ペレ ミッドサマー。 ミッドサマーあらすじネタバレ!結末ラストで彼氏を火あぶりの刑?

映画「ミッドサマー」を結末まであらすじネタバレ!上映館やムビチケ前売り券の情報も!│Kisei

ペレ ミッドサマー

監督は、主演は。 原題は、で(ミィドソンマル)を意味する。 アメリカの大学生グループが、留学生の故郷のスウェーデンの夏至祭へと招かれるが、のどかで魅力的に見えた村はキリスト教ではない古代北欧のを信仰するカルト的な共同体であることを知る。 この村の夏至祭は普通の祝祭ではなくを求める儀式であり、の明るさの中で、一行は村人たちによって追い詰められてゆく。 ストーリー [ ] 大学生のダニーはを抱えていた。 ある冬の日、同じくだった妹が失踪し、両親を道連れにでしてしまう。 自身の疾患と家族を失ったに苦しみ続け、恐怖の底に追い詰められているダニーを、恋人のクリスチャンは内心重荷に感じながら別れを切り出せずにいた。 翌年の夏、ダニーはクリスチャンと一緒にパーティに参加した。 席上、彼女はクリスチャンが友人のマーク、ジョシュと一緒に、同じく友人であるスウェーデンからの留学生ペレの故郷であるホルガ村を訪れる予定であることを知った。 クリスチャンはペレから「自分の一族の故郷で、今年夏至祭が開催される。 夏至祭は90年に1度しか開催されないので、見に来てはどうか」と誘われたのである。 大学でを専攻するクリスチャンは、学問的関心もあってホルガ行きを決めたのであった。 スウェーデン行きをダニーに隠していたクリスチャンは、仕方なくダニーも誘う。 ダニーらはスウェーデンへ渡り、ペレの案内でに位置するであるホルガを訪れた。 一行は、森に囲まれた草原という幻想的な風景と、白い服を着た親切な村人たちに初めは魅了される。 一行は同じくよそ者で、ペレの兄弟分のイングマールに誘われてロンドンからホルガにやってきたサイモンとコニーのカップルと合流し、イングマールからを勧められる。 キノコによる幻覚の中で、ダニーは妹の幻を見る。 村には夜が訪れるが、のためいつまでも昼のような明るさのままである。 翌日から始まる夏至祭はただの祝祭ではなく、の祭りであった。 そうとは知らずに参加したダニーは、不安と恐怖に苛まれていく。 草原のテーブルでの全員そろっての食事など夏至祭の儀式が粛々と進むが、 ()の儀式が始まると、よそ者一行の中に緊張が高まる。 コミューンの中の年長者二人が高い崖の上に姿を現し、おもむろに身を投げるという棄老の儀式が行われた。 身を投げた者のうち女性のほうは即死するが、男性のほうがまだ生きており、村人たちは男のうめき声をまねながら身をよじって叫び、槌で頭を叩き潰してとどめを刺す。 村の長老であるシヴは、ショックを受けたダニーをはじめとするよそ者たちに、これはホルガの死生観を表現した完全に普通の文化であり、村人は全員72歳になると同じようなことをしなければならないのだと説明する。 ダニーたちはペレの懇願と、夏至祭の研究で文化人類学の論文を書かなければならないというジョシュの必要性からホルガに残ることにする。 一方、サイモンとコニーは途中でホルガを出ることに決める。 荷物を集めるコニーに、村人はサイモンが列車に乗るために先に村を出てしまったという。 混乱したコニーは一人で村を出ていくが、その後、遠くで女性の叫び声が響く。 クリスチャンもホルガ村のことを論文のテーマにすることを決めるが、テーマを盗むつもりかと疑うジョシュとの関係が険悪になる。 ジョシュは、で書き継がれてきた村人の指針となる聖なる書である「ルビ・ラダー」(Rubi Radr)についてもっと教えてほしいと村の長老に懇願するが、絶対に読んではいけないと断られる。 いまルビ・ラダーを書いているのは、によって障害を持って生まれ、村のいわば神官となった人物で、村のあちこちに絵も描いているという。 一方軽率なマークが、村の神聖な木にそうとは知らずに立小便をしてしまい、村人の間に怒りが沸き起こる。 夕食時、マークは村の魅力的な女性に誘われてどこかへ消える。 クリスチャンの食事の中には女性の陰毛が混ぜられていた。 誰かが彼とのセックスを願って、この村の伝承通り自分の陰毛をまぜるおまじないをしたのだろう。 その夜、ジョシュは神聖な建物に忍び込んでルビ・ラダーを盗撮するが、突然現れた半裸の男に邪魔をされる。 その男はマークからはぎ取られた顔の皮をかぶり、下半身の皮をはいていた。 ジョシュは槌で頭を殴られ、その体はどこかに引きずり出されてゆく。 翌日、ダニーはさらにたくさんのドラッグを村人から勧められる。 彼女は村の女性総出のメイポール・ダンスの大会に参加させられ、全員で手をつないでの周りを何周も何周もする。 最後まで立っていられたダニーが優勝し、として花の冠をかぶせられ、村を行進する。 一方クリスチャンも大量のドラッグを摂取させられ、村の建物内で性的な儀式に参加させられる。 彼は服を脱がされ、全裸の女性たちに取り巻かれながら、彼の子種を孕むことを望む村の少女に強姦される。 女性たちの囃子声を聞いて建物に近寄ったダニーはクリスチャンがセックスをさせられているところを見てパニック障害を起こし、ついてきた女性たちもダニーをまねて一緒に泣き叫ぶ。 儀式後、意識もうろうとしたクリスチャンは全裸で飛び出して村をさまよう。 やがて、地面に埋められたジョシュの脚と、生きながら解剖され、背中から取り出されたを翼のように広げさせられ天井から吊るされるという「」のような処刑をされたサイモンの姿を発見するが、再び気を失わせられる。 メイクイーンとなったダニーは集まった村人たちから、コミューンから悪を追い払うために9人のいけにえが必要なのだと説明される。 ペレとイングマールに誘われたよそ者のジョシュ、マーク、コニー、サイモンの4人。 最初に身を投げた老人2人と、自らいけにえに志願してこれから死ぬイングマールとウルフの2人。 ダニーはあと1人のいけにえを、よそ者のクリスチャンにするか、それとも抽選で選ばれた村人のトービヨンにするか、選択を迫られる。 彼女は恋人のクリスチャンを選択する。 意識を半ば取り戻したクリスチャンは、自分が腹を裂かれた熊の体に全身をくるまれ、イングマールとウルフとともに神殿の中にいることを知る。 やがて神殿に火が放たれる。 体に火が付いたウルフの絶叫を、外にいる村人たちもまねて叫ぶ。 最初は苦悩と恐怖で泣いていたダニーだったが、神殿が焼け落ちてゆくにしたがい、微笑み始める。 ラストシーンの意味 [ ] 本作のラストシーンについては様々な解釈がなされているが、アスター監督は「ダニーは狂気に堕ちた者だけが味わえる喜びに屈した。 ダニーは自己を完全に失い、ついに自由を得た。 それは恐ろしいことでもあり、美しいことでもある」と脚本に書き付けている。 キャスト [ ] 登場人物のうち、ホルガの住人たちは主に俳優が演じており、そのうちの何人かにはを話す場面がある。 また、ダニーの家族など脇役数名はが演じている。 ダニー・アーダー 演 - 、日本語吹替 - アメリカの大学で心理学を学ぶ女子学生。 を抱えており、自分自身の不安や焦燥感を共有してくれる友人が少ないことに苦悩する。 クリスチャン・ヒューズ 演 - 、日本語吹替 - ダニーと同じ大学に通う大学生。 を控えていて、作成の題材を模索中。 ダニーを愛してはいるが、彼女の苦悩を受け止め切れず、その関係は微妙なものになりつつある。 ジョシュ 演 - ()、日本語吹替 - ダニーと同じ大学に通うクリスチャンの友人。 今回のスウェーデン旅行のほか、文化人類学でドイツや英国を巡る予定。 マーク 演 - 、日本語吹替 - ダニーと同じ大学に通うクリスチャンの友人。 学問的な事よりセックスとドラッグの事しか頭になく、仲間の中でも特に軽薄な行動が多い。 ペレ 演 - ()、日本語吹替 - ダニーたちの大学に留学しているホルガ出身の青年。 仲間たちをホルガの夏至祭に誘う。 サイモン 演 - 、日本語吹替 - イギリスの農園で知り合ったイングマールの招待をうけホルガへ来た青年。 コニーと婚約している。 コニー 演 - 、日本語吹替 - サイモンの婚約者。 イギリスの農園で知り合ったイングマールの招待をうけホルガへ来た。 ダン 演 - ホルガの村人の老齢男性。 夏至祭の初日にアッテストゥパンの儀式に登場する。 製作 [ ] スウェーデンの夏至祭のメイポール 5月8日、A24がアリ・アスター監督の新作映画の製作を開始しており、全米配給をも手掛ける予定だと報じられた。 製作サイドから「スウェーデンを舞台にしたホラー映画の監督を務めて欲しい」とのオファーを受け取ったとき、アスターは「ストーリーを思いつけそうにない」という理由で断ろうとした。 しかし、何とかアイデアを閃くに至ったため、そのオファーを受けることにしたのだという。 7月30日、フローレンス・ピュー、ジャック・レイナー、ウィル・ポールター、ウィリアム・ジャクソン・ハーパー、ヴィルヘルム・ブロングレンらがキャスト入りした。 なお、本作のはので行われた。 公開・マーケティング [ ] 2019年3月5日、本作のティーザー・トレイラーが公開された。 5月14日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された。 6月18日、本作はのでプレミア上映された。 当初、本作はからNC-17指定(17歳以下は鑑賞禁止)を受けたが、6週間にも及ぶ再編集の末に、R指定(17歳未満の観賞は保護者の同伴が必要)へと引き下げられることになった。 なお、アスター監督は現行版より30分以上長いエクステンデッド版を世に出すつもりだと述べている(元々、本作のファースト・カットは3時間45分にも及ぶ長大なものであった)。 2019年8月17日、本作のディレクターズ・カット版(上映時間171分)が初めて上映された。 日本では2020年2月21日から指定で上映された のち、ディレクターズ・カット版が同年3月13日から指定で上映された。 興行収入 [ ] 本作は『』と同じ週に封切られ、公開初週末に700万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが 、その予想は的中した。 2019年7月3日、本作は全米2707館で公開され、公開初週末に656万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場6位となった。 評価 [ ] 本作は批評家から絶賛されている。 93点となっている。 サイト側による批評家の見解の要約は「野心的で、見事に作り込まれており、観客の心を大いに揺さぶってくる。 『ミッドサマー』によって、アリ・アスター監督はホラー映画の巨匠と見なされるべき人物であるとまたしても証明された。 」となっている。 関連項目 [ ]• :2013年に公開されたの惨劇を基にしたプロットのスリラー映画• :1973年に公開されたイギリス映画で、民間伝承を題材にしたフォーク・ホラー映画。 異教が信仰される村の五月祭によそから招かれた主人公が巻き込まれてゆくというストーリーであり、劇中の要素やプロットが共通する。 アリ・アスターも好きな映画に挙げているが、『ミッドサマー』の脚本執筆中は観返さなかったという。 出典 [ ]• Twitter 2019年5月9日. 2019年6月29日閲覧。 2019年6月29日. 2019年6月29日閲覧。 Tom Brueggemann 2019年7月7日. IndieWire. 2019年8月18日閲覧。 2019年10月9日閲覧。 A24. 2019年12月8日閲覧。 TCエンタテインメント. 2020年6月12日閲覧。 Deadline. com 2018年5月8日. 2019年6月29日閲覧。 Vulture 2019年6月19日. 2019年6月29日閲覧。 Variety 2018年7月30日. 2019年6月29日閲覧。 Collider 2018年7月30日. 2019年6月29日閲覧。 The Playlist 2018年7月30日. 2019年6月29日閲覧。 YouTube 2019年3月5日. 2019年6月29日閲覧。 YouTube 2019年5月14日. 2019年6月29日閲覧。 Independent 2019年6月19日. 2019年6月29日閲覧。 Bloody Disgusting 2019年7月11日. 2019年7月12日閲覧。 The Wrap 2019年7月11日. 2019年7月12日閲覧。 Lincoln Center 2019年7月15日. 2019年10月9日閲覧。 cinemacafe. net. 2019年11月8日. 2020年3月20日閲覧。 CINRA. NET. 2020年2月25日. 2020年3月20日閲覧。 cinemacafe. net. 2020年3月6日. 2020年3月20日閲覧。 Box Office Mojo 2019年7月2日. 2019年10月9日閲覧。 Box Office Mojo. 2019年10月9日閲覧。 Rotten Tomatoes. 2019年6月29日閲覧。 Metacritic. 2019年6月29日閲覧。 Box Office Mojo 2019年7月7日. 2019年10月9日閲覧。 外部リンク [ ]• (英語)• (日本語)• - (英語)• - (英語).

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「ミッドサマー」ペレの話。|オノ ハナ|note

ペレ ミッドサマー

All Rights Reserved. 家族にとんでもない不幸が起き、人生のどん底に若くしてタッチしてしまったダニー(フローレンス・ピュー)。 彼女はズタズタになったその心をどうにか紛らわすため、大学生の彼氏クリスチャン(ジャック・レイナー)と、その男友達3人が計画していた旅行に参加することに。 旅の行き先はスウェーデン奥地のとあるコミューン、ホルガ。 クリスチャンの友人で、スウェーデンからの交換留学生ペレ(ヴィルヘルム・ブロムグレン)の地元である。 なんでも、ホルガでは今年、90年に一度の夏至祭が執り行われるらしい。 そりゃあもう、すごいらしい。 しかし、思わぬダニーの参加に、異国でハレンチな一夏を過ごしたかった男たちはゲンナリ。 かといって、皆がダニーの事情を知っているから蔑ろにはできない。 ダニーはダニーで男たちのテンションの下がりっぷりを感じ取っている。 All Rights Reserved. このあたりの心情を丁寧に描くところに、アリ・アスターの作家性と本作のテーマのひとつが見てとれる。 ようは「関係性」だ。 家族、恋人、友人、社会、ぼくらが生きていく上で大事な「関係性」に訪れる死……。 そんなこんなで、すでに「こんなはずじゃなかった」気分の一行だが、ホルガに着くと人々は5人を満面の笑みで迎えてくれる。 白夜ということもあり太陽は沈まない。 ホルガで生活する老若男女は皆生き生きとしていて、ファンシーな刺繍の入ったかわいい服で着飾り、歌ったり踊ったりでどこもハッピームード満載。 ここはまさに、地上の楽園! なのかもしれない……。 All Rights Reserved. そう思った矢先、突如始まった謎の儀式は、一瞬でダニーたちの常識、倫理観を遥か彼方へぶっ飛ばす強烈なものだった……! 本作は劇薬につき、服用の際には用法用量に十分ご注意ください! スウェーデンの歴史や北欧神話を基に構築された特殊すぎる世界観は、ダニーと観客もろともパワフルに飲み込んでいく。 ルーン文字の多用など知的好奇心をくすぐる側面もありつつ、アリ・アスターは姥捨伝説を描いた『楢山節考』(1958/1983年)や、今村昌平の『神々の深き欲望』(1968年)も参考にしたらしい。 だから、いろんな場面で薄~くでもどこか既視感があるはずだ。

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ミッドサマーのあらすじ・ネタバレ!ヘレディタリーで有名になったアリ・アスター監督の最新作

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映画『ミッドサマー』ネタバレ考察。 出典: ここからは本作の考察をネタバレを含み解説していきます。 細かい点まで徹底的に考察していくのでお付き合いください。 『ミッドサマー』のホラーの中のジャンルは? ホラー映画には様々なジャンルが存在する。 『ミッドサマー』はどのようなジャンルに含まれるのだろうか。 第一に本作がカルト系の映画であることは間違いない。 カルトという言葉自体には反社会的で常人には受け入れられないような悪しき習慣や習性を持った集団の意味が現在では強く根付いている。 元々はネガティブなイメージはなかったが時代の流れとともに否定的なイメージが定着していったと言われている。 『ミッドサマー』にはカルト的と取れる描写が多数見受けられた。 そして本作では90年に一度行われる祝祭がテーマとされているため、これらは古来から続いている伝承 フォークロア をもとに執り行われているといえる。 古くからの言い伝えはホラー映画によく使われるテーマである。 アリ・アスター監督の前作『ヘレディタリー』も伝承をテーマにした作品であった。 ミッドサマーとは一体なに?五月祭・夏至祭について ミッドサマーの起源はそもそも五月祭に存在する。 五月祭は古くからヨーロッパ古代ローマ帝国で行われてきた祭りに由来しており、5月1日 メイデー に豊穣の女神マイアを祭り、夏の豊穣を予祝して行われる祭りでいわば祝祭だ。 女神マイアにはいくつもの供物が捧げられる。 この祭りはキリスト教がヨーロッパ各地に伝来するよりも以前に起源を持っていることも重要なポイントだ。 そして『ミッドサマー』の舞台となっているスウェーデンで行われる祝祭は夏至祭のことである。 基本的には聖ヨハネの日に行われる。 スウェーデンを含む北欧の地域では五月祭の頃は気候の影響で樹々や花が乏しいため、夏至の頃に行うようになったとされている。 スウェーデンでは毎年6月19日から26日の間の、夏至に最も近い土曜日Midsommardagen(ミッドソンマルダーゲン)とその前日Midsommarafton(ミッドソンマルアフトン)と合わせて2日間が祝日となる。 2020年は6月24日がそれにあたり、クリスマスと同じぐらい重要な行事とされている。 このMidsommardagenが本作『ミッドサマー Midsommar 』のタイトルの由来である。 また、本作に登場する祝祭にはヨーロッパの様々な国の五月祭、夏至祭の要素が混合しているといえる。 物語の舞台スウェーデンにおける白夜について 本作のキャッチコピーは「明るいことが恐ろしい」であった。 この明るさは超自然現象ではなく、自然現象の一つである。 その明るさの原因は白夜に存在する。 白夜とは真夜中になっても薄暗いまたは、薄明るい状態が続く現象のことである。 この白夜は地球が太陽の周りを公転していることと、地軸を傾けて自転していることが要因である。 これは北欧諸国やグリーンランド、ロシアやカナダの北部、また南極大陸の大部分で観測される現象である。 本作の劇中でも夜でも明るいまたは薄明るい状態が続いていた。 北欧諸国では6月下旬前後にこの白夜の状態になる。 これは夏至祭の期間と重なる。 また季節性感情障害という精神疾患の患者数は北欧諸国で多い傾向にあるが、これは白夜が関係しているのではないかと指摘されている。 患者の症状には「意識低下や、思考阻害」が確認されている。 メイポールの役割について 本作ではスウェーデンの奥地に暮らす集団のシンボル的存在としての印象が強かったメイポール。 これは実際の五月祭にも使われ、重要な役割を果たしている。 元々は豊穣を祝う行事でもあるため、このメイポールもその要素が強い。 古くから人々は樹木の霊魂は太陽の光や雨をもたらし農作物を育て家畜を増やすと信じられていた。 このメイポールを中心として手を繋ぎダンスを踊ることで農作物の収穫を祝い、子孫繁栄につながるとされています。 劇中でも実際にダニーが女性の住民と共に踊りを踊っていた。 ミッドサマーにおける食事について 『ミッドサマー』では食事のシーンが多用されていた。 これらは先ほど紹介した夏至祭や五月祭に習っている。 本来の夏至祭ではニシンの塩漬けやイチゴなどが振舞われるという。 本作でもダニーがメイポールの下での踊りの戦いに勝利して女王となったのちの会食でニシンを丸呑みにさせられそうになっていた。 また、ダニーたちがスウェーデンの奥地に到着した際にはすぐにイチゴが振る舞われていた。 9にまつわる言い伝え 『ミッドサマー』には9という数字が多用されていたことに気がついた方も多かっただろう。 物語に登場したのは• 90年に一度の9• 生贄の人数が内部の4人+外部の4人+1人の9人• 祝祭の期間が9日間• Midsommarのアルファベットの文字数が9 また、劇中のホルガ村に住む人々は生と死をサイクルとして捉えており生まれてから18歳までを春、18歳から36歳までを夏、36歳から54歳までを秋、54歳から72歳までを冬として捉えている。 これは18の倍数でのサイクルですが18の約数は9ですから、9という数字が隠されていると言える。 その他にも、スウェーデンではミッドサマーの夜に9種類の草花を枕の下に敷いて寝ると将来の結婚相手を夢見ることができると言われている。 このように9という数字に固執していることには数が持つパーワーへの人類の恐れが反映されているといえる。 日本人でも4や9といった数字からあまり良いイメージを持たず、避ける人もいるだろう。 日付や時間を数で捉えている以上、数字からは様々な出来事が連想できるため、数字が人々の感情に及ぼす影響は大きいといえる。 これは先ほどの年齢のサイクルに従い、72歳となった老人が自ら命を絶っている。 集団の中ではこの行為はポジティブに捉えられている。 強烈な映像だったが観客は耐えられただろうか。 その言葉についてはジョシュのみが理解していたが、劇中のみならず実際にその言葉は存在する。 これは先史時代から北欧で儀式的な殺人が行われていた場所につけられた名前で言い伝えによると、高齢者が自らの存在意義を見失った際に体を投げ捨てた場所とされている。 タペストリーについてについて 本作では物語のファーストカットから大きなタペストリーが表示されるが、このタペストリーはこれから起こることを予言していたとされている。 mupan. jpg このタペストリーは左側の冬と右側の夏に分かれ物語の展開を示唆している。 冬の場面ではダニーとその家族が亡くなってしまった描写が、そしてダニーが泣いているところを慰めるクリスチャンとそれをそっと見守るペレ。 そして右側ではスウェーデンの奥地で行われたミッドサマーでの会食やメイポールでのダンスなどの様子が描かれている。 ちなみにこのタペストリーはMu Pan氏によって描かれている。 劇中にはMu Pan氏が描いたタペストリーがいくつか登場する。 そしてもう一つ物語の途中にホルガ村で登場したタペストリーがこれだ。 出典: このタペストリーもその後に起こる出来事を予言している。 タペストリーには女性が自身の陰毛を食事の中に入れ、それを食べた男性と結ばれるという一連の流れが絵画として描かれている。 実際、クリスチャンが陰毛の入ったミートパイを食べることになった。 聖ヨハネの聖水について 出典: 劇中、ダニーがメイポールの下でダンスをする直前に黄色い花をすりつぶした物を水の中に入れてかき混ぜただけの飲み物を飲んでいる。 この花が何の花なのかは定かではないが、おそらくセイヨウオトギリであると考えられる。 キリスト教が夏至祭と結び付けられて以降は聖ヨハネの生誕日である6月24日は聖ヨハネの日として祭日となっている。 ヨハネの聖水には必ずセイヨウオトギリが入れられるという。 このセイヨウオトギリソウの成分は統合失調症を患っている人では薬物併用によって精神病症状を悪化と関連があるとも言われている。 ダニーももしかしたらこれが原因で足から草が生えてくるような幻覚を見てしまった可能性もある。 近親相姦について 物語の一つのポイントとなったルビンは障害を抱えて生まれてきた。 このルビンの障害は意図的に発生したものである。 ホルガ村では障害を持ったものは世の中との繋がりが薄いため神聖であるとされていた。 そしてホルガ村は聖書ルビ・ラダーへの書き込みを継続させるためにそのような人物を必要としていた。 そのため、意図的に近親相姦を行い障害者を生み出したのである。 本来、ホルガ村では近親相関を基本的にタブー視している。 加えて、外部からの血が必要であったためにクリスチャンが巻き込まれ、ホルガの赤毛の美女との肉体関係を反強制的 薬物 に迫られている。 近親相姦によって障害を持った子供が生まれやすい要因の一つとして、血縁関係が近いためにその可能性が高まるからと言われている。 ルーン文字について 本作では見たことのない古代文字のようなものが多数出現する。 これはルーン文字と呼ばれ、2世紀から3世紀ごろに出現した実際に存在する文字である。 古くゲルマン人が用いた文字で、呪術や儀式に使われた文字だという認識が強いが、実際には日常的に使われていたという記録も存在する。 本作でルーン文字が使われている箇所にはメイポール、神殿の部屋の内装、服、石板などだ。 それぞれ、パワーや進化、自己犠牲、死などの意味があるとされている。 メイポールはホルガ村での祝祭のシンボル的存在として登場した。 主人公のダニーがラリった状態でダンスバトルをした際にはポールを中心として踊りを踊っていた。 このメイポールの上部にはルーン文字が配置されている。 羊や牛が起源となっており、富や資産を意味している。 原義は車輪で、旅や成長、進化を意味している。 意味は愛情だ。 意味は戦士や、導き。 意味は主に保護だ。 秘密や伝授を意味している。 特にダニーがメイポールの周りでダンスを行った際に着ていたシャツだ。 意味は変革や夜明けだ。 「槍」などの意味がある。 ペレに関する推測 本作において重要な論点となっているのがペレという男の存在である。 彼はもともとホルガ村の住人であるうえ、ダニーとクリスチャンの状況を最も理解している人物でもある。 これは先ほど紹介したタペストリーに描かれていたダニーとクリスチャンを上から見守るペレの姿からも推測できる。 また、物語の幕開けに登場するタペストリーに描かれている一コマである以上、ペレという存在の意味はとても深いと考えられる。 果たして、ここで一つの疑問が浮かび上がってくる。 それはペレがこれからホルガ村で実際に起こることを分かっていたか分かっていなかったかに関する問題だ。 結論から述べると、ペレ自身はこの状況に陥ることを想定できたはず。 つまり分かっていて村へ友人を連れていった黒幕的存在である可能性がある。 そもそもペレは交換留学としてスウェーデンからアメリカにやってきているだけなので村のしきたりや儀式などについては熟知しているはずだ。 そしてそれをわざと隠していたことは、オリの中に閉じ込められていた熊を見た時にただの熊だと発言したことからも怪しさが醸し出されていた。 しかし、一方で、ペレの両親は幼い頃に炎に包まれて亡くなったと語られている点にも注目したい。 ペレは大学生であるため、年齢的に両親が生贄にされたとしてもミッドサマーの90年に一度の頻度とは異なるためホルガ村では他にも猟奇的儀式が行われている可能性も拭えない。 ここから推測するに、 そもそも『ミッドサマー』の90年に一度の祝祭ということ自体が真っ赤な嘘であるという壮大な予想を展開することができる。 つまり、祝祭そのもののスパンが一年ないしは数年に一度のスパンで行われていた可能性が否定できない。 これには他にも根拠もいくつか存在する。 例えば歴代のメイクイーンの写真の数が非常に多いことだ。 これだと大昔の写真という技術がない時代の写真が存在してしまう。 また、劇中で赤ん坊の鳴き声を何度も耳にしたはずだ。 近親相姦に注意を払っていると主張していたのにもかかわらずあのような小さなコミュニティに対する赤ん坊や子供の数が明らかにおかしい 多すぎる。 また定期的に外部の血を取り入れるとも語っていたがこれも90年に一度のスパンで祝祭が行われていないという裏付けである。 そもそも幻覚作用を引き起こすようなドラッグが常用されていることもおかしな点である。 ホルガ村は明らかにおかしなカルト宗教団体で、外部のものは完璧にはめられたのだ。 ホルガ村が外部の血を欲しがるが故に、はめられたとするとダニーとクリスチャンの関係は好ましくない。 そのためドラッグによって判断力や思考力を鈍らせ最終的にクリスチャンの性行為をダニーに見せつけることによって2人の関係を引き裂いたのだ。 この推測が正しいとして、祝祭が数年のサイクルで行われていたとすると歴代メイクイーンの数からして、あのコミュニティは比較的歴史の浅いホルガ村を拠点とした新興宗教団体なのかもしれない。 果たして、本作が伝えたかったことはいったい何なのだろうか。 アリ・アスター監督が語るに、本作はホラー映画というジャンルには含まれないのだという。 本作を読み解く上で最もわかりやすい手法はやはり、ダニーの立場に立って考察することだ。 物語の序盤のスウェーデンに渡る以前からダニーは集団の中で完全に孤立した状態であることが示されていた。 ダニーは家族を失い、唯一のよりどころであるクリスチャンとの関係もほとんど崩壊しかけていた。 アリ・アスター監督は家族に対する捉え方に非常に慎重であり、本作では自身の経験も投影して描いているという。 それを踏まえた上で物語の一つのキーワードとして恋愛という言葉が浮かび上がってくる。 ダニーとクリスチャンの関係はひとつひとつの行動によってそれを事細かに影響し合うようなデリケートなものとなっていた。 ダニーは終盤でクリスチャンの性行為によってほとんど感情が崩壊した。 ホルガ村の住人たちの共感力の強さもそのデリケートな感情を際立たせていたといえる。 また、物語が進むにつれダニーは日常社会でのコミュニティから、ホルガ村のコミュニティへと自分の居心地の良さが遷移していっていた 結局はこれもホルガ村にとって思う壺だったのかもしれない といえる。 こうしたことから最終的に生贄の選択としてクリスチャンを選び、最後は笑みを浮かべるという究極のカタルシスが実現した。 本作が伝えたかったこと、というよりはアリ・アスター監督が感じて欲しかったことはラストのカタルシスであり、心のどこかで残る不気味さであるといえる。 表面的にはカタルシスではあるが、先ほど紹介したペレに関する考察を受け入れればこの不気味さも解消されるだろう。

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