ヒルドイドソフト。 ヒルドイドソフト軟膏

ヒルドイドを美容目的で使うのはNG!健康保険の財政も圧迫

ヒルドイドソフト

「ヒルドイド」。 美容に関心の高い女性なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。 ヒルドイドは、アトピー性皮膚炎による強い肌の乾燥、打撲によるあざの治療、ケガをしたあとのケロイドの予防などに用いられる医療用医薬品です。 健康保険も適用されており、かかった費用の一部(年齢に応じて1~3割)を負担するだけで、薬の処方を受けられます。 ところが1~2年前から、このヒルドイドを「化粧クリーム代わり」にするために皮膚科を受診する女性たちが目立つようになり、今、大きな問題になっています。 究極のアンチエイジングクリーム? 口コミで広がるヒルドイドの評判 ヒルドイドは、マルホ株式会社(以下、マルホ)が製造販売している保湿剤の商品名です。 主成分は「ヘパリン類似物質」と呼ばれているもので、肌への強い保湿力のほか、血行促進、抗炎症作用などの効果が認められています。 こうした薬効が、乾燥肌や加齢によるしわなど、女性が気になる肌トラブルを解消すると口コミで広がり、女性向けの美容雑誌や美容サイトなどでも紹介されるようになりました。 食品メーカーで働くカオルさん(50歳)の職場でも、同僚とのおしゃべりのなかでヒルドイドがたびたび登場するようになり、その日もランチの時に話題になりました。 「美容サイトで、ヒルドイドは究極のアンチエイジングクリームって紹介されていたの。 使ってみたいわ」 「何万円もする美容液よりも美肌効果があるんですってね」 ほかにも、「ひどい乾燥肌だったのが、赤ちゃんの肌のようにツルツルになった」「塗って1週間くらいでハリが出て、毛穴が目立たなくなった」など、使ってみたくなるような話が次々と出てきました。 ヒルドイドを使っている同僚は、「皮膚科で肌の乾燥がひどいといって処方してもらった。 健康保険が使えたので、診察や薬代も合わせて1000~2000円程度」だったとか。 最近、同年代の彼女の肌がしっとりときれいになったのは、ヒルドイドのおかげだったのかと納得するとともに、費用にも驚きました。 究極のアンチエイジングクリームといわれているものが、1000円そこそこで手に入るというのです。 このところシワが目立つようになってきたカオルさんは、同僚たちの話を聞いているうちに「私も使ってみたい!」と思うようになりました。 その夜、カオルさんはさっそくネットで「ヒルドイド」を検索。 女性向けの美容サイトや個人のブログなどがヒットし、同僚たちがいうような美肌効果をうたう書き込みがたくさん見つかりました。 一方で、美容目的で皮膚科を受診し、健康保険を使ってヒルドイドを処方してもらうことに警鐘を鳴らす新聞記事などもありました。 「たしかに、健康保険は病気やケガをしたときに使うものですよね。 シワは気になるけれど病気ではないし。 よく考えてみると、ヒルドイドを化粧クリーム代わりにするために、健康保険を使うのはなんだかちょっと気がひけます。 みんな、気にしていないようですが、美容目的で健康保険を使っても問題ないのでしょうか?」(カオルさん) 美容目的で皮膚科を受診して健康保険を使うのは違法行為 結論からいうと、美容目的で皮膚科を受診し、健康保険を使ってヒルドイドを処方してもらうのは「違法」です。 健康保険法や国民健康保険法では、健康保険を使って給付を受けられる範囲を「病気、ケガ、出産、死亡」としており、「美容」や「予防」で使うことは認めていません。 ところが、ヒルドイドの評判が口コミで広がったことで、ここ1~2年、美容目的での健康保険の使用が疑われるケースが急増しているのです。 薬は正しく使えば病気やケガの回復を助けてくれますが、用量を間違えたり、飲み合わせが悪かったりすると思わぬ健康被害を招くことがあります。 そのため、医療用医薬品は医師が患者を診察したうえで、症状に合わせて処方することになっています。 健康保険を使う場合は、「この薬は、この病気やケガにしか使えない」という適応も決まっています。 ヒルドイドを健康保険で使えるのは、「血栓性静脈炎(痔核を含む)、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、進行性掌角皮症、皮脂欠乏症、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血種・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)」です。 「加齢によるしわ」「肌の乾燥」などで、ヒルドイドを使ってよいとはどこにも書かれていないのですが、患者さんからの強い希望で、仕方なく「皮脂欠乏症」などの保険病名をつけてヒルドイドを処方しているクリニックが少なからずあるようです。 つまり、本当に薬を処方する必要があるのかどうか疑わしい症状(その症状もあるかどうか不明)でも、むりやり病名をつけて健康保険にお金を請求しているのです。 そのため、ヒルドイドを美容目的で使うことは法令違反もさることながら、健康保険の無駄遣いが大きな問題になっています。 具体的な金額を見ていきましょう。 美容目的でのヒルドイド使用は、全国で年間「93億円」になると推計 ヒルドイドには、ソフト軟膏、クリーム、ローション、スプレーの4つの剤形がありますが、いずれも国が決めた薬価は1gあたり23. たとえば、ヒルドイドソフト軟膏25gの1本あたりの薬剤料は590円です。 健康保険を使う場合は、このほかに医療機関の受診料、薬局での技術料なども必要になります。 自己負担額は1060円。 薬局の費用:調剤基本料590円、調剤料100円、薬学管理料380円、薬剤料590円で合計1660円。 自己負担額は500円。 ・70歳未満の人(3割負担)が、皮膚科の診療所をはじめて受診した場合で試算。 処方した薬は1剤のみ。 薬局は、調剤基本料1に加えて後発医薬品調剤体制加算1を算定。 調剤料は外用薬。 薬学管理料は、おくすり手帳を持参した薬剤服用歴管理指導料。 処方薬はヒルドイドソフト軟膏0. 3%(25g)。 これは健康保険適用「前」の金額なので、70歳未満で3割負担の人の自己負担額は1560円。 究極のアンチエイジングクリームといわれる塗り薬が、この金額で手に入るのですから、ヒルドイドを求める女性たちの気持ちもわからないではありません。 でも、残りの3620円は健康保険組合が負担しており、その財源には保険料のほか税金も投入されています。 つまり、国民共有の財産である健康保険料や税金で、命にかかわりのない美容クリームを買っていることになります。 ヒルドイドを使う人からすれば、健康保険が使えるほうがお得かもしれませんが、保険料を納めるに立場に立つと、ルールを破って美容目的でヒルドイドを使った人の医療費を負担させられるのは釈然としないのではないでしょうか。 そのため、美容目的で健康保険を使用する女性たちには今、とても厳しい目が注がれています。 同時に、美容目的であることを薄々察知しながらも、保険病名をつけてヒルドイドを処方している医師の責任も問われています。 「たかが3000~4000円なのだから、ケチケチしなくてもいいじゃない」と思うかもしれません。 たしかに、不正使用がひとりやふたりなら、大きな問題にはならなかったでしょう。 でも、多くの人が同じように考えて美容目的でヒルドイドを求めた結果、健康保険財政には大きな影響が出ているのです。 この調査研究ではヘパリン類似物質の薬剤費の男女比も調べていますが、女性の使用額は男性の1. とくに女性の薬剤費が高額になっているのは25~54歳です。 さらに、2014年9月からの1年間に比べると、2015年9月からの1年間の処方件数が急増していることから、ヒルドイドをはじめとしたヘパリン類似物質の処方が増えた背景には「美容アイテムとしての『ヒルドイド』の流行が考えられる」と結論づけています。 美容目的でのヒルドイド使用の実態が明らかになったことで、健保連では、病名が皮脂欠乏症などの「皮膚乾燥症」で、処方されているのがヘパリン類似物質または白色ワセリンの保湿剤のみ。 ほかの外用薬や抗ヒスタミン薬が同時処方されていないケースでは、今後、健康保険を適用しないことを政策提言しています。 そして、中長期的には、保湿剤そのものを保険適用外にすることを検討すべきと訴えています。 つまり、病気だろうと、美容目的だろうと関係なく、将来的には保湿剤には健康保険を使えないようにしていこうとしているのです。 ヒルドイドが保険適用外になると、本当に病気の人たちに被害が及ぶ もしも、これが現実のものとなれば、困るのは本当にヒルドイドを必要としている皮膚の病の患者さんたちでしょう。 美容目的なら必ずしもヒルドイドを使わなくてもいいけれど、アトピー性皮膚炎などで肌に強い乾燥がある患者さんのなかには、ヒルドイドを手放せない人もいます。 それなのに必要性の低いヒルドイドの処方が横行したせいで、保湿剤には一律に健康保険が適用しないことになると、病気で苦しんでいる人の負担が増えることになってしまいます。 こうした事態を重く見たヒルドイドの発売元であるマルホは、美容目的での使用が増えている背景に「一部の雑誌やインターネット上に、美容目的での使用を推奨していると受け取られかねない記事」があるとして、10月18日に「ヒルドイドの適正使用に関するお知らせ」を発表。 ヒルドイドを美容目的などの適応外使用を推奨することは、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」の第六六条(誇大広告等)に抵触するおそれがあることを注意喚起しています。 マルホでは、継続的に雑誌やネットの記事をモニタリングし、ヒルドイドの美容目的使用を推奨するような記事を見つけた場合は、発行元や配信元に対して意見書を送って、ヒルドイドを化粧品のように紹介することを控えてもらうようにお願いしてきたそうです。 ところが、一向になくならない記事に加えて、健康保険財政の悪化を懸念し、今回のお知らせを発表するに至りました。 健康保険は国民共通の財産です。 医療の高度化や人口の高齢化などで、日本の医療費は上昇し続けており、健康保険は厳しい財政運営を強いられています。 みんながルールを守って使わなければ、今以上に財政が悪化して保険給付の範囲が狭められ、自分が病気やケガをしたときに、必要な医療が受けられなくなる可能性も否定できません。 ヒルドイドを美容目的で使っている人は、すぐにやめてほしいと思います。 そして、あなたの周りにヒルドイドを美容目的で使っている人がいるなら、「それは違法行為だ」ということを教えてあげてください。 ヒルドイドを使いたいなら、全額自費か市販薬の利用を検討したい それでも、どうしても化粧クリーム代わりにヒルドイドを使いたい人は、全額自費で処方してもらえないかどうか、医師に相談してみてはいかがでしょうか。 ヒルドイドは医療用医薬品なので、お金さえ出せば誰でも使えるというものではありませんが、医師が診察したうえで問題がなければ、処方してもらうことは可能です。 ただし、健康保険は利用できないので、費用が高くなることは承知のうえで医師にご相談を。 また、薬局やドラッグストアでは、ヒルドイドの主成分であるヘパリン類似物質が配合された市販薬が販売されているため、これらを利用することも検討してみましょう。 たとえば、グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパンの「HPクリーム」は、ヘパリン類似物質の含有量がヒルドイドと同じです。 価格はオープン価格で、25g入りが1本あたり900~1300円程度。 健康保険を使うのと同じ程度の価格で入手できます。 ヘパリン類似物質を主成分とする市販薬は、ほかにもゼリア新薬の「ヘパリンZクリーム」、ロート製薬の「ヘパリペア」などがあります。 ジェネリック医薬品なら価格設定の低いものもあるので、薬剤師に相談しながら使いたいものを選んでいくといいでしょう。 日本で、国民皆保険が実現したのは1961年。 それでも、この半世紀間、日本が国民皆保険を守ってきたのは、健康保険が国民にとってなくてはならないもので、絶対になくしてはいけないものだからです。 それでも、医療の高度化や人口の高齢化によって健康保険財政は、年々厳しさを増しています。 美容目的での健康保険の無駄遣いは、厳しい保険財政をさらにひっ迫させることにつながります。 「あのとき健康保険を無駄遣いしたから、病気やケガをしたときに必要な医療が受けられなくなってしまった」といった事態が起こらないように、健康保険は正しく利用したいものです。 関連記事•

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ヒルドイドソフトとローションの決定的な違いは〇〇だけ!

ヒルドイドソフト

ヒルドイド(一般名:ヘバリン類似物質)は1954年から発売されている血行促進・皮膚保湿剤になります。 最初は「ヒルドイドクリーム」というクリーム製剤が発売され、その後1996年に「ヒルドイドソフト軟膏」という軟膏が発売となりました。 2001年には「ヒルドイドローション」という液剤も発売され、今では用途に応じて使い分ける事が出来るようになっています。 ヒルドイドは基本的には保湿剤になりますが、その他も様々な作用があり多くの皮膚疾患の治療に用いられています。 効果も良く副作用も極めて少ないヒルドイドは、塗り薬の中でももっとも多く処方されているお薬だと言っても良いでしょう。 塗り薬はたくさんの種類があるため、それぞれがどのような特徴を持つのかは分かりにくいものです。 ヒルドイドはどんな特徴のあるお薬で、どんな患者さんに向いているお薬なのか、この記事ではヒルドイドソフト軟膏の効能や特徴・副作用についてみてみましょう。 1.ヒルドイドソフト軟膏の特徴 まずはヒルドイドの特徴をざっくりと紹介します。 ヒルドイドは、「保湿」「血行促進」「傷痕を綺麗にする」という3つの作用を持つ塗り薬になります。 しっかりした効果を認め副作用もほとんどないため、非常に使い勝手の良い塗り薬です。 ヒルドイドの主成分である「ヘパリン類似物質」は、その名の通り「ヘパリン」という物質に類似している物質です。 ヘパリンは医療で使われているお薬で血の固まりを溶かす作用があり、身体の中に出来てしまった血栓を溶かしたり、血栓を予防するために投与されます。 ヘパリンは血液をサラサラにして血行を良くしてくれるのです。 ヒルドイドもヘパリンと類似したはたらきがあるため、血液の流れを良くするはたらきがあります。 皮膚表面の血管に炎症(静脈炎)や皮下血腫などが出来てしまった時、ヒルドイドの血栓溶解作用を利用すれば流れが悪くなった血流を改善させる事が出来ます。 またヒルドイドは保湿力にも優れます。 ヒルドイドの主成分であるヘパリン類似物質は構造的に多くの親水基(水と結合しやすい基)を持っているため、水分を保つ力が強いのです。 ここからヒルドイドは皮膚の乾燥を改善させる効果もあるという事が分かります。 ヒルドイドは皮膚の線維芽細胞の増殖を抑制する事で、傷痕の盛り上がり(ケロイドなど)を出来にくくし、皮膚を綺麗にするはたらきもあります。 副作用もほとんどなく、安全性に非常に優れるお薬になります。 ヒルドイドの中で軟膏製剤の特徴としては、他の製剤(クリーム・ローション)と比べて伸展性(伸び)が悪く、皮膚への浸透力も弱めなのですが、保湿力に優れて刺激性が弱い点がメリットとして挙げられます。 浸透力が弱いため、皮膚が厚い部位にはあまり向きません。 また伸展性が悪いため、広範囲に塗るのにもあまり適していません。 反対に皮膚の薄い部位や刺激に弱い部位に塗るのには適しています。 唯一の注意点としては、血栓を溶かす作用があるため、更に出血しやすくなると重篤な状態になる可能性のある方(先天性の出血性疾患を持っていたりという方)は使用すべきではありません。 該当する方は極めて少数ですが、そのような方には使えないお薬となります。 以上からヒルドイドの特徴として次のような事が挙げられます。 【ヒルドイドソフト軟膏の特徴】 ・血栓を溶かし、血流の流れを良くする作用がある ・保湿作用がある ・皮膚の傷跡を綺麗にする作用がある ・副作用は極めて少ない ・伸展性や浸透力は弱いが、保湿性に優れ刺激性が少ない スポンサーリンク 2.ヒルドイドはどんな疾患に用いるのか ヒルドイドはどのような疾患に用いられるのでしょうか。 添付文書には、次のように記載されています。 【効能又は効果】 皮脂欠乏症、進行性指掌角皮症 凍瘡、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患 注射後の硬結並びに疼痛 、血栓性静脈炎 痔核を含む 、外傷 打撲、捻挫、挫傷 後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸 乳児期) 肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防 難しい専門用語が並んでいますが、簡単に言うと• 皮膚の保湿• 皮膚表面血管の血栓溶解・血行促進• 傷跡を綺麗にする のいずれかの作用が必要になる疾患に対して用いられるという考え方で良いでしょう。 皮脂欠乏症というのは文字通り、皮膚表面の脂肪分(油)が減少する事により表皮の乾燥が生じている状態です。 進行性指掌角皮症はいわゆる「手荒れ」であり、水仕事が多い方の手指に生じる乾燥やひび割れ・皮膚の肥厚の事です。 これらの疾患にはヒルドイドの保湿作用が効果を発揮します。 凍瘡とはいわゆる「しもやけ」で、寒さで四肢末端の血流が悪くなる事で生じます。 血栓性静脈炎とは静脈内に血栓ができてしまう事で、血栓により皮膚が腫れたり末梢がむくんだりします。 これらの疾患にはヒルドイドの血栓溶解・血行促進作用が効果を発揮します。 筋性斜頸とは出産後の赤ちゃんの首の筋肉(胸鎖乳突筋)にしこりがあり、それによって首が傾いてしまう疾患です。 ほとんどは自然と治りますが治らない場合は手術が必要になる事もあります。 ヒルドイドは筋性斜頸の改善にも有効な事が示されています。 肥厚性瘢痕・ケロイドは手術や外傷などで出来た皮膚の傷が盛り上がってしまう「傷跡」の事です。 このような疾患にはヒルドイドの線維芽細胞の増殖を抑える作用が効果を発揮します。 ヒルドイドの有効率としては、• 皮脂欠乏症 91. 進行性指掌角皮症 71. 凍瘡 90. 肥厚性瘢痕・ケロイド 75. 血栓性静脈炎 78. 外傷後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎 75. 筋性斜頸 88. 3% と報告されています(ヒルドイドクリームの有効率)。 3.ヒルドイドにはどのような作用があるのか 様々な皮膚トラブルに対して広く用いられるヒルドイドですが、具体的にはどのような作用があるのでしょうか。 ヒルドイドには主に3つの作用があり、これらが皮膚症状を改善させていると考えられています。 それぞれについて詳しく説明します。 ヘパリンは「抗凝固剤」と呼ばれ、血液が凝固(固まる)するのを抑える作用があります。 そのためヘパリンは血栓が出来るとまずいような状態において用いられています。 ヒルドイドもヘパリンと同じように、血液の凝固を抑えるはたらきがあります。 血が固まりにくくなるという事であり、これは血行を改善する作用になります。 そのためヒルドイドは皮膚の血行を改善させたい時、皮膚表面の血管に血栓が出来ていて溶解させたい時などに用いられます。 そのため、皮膚表面の保湿にヒルドイドは有効です。 ヒルドイドは皮膚の表面のある角質の水分を保持することが確認されています。 そのためヒルドイドは皮膚の乾燥に対しても広く用いられています。 目立たない傷跡であればいいのですが、時に傷跡は太く盛り上がり、ケロイドや肥厚性瘢痕となってしまう事もあります。 これは傷を治す時に、その傷に多くの繊維細胞が浸潤し、そのまま傷跡に残ってしまうために生じます。 ヒルドイドは繊維細胞の元となる繊維芽細胞の増殖を抑えるはたらきがあり、これにより傷跡を綺麗にするはたらきが期待できます。 スポンサーリンク 4.ヒルドイドの副作用 ヒルドイドは塗り薬であり、全身に投与するものではないのでその副作用は多くはありません。 ヒルドイドの副作用発生率は、• ヒルドイドクリームで0. 93%• 生じる副作用としては、• 皮膚炎• そう痒(かゆみ)• 発赤、潮紅• 発疹 などの局所の副作用です。 いずれも重篤となることは少なく、多くはヒルドイドの使用を中止すれば自然と改善していきます。 ヒルドイドには1つだけ注意点があります。 ほとんどの方には関係のないことなのですが、ヒルドイドには血栓を溶かして血流を良くする作用があります。 これは逆に言うと出血しやすくなる作用だとも言えます。 そのため出血しやすくなると重篤な状態になる可能性のある方(先天性の出血性疾患を持っていたりする方など)は、ヒルドイドを使用する事ができません。 添付文書にはヒルドイドが禁忌(絶対に使ってはいけない)となる方として、 1 出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)のある患者 2 僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者 と書かれています。 また出血を助長する可能性があるため、• 出血している創部• 潰瘍やびらん面 には塗布は避ける方が良いでしょう。 5.ヒルドイドの用法・用量と剤形 ヒルドイドには、 ヒルドイドクリーム 0. 3% 20g(チューブ) ヒルドイドクリーム 0. 3% 160g(チューブ) ヒルドイドクリーム 0. 3% 100g(瓶) ヒルドイドクリーム 0. 3% 500g(瓶) ヒルドイドソフト軟膏 0. 3% 25g(チューブ) ヒルドイドソフト軟膏 0. 3% 50g(チューブ) ヒルドイドソフト軟膏 0. 3% 100g(瓶) ヒルドイドソフト軟膏 0. 3% 500g(瓶) ヒルドイドローション 0. 3% 25g ヒルドイドローション 0. 3% 50g といった剤型があります。 塗り薬の中には特有の臭いがあるものもありますが、ヒルドイドはほぼ無臭です。 ちなみに塗り薬には「軟膏」「クリーム」「ローション(外用液)」などいくつかの種類がありますが、これらはどのように違うのでしょうか。 軟膏は、ワセリンなどの油が基材となっています。 保湿性に優れ、刺激性が少ないことが特徴ですが、べたつきは強く、これが気になる方もいらっしゃいます。 クリームは、水と油を界面活性剤で混ぜたものです。 軟膏よりも水分が入っている分だけ伸びがよく、べたつきも少なくなっていますが、その分刺激性はやや強くなっています。 ローションは水を中心にアルコールなどを入れることもある剤型です。 べたつきはほとんどなく、遣い心地は良いのですが、保湿効果は長続きしません。 浸透性が高いため皮膚が厚い部位(頭部など)に用いられます。 ヒルドイドの使い方は、 <クリーム、軟膏> 通常、1日1~数回適量を患部に塗擦又はガーゼ等にのばして貼付する。 <ローション> 通常、1日1~数回適量を患部に塗布する。 と書かれています。 実際は皮膚の状態や場所によって回数や量は異なるため、主治医の指示に従いましょう。 6.ヒルドイドの使用期限はどれくらい? ヒルドイドの使用期限って、どのくらいの長さなのでしょうか。 「家に数年前に処方してもらった軟膏があるんだけど、これってまだ使えますか?」 このような質問は患者さんから時々頂きます。 保存状態によっても異なってきますので一概に答えることはできませんが、適切に保存されていた前提で考えれば、• クリーム・軟膏は3年6カ月• ローションは3年 が使用期限となっています。 7.ヒルドイドが向いている人は? 以上から考えて、ヒルドイドが向いている人はどんな人なのかを考えてみましょう。 ヒルドイドの特徴をおさらいすると、 ・血栓を溶かし、血流の流れを良くする作用がある ・保湿作用がある ・皮膚の傷跡を綺麗にする作用がある ・副作用は極めて少ない ・伸展性や浸透力は弱いが、保湿性に優れ刺激性が少ない というものでした。 ヒルドイドは副作用がほとんどなく、様々な皮膚トラブルに効果を発揮するお薬ですので、広く用いられています。 上記の作用が必要な皮膚状態であればまず検討すべきお薬でしょう。 またヒルドイドの中で「ヒルドイドソフト軟膏」が選択されるのは、軟膏剤の特徴である• 伸展性(伸び)が悪い• 浸透力が低い• 保湿力が高い• 刺激性が低い といった点を考えると、皮膚が薄く敏感な部位や狭い範囲の皮膚に塗るのに適しているでしょう。 8.ヒルドイドの成分が含まれる市販薬は? ヒルドイドと同じ成分(ヘパリン類似物質)を含む保湿剤は病院で処方してもらう他に、薬局でも購入する事が出来ます。 カテゴリー• 247•

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あなたは間違っている!保湿剤の超定番ヒルドイドの正しい使い方

ヒルドイドソフト

ヒルドイドソフト軟膏の種類 ヒルドイドソフト軟膏は チューブと ジャーがあります。 以前は25g入りチューブしかありませんでしたが、チューブの底に薬が残ってもったいないという意見があり、2016年に50g入りチューブが発売されました。 100gジャーは顔だけではなく、全身に多く塗るときに使いやすい容器です。 また、ヒルドイドソフト軟膏はステロイドやなどとすることが多く、そのときは500gのジャーを使います。 『』 ヒルドイドソフト軟膏を顔に塗るとベッタリする理由 ヒルドイドソフト軟膏は添加物にを含み、それがベッタリ感を生み出しています。 グリセリン、スクワラン、軽質流動パラフィン• セレシン、 白色ワセリン、サラシミツロウ• 他 ヒルドイドソフト軟膏添付文書より 白色ワセリンは油そのものであるため、顔に塗るとその油が顔にのるからです。 ヒルドイドソフト軟膏は純度100%白色ワセリンほどではありませんが、顔に塗るとテカリが出て、塗り過ぎるとベッタリするのです。 『』 ヒルドイドソフト軟膏の顔への使い方 ヒルドイドソフト軟膏を顔に使う場合、量と回数と他のを組み合わせると、ベッタリ感を抑えた理想的な保湿ができます。 塗る量の目安 ヒルドイドソフト軟膏は人差し指の先から第一関節まで出した量が 約0. 5gです。 ヒルドイドソフト軟膏を顔に使う場合、この量を塗るのが目安といわれています。 しかし、これだけの量を顔に塗るとベッタリしますし、朝に使えば朝からテカテカ顔になります。 ですので、 テカリやベッタリ感のないちょうどいい量を自分で見つけて、その量を使い続ける。 それがベターです。 塗る回数 ヒルドイドソフト軟膏の成分(ヘパリン類似物質)は、1日1回塗ったときと2回塗ったときでは、保湿効果(角層中水分変化量)に違いがあることがわかっています。 出典:マルホHP(改変) また、1日1回塗る場合は、塗る量を増やしても保湿効果に差がないこともわかります。 『』 他の保湿剤との使い分け ヒルドイドソフト軟膏を1日2回使うなら、 塗るタイミングは 朝と 入浴後がベストです。 <入浴後1分後、もしくは60分後に2週間塗ったときの肌の水分量の違い> 出典:マルホHP 入浴後は外出することもないので、顔のベッタリ感が気にならない程度にヒルドイドソフト軟膏を使えばよいでしょう。 問題は朝です。 ヒルドイドソフト軟膏のテカリやベッタリ感が気になるなら、油分を添加物に使っていないをおすすめします。 ヒルドイドフォームはさっぱりとした使用感で、肌にすぐになじみます。 テカリも問題になりません。 『』 まとめ• ヒルドイドソフト軟膏は0. 3%の主成分(ヘパリン類似物質)と99. 7%の添加物でできている• ヒルドイドソフト軟膏は添加物に油性のワセリンを含むためベッタリする• ヒルドイドソフト軟膏を顔に塗るときは0. 5gが目安であるが、テカリやベッタリ感のないちょうどいい量を使うもよし• 顔のベッタリ対策は、入浴後はヒルドイドソフト軟膏、朝はヒルドイドフォームの組み合わせが良好.

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