 ここ数日にいたっては咳をすることによっていつもは使わない筋肉を使ったのか胸の奥の方が筋肉痛になったようだ。 風邪薬に加えて咳止めも飲んでいるが一向に効く気配がない。 疲労が取れない上に皆に心配され始めているので早く治したいのだが、これ以上どうしたらいいのかわからない。 喫煙が悪いのかもしれないと、昨日から禁煙し始めたがすでに限界を迎えそうだ。 咳と禁煙でイライラするせいで仕事も捗らない。 負の連鎖だ。 そんな状態でさらに数日過ごしていたとき紅茶を淹れるためお湯の入ったポットを持ち上げた瞬間脇腹の辺りが痛んだ。 ポットを落とさないよう戻しその場に蹲る。 「エーミール大丈夫!?」 談話室で一緒になったことから紅茶を淹れてもらうことになったオスマンは急に蹲ったエーミールに驚き近づく。 「ええ、なんか急にちょっと脇腹辺りが痛い気がして」 大したことないと立ち上がろうとしたエーミールだったが急に天井から降りてきたゾムに驚き固まる。 「エーミールええ加減にせえよ、どこが大丈夫なんや」 ゾムの表情はパーカーでよく見えないが、どうやら怒っているようだ。 オスマンはゾムが怒っている理由が分かっているので黙っている。 「まだ咳が治らんで苦しい癖に、よく寝れてない癖に、いつも通りの量仕事引き受けてんの知ってんで?そんなんしたって効率悪いやんか、なあエミさ「大丈夫って言ってんだろ!」 ハッとした時にはもう遅い。 ゾムを見上げると驚いた顔をしている。 やってしまった、彼はただ自分を心配してくれていただけなのに。 それを勝手に仕事が遅いと責められた気になって、使えないと言われている気がして。 早く謝らなくてはと口を開いた瞬間また 「ゾ、ゾムさんっゴホっゴホゴホゲホ」 謝らせてももらえないなんて、なんて嫌な咳だろう。 咳による嘔吐感のせいか、自分の情けなさへか目に涙が溜まっていく。 ゾムとオスマンが隣にしゃがみ、そっと背中をさすってくれる。 申し訳ないのに、謝りたいしお礼も言いたいのに、咳は止まってくれない。 シャツの胸元を強く掴み俯く。 「はーいエミさん、苦しかったね?神の帰還だよ」 と上から声が降ってきた。 顔を上げると顔から神の文字を下げたしんぺい神が立っていた。 「咳喘息てなんなん?風邪じゃなかったん?」 ゾムはわからず首を傾げるとしんぺい神がわかりやすく説明する。 咳喘息っていうのはね、なんらかの影響によって気道が狭まって咳が出てしまう気管支の病気だよ。 咳喘息だけでは熱は出ないから風邪と併発したんだろうね。 風邪薬とか咳止めは効かないから気管支広げる薬出すね、あと咳で肋骨骨折してるからそっちの治療もするよ。 ふんふんと聞いているエーミールの後ろでゾムは話についていけず頭がパンクしていた。 「は?え?骨折もしてんの?なんで?」 「咳が酷いと肋骨骨折することがあるって聞いたことあるめう〜」 しんぺい神の代わりに付いてきていたオスマンが答える。 「だからこんなに長引いたんですね。 しんぺい神さん助かりましたありがとうございます」 ぺこりと頭を下げたエーミールはそのまま後ろを振り返り、 「ゾムさん!オスマンさんもさっきは当たってしまってすいませんでした!お二人とも心配してくれてたのに私イライラしてしまって、本当最低です... 」 顔を上げないエーミールの頭を二人が叩く。 「何言うてんねんエーミール!お前が禁煙でイライラしてたのなんかお見通しだ!」 「そうめう!その為に談話室で待ってためう」 え?と顔を上げると二人ともしたり顔でこっちを見ていた。 禁煙を知られていた、談話室で会ったのは偶然じゃなくて一緒にお茶をしてエーミールをリラックスさせるためだった。 嗚呼全くこの人達は本当に身内に甘いのだから 嬉しくて涙が出そうなのを堪え、エーミールは笑う。 「本間にありがとう!」 三日ほどで咳喘息は治ったのだが暫く他の幹部達に仕事をさせてもらえないエーミールであった。

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