この 両手 から こぼれ。 #3 あまのじゃく

岸本勇太 こぼれ落ちるモノ 歌詞

この 両手 から こぼれ

フナハシ学習塾その他42 辞書からこぼれた言葉2 42 役に立ちすぎるため、辞書からこぼれた言葉 2 法律用語からみた三面記事の読み方 何がどうなっているのか? 捜査当局は・・・ 捜査当局 ( そうさとうきょく )とは警察を指す。 東京都の場合は警視庁、他の都道府県はそれぞれの警察本部となる。 ある県警の内部をのぞいてみると、 交通、保安、刑事、公安、警務。 刑事部の中は、第一課から第四課まであり、 第一課は、 強力 ( ごうりき )(殺人)・ 粗暴犯 ( そぼうはん ) 第二課は、知能犯 第三課は、スリ 第四課は、暴力犯を管轄する 逮捕され・・・ 犯人と疑われた者の 身柄 ( みがら )を 拘束 ( こうそく )すること、つまりこの 瞬間 ( しゅんかん )から自由はなくなる。 逃げるというような自由な行動を起こすと、両 手錠 ( てじょう )をかけられ、 場合によっては腰縄をつけられる。 逮捕するためには、 逮捕状 ( たいほじょう )が示されなければならない。 ( 現行犯 *は直ちに逮捕される) 「逮捕状を 執行 ( しっこう )する」と突きつけられた令状には、次のことが書いてある。 1) 被疑者 ( ひぎしゃ )の氏名 2) 住所 3) 年齢 4) 職業 5) 罪名 6) 容疑の要旨 7) 連行していく場所 この逮捕状は検察官、警察官の請求によって、 裁判官が発行するものである。 逮捕されると、警察署の捜査本部に連れて行かれる。 これが 連行。 署内に入ると、 身体検査、所持品検査をされる。 次に顔写真を撮られ、両手の全部の指の 指紋 ( しもん )をとられる。 そして、署内の留置所にほうり込まれる。 現行犯 * 逮捕 痴漢 ( ちかん )などの犯罪では、 被害女性の 「 この人が犯人です」 の一言があれば、 逮捕できます。 現行犯は民間人でも逮捕できる。 逮捕後、警察に連絡し、警察官に来てもらう。 しかし、 被害者が勘違いして 「この人が犯人です」 と言った場合、 誤認 ( ごにん ) 逮捕 ( たいほ )されることもある。 厳しく追及したところ・・・ 追求とは、自白させることだ。 しかし、厳しい追及とは、次のような内容のものまでを、時として含むということだ。 おまえも早くはかないと、どんどん罪が重くなるぞ」 精神的に 錯乱状態 ( さくらんじょうたい )になるまで、延々と取り調べ 警察官は入れかわり立ちかわり交代するが、容疑者は疲労の極点に追い詰められる。 急にやさしくする 容疑者の妻を呼んで、取調室で面会を許す。 署長が風呂で容疑者の背中を流す。 といった例があった。 供述した内容は、 供述調書 ( きょうじゅつちょうしょ )にとられる。 犯行を認めた供述調書は 自白調書、認めなかったものは、 否認 ( ひにん )調書と呼ぶ。 調書の末尾は次のようになっている。 「右の通り録取して読み聞かせたところ誤りのないことを申し立て、署名指印した。 ほとんどの先進国では、 取調べの状況を 録音するとか、 録画するとかしている。 1) 自白 強要 ( きょうよう ) を排除するために、取調べが 録音録画されるよう勧告する。 2) 被告人 ( ひこくにん )が すべての証拠にアクセスできる法と実務を確保するよう勧告する。 2006年1月現在、 日本はこの勧告を受け入れるつもりはない。 囮 ( おとり ) 捜査の解禁 ? このように、 被告人(加害者)の人権を護ることは重要であるが、 一方、 被害者(と、その家族)の心情を考慮すると、 日本の刑はあまりにも軽い。 (アメリカでは 懲役 ( ちょうえき )300年という判決もある) さらに、 日本では 囮 ( おとり ) 捜査ができないなど、 制約も多い。 当局の捜査の自由度を広げることも認めるべきである。 (犯罪組織などへの盗聴など) 被告人の人権を護ることと、 捜査の自由度向上と、 刑の重罰化をセットで法改正をする時期がきているようである。 日本で戦後、 冤罪 ( えんざい )で有罪となり服役し、 そのご、再審で無罪となった主な事件 事件発生 無罪判決 免田事件 1948年12月 1983年7月 財田川事件 1950年 2月 1984年3月 松山事件 1955年10月 1984年7月 徳島ラジオ商事件 1953年11月 1985年7月 梅田事件 1950年10月 1986年8月 布川事件 1967年 8月 再審申請中 布川事件についても、どうも無罪のようである。 書類を送検した・・・ 犯罪が確定するのは、裁判による。 その裁判をおこすのが検察官。 警察は取調べをすませ、調書をまとめて検察庁に送る。 検察官 ( けんさつかん )が 訴訟 ( そしょう )を起こすための書類の送検がこれだ。 検察官が裁判所に対して訴訟を起こせば、「 起訴された」。 証拠不十分で起訴しないと判断すれば、「 不起訴 ( ふきそ )」ということになる。 拘置所 容疑者は、逮捕されてから延々と取り調べられるわけではない。 逮捕後48時間以内に送検し、検事が、それ以後24時間調べて 起訴・不起訴を決める。 ただし、この期間内に取調べが充分進まなかった場合は、10日間身柄の拘束を延長できる。 ここでも、シロクロをつけかねた場合、 さらに、10日間の延長が可能。 この間、身柄を拘束しておくのが 拘置所 ( こうちじょ )だ。 拘置所は、法務省の 管轄 ( かんかつ )である。 検察官は、容疑者を調べるために拘置所に通うか、検察庁に連れてくるかしなくてはならない。 検察庁で調べる場合、午後4時になると、拘置所に連れて帰るバスが出発する。 つまり、4時で取り調べは打ち切りとなる。 (ということになっているが・・・) 留置所 留置所 ( りゅうちじょ )で取調べができるのは、始めの48時間が原則だ。 ただし、裁判所に申請して、延長が認められる決定が出れば、取調べは続行される。 前に記したように拘置所に身柄を拘束するのが原則だが、取調べをスムーズに運ぶため、 警察の留置場をそれにあてることができる。 これを 代用監獄 ( だいようかんごく )という。 刑務所 起訴されて、裁判で刑が確定して入るのが刑務所。 くさいメシを食べて、オツトメをすることになる。 数人が一部屋に入るのが 雑居房(ざっきょぼう)、 一人部屋が 独居房(どっきょぼう)という。 入浴は、 看守 ( かんしゅ )の号令のもとに行われる。 「入浴!」で湯船につかり、「出浴!」で湯から立ち上がる。 「すりかたはじめ!」でゴシゴシとアカを落としていると、 「再浴!」の号令がかかる。 湯につかって「出浴!」の号令まで身体を温める。 この間約10分。 死刑囚に 執行 ( しっこう )を告げる言葉は、 「 お迎えがきた」 看守は、静かな口調でこの一言だけをいう。 最近、 飲酒運転による 人身事故が多発しています。 そして、 ひき逃げするドライバーが増えている。 平成11年(1999)11月、 東京世田谷の東名高速道路で起きた 飲酒運転での死亡事故を契機に、 危険運転致死罪が新設された。 しかし・・・ 飲酒運転で 人をひいて そのまま 逃げた場合 救護義務違反+ 酒気帯び・酒酔い+ 業務上過失致死罪 最高刑 懲役5年 注 懲役最高 7.5年 逃げた方が 懲役刑では 13年もお得 人をひいて 救急車をよび すぐ、警察に捕まった場合 救急車が来るまで現場にいるため 救護義務違反とはならない 危険運転致死罪 最高刑 懲役20年 懲役最高 20年 注 2007年5月17日衆議院本会議で 「 自動車運転過失致死罪」(最高懲役7年) の 新設を含む刑法改正が可決・成立した。 二輪車の事故にも危険運転致死罪などが適用される。 施行は6月中旬から。 日本の法律では 飲酒運転で人をひいたら 逃げた方がお徳です と勧めています。 ( 飲酒運転は絶対しないようにネ ) 「ひき逃げ」 をして罪が軽くなった例 1) 平成15年(2003)11月 午前1時40分頃、 鹿児島県奄美で 片側1車線の道路をSさん(24)は歩いていた。 すると、突然反対車線を走っていた車がSさんに突っ込んできた。 車のフロントガラスはSさんをはねた衝撃で割れていました。 運転していたのは19歳の少年でした。 Sさんを助けず、現場から逃げました。 Sさんは数日後 死亡。 加害者は自宅近くの神社の水のみ場に隠れました。 事故直前に大量の酒を飲んでいたからでした。 午前3時頃、 親戚の家に逃げ込みました。 駆けつけた兄や友人から自首を勧められるも、 これを拒否する。 午前6時頃、 酔いがさめたので、 やっと警察に自首する。 事故から3ヵ月後の判決は、 わき見運転による過失などの 業務上過失致死などで 懲役3年。 もし、 ただちに救急車を呼び、 警察に自首していたら、 もっと 罪は重くなっていたでしょう。 2) 平成17年(2005)10月、 大分市で、 女子高校生が飲酒運転の車にひかれ、 死亡しました。 運転者は50歳代の会社員。 現場から逃げた加害者は、 そのままスナックに駆け込みました。 そこで、 日本酒をガブガブ飲みました。 会社員は店を出たところを逮捕されました。 その場でアルコール検知が実施され、 0.69mg 一般的には泥酔状態。 しかし、 事故後にも酒を飲んでいるので、 事故当時の正確なアルコール量は不明。 その後、 前方不注意などの 業務上過失致死罪での裁判が行なわれる。 求刑は 懲役3年半。 ここでも、 逃げたためにに危険運転致死罪の適用は免れ 軽い罪での裁判となる。 「危険運転致死罪」 が適用されない例 3) 2006年2月、 愛知県春日井市で飲酒運転をしていて、タクシーと衝突。 4人死亡、 2人ケガ を負わせたとして、 危険運転致死傷罪などに問われた 会社員K(26)の公判が、10月 名古屋地裁で行なわれた。 なんと ここで 裁判長は 「 被告人がことさら赤信号を無視したこと」 の 検察側立証が不充分と指摘。 こうして、 検察側は懲役20年の求刑を、懲役最高7年半の業務上過失致死罪に切り替えるようだ。 判決はこれからだが、 過去の例から 懲役4年程度かな。 このように、 事故直後逃げる とか 裁判では罪を否認する とか の場合は この危険運転致死罪 は ほとんど適用されない。 この項2007年5月現在 みなさんは、どのように感じましたか? 危険運転致死罪の適用はおよそ 1%程度といわれている。 ほとんど適用されていない。 法律の世界も矛盾だらけ、 こうなったら、 ひき逃げ罪 と 飲酒運転罪 を 新設する必要がある。 と、同時に 救急車を呼ぶなどして 被害者を救護したとき、 大幅に刑を免除するような制度も必要である。 それは、 救護 ( きゅうご )した方が刑が軽くなるという心理をドライバーに与えることが、 ひき逃げの 抑制 ( よくせい )になり、 これが被害者の救済につながるからである。 (2005年には が アメリカからの圧力があり、新設された。 ) 2006年8月25日 福岡市において、 福岡市役所職員 今林 大 ( ふとし ) が飲酒運転で家族5人の乗る乗用車に追突し、 そのまま。 追突された乗用車は橋から川に転落し、 子供3人が死んだ。 この事故も 加害者が逃げているので、 危険運転致死罪 は 適用されない可能性が高い。 2007年2月、 2007年8月 福岡市役所の規律はかなり緩んでいるようだ。 この死亡事故を契機に 道路交通法が改正され、 2007年9月19日から施行された。 飲酒運転ほう助罪 客が運転することを知りながら飲食店が酒を出したり、 知人をそそのかせて飲酒運転させたり、 飲酒運転を黙認して同乗したりすること 2002年から2005年(4年間)で摘発されたのは 694件 (警察庁調べ) おもな内訳 客が運転することを知りながら飲食店が酒を出した ・・・ 72件 飲酒した知人に自分の車を貸した ・・・ 487件 など 以下、おまけ 政治家の答弁の読み方 せともの屋の主人が店員に、商品のほこりを払うときは、「 慎重にやるように」といえば、 こわさないように掃除をやれ、ということだ。 これが、 閣議 ( かくぎ )で首相が担当大臣に 「 その案件は慎重に扱ってほしい」といったら、「 やるな」ということを意味している。 では、答弁で、「 やる」 というのはどんな場合だろうか 一番確かなのは、「 実施いたします」 ついで実施する可能性が高いのが、「 反映します」 「 対処します」 ただし、「 諸般 ( しょはん )の事情を考慮し、総合的に判断しながら・・・」 という言葉がついたら、 もう、ほとんど 「 やらない」 という意味になる。 「 検討します」 は ほとんどやる気がない。 「 充分検討する必要がある」 となれば、 「 参考にします」 という程度の 拒否の回答である。

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この両手から零れそうなほど 君に貰った愛はどこに捨てよう

この 両手 から こぼれ

進む君と止まった僕の縮まらない隙を何で埋めようってとこが切なすぎて... 何年経っても愛してますよ。 -- JUN 2017-01-07 12:00:59• もう!天邪鬼せつない!これがいいところ! -- 桜の姫 2017-01-08 14:17:02• 曲とGUMIの声で泣く -- らきゅ 2017-01-21 16:48:22• たまに頭にながれるのはこの歌か! -- トリ年 2017-01-23 18:27:52• めっちゃいい!! -- 名無しさん 2017-01-30 01:48:01• なつかしいいいいいいいなああああああああ -- はんな 2017-01-30 14:31:54• 聞くとこれ泣いちゃうよ…心に残っちゃうよ…自分にぴったりだな -- キュウビ 2017-02-06 22:49:29• 私も、好きな歌です。 -- なな 2017-02-09 17:58:11• 天性の弱虫さ、のとこが特に好きです! -- 一松押し 2017-02-09 20:35:43• この歌大好きです -- 宮嵜 2017-02-21 20:17:53• 好きなんだよなぁ -- 名無しさん 2017-02-25 11:12:53• 聴いていて、少し切なくなります。 -- 勇優 2017-02-26 12:39:46• この曲は、ジーーーンとしてしまいますな。 とても好きだな。 -- ぷちりんご 2017-02-26 14:26:08• 2017-02-27 17:34:09• GUMIの声超好きなんですけど、この曲が一番しっくりくるわ〜 T0T 「待つくらいならいいじゃないか」……。 なんか懐かしさがある曲だなぁ…。 -- 黒凪 2017-03-10 16:14:52• マジで最高! -- なぎ 2017-03-10 16:50:17• 神曲だぁ!サビのシーン大好きです! -- くろうなぎ 2017-03-12 09:20:50• 死ぬまでには聞いておきたい -- 黒い星砂 2017-03-20 21:23:54• 切ない。 耳が心地いいのぜ!! -- はちゃ 2017-03-23 22:08:49• 2017-03-30 19:58:19• ボカロで一番最初に聞いた曲!!! 最高ー -- ヘラクレス 2017-04-09 11:21:46• ゚ -- juriw 2017-04-10 02:13:03• GUMIちゃん元々好きだけど、GUMIちゃんの良さがさらに引き出された感じ。 大好き -- さきこ 2017-04-10 15:50:26• この曲が心の奥深くまで響いた。 -- 名無しさん 2017-04-11 21:41:15• 僕がずっと前から思ってる事を話そうかリア充の事なんか羨ましくないわけですいやでもちょっと本当は考えていたかもなんてね -- 夏色 2017-05-21 11:29:52• 切ないぃぃぃぃ(涙) -- とうこ 2017-05-28 19:52:05• 反対言葉の愛の歌? -- amuro 2017-06-04 13:40:08• 今でも聴いてしまう…。 泣けるしいい曲だし本当ネ申ですねー -- ノア 2017-06-26 04:12:58• 神曲きたああああああ -- 夢音ふわ 2017-06-26 18:34:34• リズム感もイイし、歌詞もグッと【ココロにグサッと】くる、、、、、、良いっすね!!!!!!!!!!!!!.。 この曲まじ神っしょ -- あーちゃん 2017-08-11 14:50:37• 歌詞もリズム感も好き! 聞くたびに感動してる! -- 名無しさん 2017-08-16 17:12:50• 164さんの曲ってロック感がいいよね。 -- きつねらーめん 2017-08-17 10:10:14• まじいい曲 -- 名無しさん 2017-10-04 20:45:27• まじ好き -- 名無しさん 2017-10-08 10:51:28• 切なすぎる、、、 -- milky 2017-11-23 12:03:32• 途中でテンポ変わるとこが滅茶苦茶いい!!! -- めけめけ王子三世 2017-11-23 13:20:55• いい曲 -- もり 2018-01-26 00:37:58• 神の使いの曲かな? -- らみらみ 2018-02-12 17:24:41• ヤバイなんか、切なくなるわ… -- 暇人 2018-03-27 08:56:24• 進む君止まった僕の縮まらない隙を何で埋めよう?ってとこがすごくすき -- コトリ 2018-03-27 10:19:01• すごく切なくて、でもいい曲。 転調?するところが好き -- 凛音 2018-03-28 22:37:06• 神曲じゃ足りない -- ゆう。 2018-04-14 23:28:53• て ん の よ わ 164氏Twitterより -- 名無しさん 2018-05-02 13:45:31• てんのよわは流石に笑った -- a 2018-05-02 14:42:00• てんのよわ大好き! -- 名無しさん 2018-05-03 15:50:05• 切ないけどサビのところを聴くとじわじわくる。 昔からハスキーボイスのGumi の歌う曲が大好きなので、よく聴いています。 -- 名無しさん 2018-07-29 22:32:59• ボカロ曲の中で一番すこ -- 名無しさん 2018-08-04 23:50:52• くssssっそかっけえ -- ぴいや 2018-08-09 20:09:32• サビかっこよ -- 名無しさん 2018-09-16 01:34:30• 神曲 -- 名無しさん 2019-06-22 16:38:13• 『この両手から零れそうなほど君に貰った愛はどこに捨てよう?』のところで泣きました😢大好き😍 -- クリキントン 2019-06-22 21:26:27• サビがとにかく好き! -- かぐや姫 2019-09-17 16:23:09• カッケェ〜 サビ好き! -- うふふ 2020-02-12 07:50:10• サビがなんかグッときました〜!!この歌めっちゃ好きです。

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作品歌詞:疑心と暗鬼 / 作詞 蘇季 / うたまっぷ自作歌詞投稿

この 両手 から こぼれ

キャプション読んだ?? [newpage] 今日の賄いは、ふわとろオムライスにしようと思った。 あり合わせですぐにできるし。 とろとろ卵が最強だ。 成功すればの話だけれどね。 これなら材料買わなくていいから、まっすぐに学校からポアロに行っても問題は無い。 他の生徒に混ざりながら下校する。 駅で降りて途中の交差点でみんな散り散りになっていく。 ポアロに向かう帝丹生は、今俺ひとりだ。 他にも人がいるのに何故か違和感があった。 (なんだろ?) 振り返るけど何かあるわけでもない。 また歩きだしても違和感が続く。 何かすっきりとしない。 「おや、浬君」 「昴さん」 思わず、味噌汁の件でジト目になった。 って、いやいや駄目だろ。 向こうは悪気があったわけじゃないし、勝手にズカズカ家に入ったのこっちだった! 「珍しいね、こんな所で会うなんて。 その後の煮物はどうでしたか?」 「めずらしく、隣の子に好評でしたよ。 それにしても何かありましたか?」 何かの違和感の所為なのか、昴さんが心配そうにこちらをみた。 「何でもないよ」 「でしたら煙草を買いに出てきたので、途中まで一緒にいきましょうか」 そうして歩くと違和感は感じず何ともなかったから、やはり何ともない、気のせいだ。 「お疲れ様でーす」 「浬君お疲れ様。 早速で悪いんだけど、たまった食器洗ってもらえるかな」 カウンターのシンクをのぞくと、それはそれは、ごちゃっとしていた。 「……」 「今日に限って洗おうとすると電話かかってきたり、お客様に呼ばれたりして洗い物が」 「わかりました。 すぐ洗いますから」 終わったら賄い作ろう、賄い!それにしても何でも卒なくこなすんだと思ってたら、そうでもないのかな。 ちらりと表をみた安室さんがこちらをみた。 「今日は帰り送っていきますね」 その瞬間、ゾワッとあの時感じた違和感が駆け上がってきて心臓がドクリと跳ねた。 妙な焦りが出てくる。 あの違和感は、つけられていたんだ。 「……どうして」 なんで。 小さくつぶやいた。 まるで不安に押しつぶされそうな声だと変な所で冷静な部分が自己評価する。 「今日の賄いなんですか?」 「え?……オム、ライス……」 「もちろん卵は、ふわふわでトロトロですよね?僕、それじゃないと食べれないんですよ」 「なに……それ」 そんな嘘わかりきっている。 安室さんが自分の熱をわけるかのようにギュと俺の手を包み込んだ。 あたたかい、血の気が下がっていたようだ。 「仕方ないから安室さんには、特別にふわとろオムライス作っちゃいます」 楽しみだな、と笑いあった。 Amuro side 安室透には簡単に名を明かせない、いくつかの顔があった。 この安室透という名は偽名だ。 もちろん性格も仮面を被っている。 この安室というのは表向き探偵で、毛利小五郎の弟子を名乗り下階にある喫茶ポアロでアルバイトをしているという男だ。 人通りの多い商店街近くに位置するポアロは狭いながらに人の出入りが激しく学生アルバイトも雇っている。 そのアルバイトが、この喫茶ポアロのマスターの甥っ子である名城浬だった。 安室がアルバイトをここで始める時には、すでに彼はここに居場所をもっている少年だった。 もちろん裏なんかあるはずもなく、まじめで不良との付き合いもないし、逆に目をつけられているわけでもない。 本当にただの料理好きな男の子だった。 安室は、ポアロの表を掃き掃除しながら空を見上げた。 どんよりと重たい濃いグレーの雲が覆っている。 いつ雨が降ってきてもおかしくない天気だ。 風はそこまで強くなく、時折吹くそれが妙に生ぬるい。 頭の中にシグナルが鳴る。 それを感じ取っているのが安室なのか、本来の自分なのか一瞬悩むも、多分両方が感じ取っている。 安室のこうゆう時の予感は、ほぼ当たる。 時間が過ぎていくにつれ浬が来ないか気になるようになった。 注文を受けて提供はしているが、食器洗いに手が付かない。 まだだ。 遅れているわけじゃない そう言い聞かせたときに彼が来た。 表の通りに一瞬だけみた姿に憎悪が湧きそうになったが、瞬時にそれが目の前の少年に結びついた。 予感はコレだったのか 再度、窓から外をみる。 ……男がわかりにくい影に佇んでいた。 それで浬が不審な人間につけられているとわかる。 送っていくと言った瞬間に彼は、真っ青になってうつむいた。 思い当たることがあるらしい。 「……どうして、なんで」 弱弱しい声だ。 精神的によい状態ではない。 だが、このまま閉店までポアロに居た方が安全だ。 相手も人の出入りが激しい時に手出しはしないだろう。 「……」 「今日の賄いなんですか?」 「え?……オム、ライス……」 「もちろん卵は、ふわふわでトロトロですよね?僕、それじゃないと食べれないんですよ」 「なに……それ」 浬の手を包み込めば、冷えきっている事が分かる。 顔色も悪いままだ。 この子は、もう自分のおかれた状況を理解している。 「仕方ないから安室さんには、特別にふわとろオムライス作っちゃいます」 少しだけ浬が笑った。 ポアロ閉店後、愛車のFDに浬を乗せて街を抜けていく。 住宅地へ車を走らせると、あたりは車通りも人通りも少なくなっていく。 夜闇をヘッドライトとテールライトが切り裂き、その静かな道路をエキゾーストノートが駆けていく。 後ろからも前からも不審な車はない。 今夜は、大丈夫だ。 安室は自分に言い聞かせた。 こんな時でもなければ、ロータリーエンジンに酔いしれステアリングが最高だと思いながらスピードを出し1人で帰っていたのだろうか。 「浬君、最後に聞かせてください。 どうしてこうなったか、おおもとの原因に心当たりはありますか?」 「ない、と思う。 何かをしたわけでも見たわけでもないはず。 ……何でだよ……」 返答は、あったが心うちは不安でおびえ、それどころではないのだろう。 アパート前に車を止めて、一緒に降りる。 部屋の真ん前まで送り届けて注意を促す。 インターフォンが鳴っても出ない事。 今、扉を閉めたらすぐに鍵をかけ、チェーンも掛ける事。 窓も開けないこと。 「最後に何かあったら、些細なことでもすぐに電話をください。 駆けつけますから」 そうして安室は扉を閉めるよう促して、内側から施錠される音を確認し、側をはなれた。 車まで戻ると本名で契約している端末をとりだしタップした。 「風見、早急に調べてもらいたいことがある……」 その声はエキゾーストノートの咆哮にまぎれ、会話を拾ったものは誰も居ない。 *** 安室さんから、絶対に外に出るなと言われていた。 もちろんそのつもりだった。 「なんか疲れたな……」 何もする気が起きず、気を紛らわせようとテレビのリモコンをもった時だった。 コール音が鳴った。 FAXだ。 機械音をならし用紙が吐き出される。 親の要望でつけられたFAX対応の電話機は、いつも親からの簡単な手紙が送られてくる。 元気か?とか夜更かしして料理してないか?とか、そのくせ何か調理したら写真送れとか。 スマホがあるからFAXなんて要らないんじゃないかと思ったが、親の筆跡は心温まった。 だからいつものそれだと思った。 でも受信したFAXには、今すぐ近くの児童公園に来いという文だ。 その瞬間、ギシリと締め付けられるように鼓動がバクバクと跳ね上がる。 住んでる場所がバレてる 安室さんに電話しようと思った。 けれど続く文には、さもなくば喫茶店の男を殺すという脅し付きだ。 それが伯父さんではなく、帰りもバイト中も一緒だった安室さんを示しているのがわかった。 どうしよう。 安室さんが、俺のせいで……? 最早、正常な判断は出来ない。 何が正しいのか、正しくないのか。 ただ、命を狙われるかもしれない安室さんにだけは言ってはならないと思った。 なら、FAX通りに公園に行くしかない。 すぐに帰ってこれるようにと願掛けて電気は付けっぱなしにしてアパートを出る。 ガタガタと震える手では鍵穴に鍵を差し込めなかった。 安室さん…… 近づくに連れて暗いところが多くなるこの道は、公園の中は更に暗い。 街灯があるのは一部だけだ。 公園前に来た時に、先日、夜中にここを通った事を思い出した。 そうだ、あの時、この暗闇の中に誰か居ると思ったのだ。 気のせいだと思っていたけれど、もしかして見てはいけないものを見たのではないか? ヤバい……! 踵を返して駆け出そうとするも左腕をガッチリと捕まれ振り返る。 その瞬間、瞳に映るのは振り上げた何かが自身に振り落とす光景だった。 咄嗟に避けようとして空いている片腕でガードし頭部への直撃はさけた。 バランスを崩して尻餅をついた体は、衝撃が駆け巡り全身が痺れている。 馬乗りにされて口の中にタオルが突っ込まれた。 「んーっ!」 今度こそ頭にガンっ!と一撃くらったのを最後に思考は曖昧となっていった。 Furuya side すぐに折り返し電話がくることを見越して降谷はイヤホンマイクを付けて先ほど通った夜道を運転した。 車内に居ても大きく聞こえるエキゾーストノートにそろそろ近隣住民からの苦情がくるかもしれない。 潜入の立場上、逆に目立つ車ではないかと思われがちだが、この東都に爆音のする車など吐いて捨てるほどある。 彼は無事に家まで送り届けた、しかし ぬぐえない不安と妙な胸さわぎがして消えない。 この手の予感は当たると自分で言ったではないか。 暗い車内にスマホ画面の明かりが灯る。 着信を告げる電話にすぐに出た。 「俺だ」 『少年の動向に、ほぼ変わりはありません。 しかし数日前に一度だけ深夜に外出しています。 行先はポアロです』 街の防犯カメラに写っています。 と告げられた。 何かを見たのかもしれない。 『それと公園前を通っていて、こちらは暗くて判別がつかなかったので緊急で解析に回しました』 その時、すれ違いざまに追い越した歩行者にしまったと思った。 背格好に身につけているコートが記憶に引っかかった。 もはや直感だ。 「奴だ!」 急いで車をターンさせようと、ステアリング操作した。 急ブレーキからターン、急加速にキューっというタイヤの甲高い音がした。 奴は追って来なかったんじゃない、すでに住んでいる場所が解っていたのだ。 向かうべきはアパートか? 『降谷さん、解析でました。 少年以外に2人写っています。 1人は照合でました。 手配書が出ている銃を密輸した日本人の迅という男です』 「ああ。 あの、奴のコードネームと同じ名を本名にもつ男か。 行先は、公園だな。 脅し誘いだしているだろう。 警察と救急車の手配を頼む」 返事を待たずに通話を切った。 拳を一度運転席の窓に叩きつける。 「俺は選択を間違えたのか?」 距離はさほどあいておらず、すぐに着いた公園前で倒れている浬と馬乗りになる男を見つけた。 すぐに男の後ろ襟を掴み引き剥がしざまに一発顔にお見舞いした。 犯人が持っていた凶器の棒が足元に落ちてカランとなった。 (金属!) 「お前は喫茶店のっ!」 「貴様は俺も僕も怒らせるのが得意らしいな。 ……奴と同じ名前とは、そうとう死にたいとみえる、迅!」 遠くから聞こえるサイレンに、もうすぐ「俺の」時間切れだと知る。 「時間がない、遠慮なくいかせてもらう」 犯人を待ってやる義理はない。 そのまま続けざまに腹に顎にパンチをいれた。 お見舞いとばかりに顔面にも拳をぶつける。 吹っ飛ばして痛みにもがいている間に動き出さないよう後ろ手にし、足首と手首を一緒に縛り上げた。 これで立つことは叶わない。 「浬君!」 倒れた浬の口からタオルを取り出した。 頭部からの出血に最悪致命傷が与えられたのではと思ったが傷口は縫うほどの深さのあるものではなかったが表面の皮膚が大きく擦れて持っていかれている。 ただ頭部なだけに酷く出血が多く、すぐにハンカチで傷口を抑えるが真っ赤になる。 馬乗りにされたあの状態でも咄嗟に動かした頭が深い致命傷をさけたと見える。 あとは少しだけ変な方向に曲がった右腕。 骨折している。 きっとなによりも大事な腕。 後遺症が残れば料理どころか日常生活にまで支障が出るだろう。 「……」 自分のせいで傷ついたようなものだ。 一緒に居ればこんな事にはならなかった。 キキっという車のブレーキ音が聞こえ振り返る。 降谷の時間が終わる。 「こっちです!」 「安室さん!」 まずは到着した救急隊員に急いで浬をたくした。 意識はない。 表面上頭の怪我に命の危険性は無いようにみえるが、それはCTを取らないと確実とは言えないだろう。 救急車内に吸い込まれていく青白くて血まみれの姿は一生脳裏に焼き付いて消えない。 だいじな命の灯火を降谷が消してしまうところだった。 現れた顔見知りの刑事に事情を簡単に説明する。 そうして詳しい事情聴取は明日にしてもらいマスターに電話をいれた。 コール音が耳の奥で響いている。 「安室」として掛ける、この電話ほど嫌なものはないな つながった電話に降谷は、安室と成り重たい口をひらくしかなかった。 *** 病院で目を覚ましてから二、三日精神も記憶もあやふやに過ごして、そうして残りの入院期間もほとんど、ぼーっとしていたように思う。 思うのはやっぱり記憶があまりはっきりしていないからだ。 流石に退院するころには色々な人が来たこととかは覚えていたけれど。 退院すると骨折が治ってないから伯父さんの家で過ごそうという話を断ってアパートに戻った。 そのまま出たハズのアパートは戻ってみればカギはしっかりと掛かっていたし、ついでにいうなら新しいカギになっていた。 電気も消されていて、あのFAX用紙も片付けられていた。 全部綺麗に掃除もしてあって窓も開けて換気をしたのか空気もよどんでいなかった。 それから病院で無事にギプスが外されたのは、それからまたしばらく経ってからだった。 動かせるようになった右腕は左と比べて、やや細いように感じる。 筋肉がおちていた。 少しの間リハビリが続く。 あの事件のあと、すぐにもう1人の犯人も捕まった。 入院していたのは十日ほどで、それから一ヶ月と幾日かがギプスが外れるまでの期間であった。 退院してから自然と公園をさけた。 子供たちからお誘いがかかっても理由を適当につけ公園だけを避ける。 コナン君と哀ちゃんにはバレバレか だから無理強いはされない。 入院中、安室さんも来てくれたけれど、退院してからは一度もポアロに行っていない。 腕のギプスも取れたことは伯父さんに知らせたけれど、ポアロには行かなかった。 個人的には、額の左側の残ってしまう傷跡だとか、腕の手術痕だとかの見た目だとかは気にしてはいない。 また今まで通りポアロに行ってバイトして賄いをつくって、そうすれば、今まで通りの生活になる。 戻れる。 でも、賄いを作りに行く事が怖い。 (また、日常が壊されてしまったら?) 頑張って作り上げたものが壊されて、欠片を拾いに行けないでいる。 だったら、このまま手を伸ばさないでいた方がいい。 自分で自分を見て見ぬふりをした。 それでもギプスが外れてからアパートでつくるご飯は、意外とクセが抜けないのか数人分つくってしまう。 出来上がったばかりのホカホカの焼きそばをみてうなった。 朝とか昼にまわしてたけど、こうも毎回多く作っちゃうとなあ… 悲しいことにおすそ分け先はポアロ以外思いつかない。 結局目の前にある焼きそばは「賄い」になるのだろう。 (そういえば、初めて作った賄いも焼きそばだったな) 意を決してポアロに向かう。 こっそりと置いていきたいところだけれど、あの店では無理な事だ。 ポアロの入口前で俯いているとドアが開いた。 「お腹がすいて死にそうなんですが」 「……安室さん」 「おかえりなさい、さっそくみんなで食べましょうか」 あっさりとしたものだった。 「明日は炒飯にしませんか?」 「明日、ですか?」 「明日です。 そして明後日は、豚汁にしましょうか。 前に食べたヤツ、美味しかったので」 こくり…頷いた。 「浬君の感じた恐怖や不安は、忘れられないものでしょう。 今までの日常が壊れるなんて。 でも、だからといって、諦めることなんてしなくていい。 一言助けてって言ってください。 それがすごく難しい事もわかっています」 言葉は出なかった。 何か言わないと。 安室さんの瞳を見上げた。 そうして一つ瞬いた。 「この賄いだって本当は何日も多く作っていたんでしょう?」 「また、壊れるのが怖い」 「今度こそ、させません。 守ります」 まっすぐに俺の目を見ている安室さんは、探偵というよりもなんだか警察の人っぽかった。 「怖いから怖い」 「そこは大船に乗ったつもりで安心してほしいです」 「……安室さん『助けて』……」 「はい」 何をどう助けて欲しかったのか自分でも解らない。 でも助けて欲しかった。 グッと強く握られた手は自分よりも大きくて、あたたかくて、俺は事件後初めて泣くことが出来た。 次の日、少しドキドキしながらポアロに行った。 「……お疲れ様、です」 「浬君、お疲れ様」 なんだか少し照れる。 ポリポリと頬を掻いて賄いつくりますねって、誤魔化した。 賄いは炒飯がいいって言っていたけれど、俺の気分的には素麺だ。 乾麺は茹でるだけだけど、つゆは、これからつくる。 格安でゲットしてきた鯛の粗に塩を振りかけて少し置いておく。 そして沸かしたお湯の火を止めて、そこに浸す。 「あとは鍋で煮詰めて~」 頭の中で、鯛にびっくりしてくれるかな?とか、美味しいって言うかな?とか想像した。 鯛は、めでたい事を連想させるが実際使っているのは粗だから気にしなくていいだろう。 安かったし。 コレ、重要! 前みたいに楽しくして、感想聞いて、そして、また料理して 想像して、ふふって少しだけ笑うことが出来た。 怖くなくなったかといったら、やはりまだ怖い。 でも昨日ほどじゃなくなった。 変わらず公園には行きたくない。 行けない。 でも幸せだなって思った。 毎日、当たり前に過ごしてきた時間が、なんて幸せで尊いものだと知った。 だからこそ、作る料理はさらに増して想いを込めた。 鯛の粗を取り出して鍋に水と一緒に中火で煮込む。 ぶくぶくと沸騰はさせないようにして、ひたすらアク取りをした。 そして粗を取り出し塩で味を整える。 (取り出した粗は身をほぐして食べる時に添えようかな) 素麺を茹でるのに水を火にかけて麺を取り出していたら、バッチリと安室さんと視線があった。 「素麺、ですか?」 「食べたかったので素麺にしました。 炒飯じゃないけど」 「いえ、それは構わないんですが」 「でも想いは込めてます。 普段、なにげなく食べている食事に時間。 どれもすごく大事なものだって知ったので」 「そうですか」 ふっと安室さんが笑った。 今の笑顔は貴重だったかもしれない。 普段、安室さんが笑う人当たりの良さそうな笑顔じゃなくで、ふっと本当にスルリと出てきた笑顔だった。 「人によってターニングポイントってそれぞれですよね。 その時に食べる食事が適当だったっていうのは、ちょっと」 コーヒーひとつだって、気合いの一杯かもしれないし、物事を成した時の一杯かもしれない。 茹であがった素麺を盛り付けて安室さんに出した。 「素麺だけど、あっついやつにしました。 安室さん量食べるだろうから、温かい方がたぶんたくさん食べれるだろうし。 ここらで一旦、胃に温かいものあげた方がいいですよ」 自覚症状ってあまり出ないけど冷たいのばかりだと胃腸疲れるしね。 一緒にサラダも出した。 「単なる素麺だけど、究極の一品です」 自分が気づいてなかっただけで、たくさんの優しさに包まれていて、これからもたくさんの優しさに包まれていく。 壊れたものをもとの形にできないように過ぎたことを元には戻せない。 だからせめて壊れてしまった、あの日常は、これから過ごす毎日の中でかけらを優しく積み上げていこうと思った。 安室さんに、あとで感想きかせてねって、わざとウインクして皿洗いしにシンクに移動した。

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