アデノイド。 咽頭扁桃増殖症(アデノイド)

アデノイド肥大は子どもの成長を妨げる?いびきや口呼吸に注意!|医療法人あだち耳鼻咽喉科

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まず、アデノイド増殖症と摘出手術の適応について説明します。 アデノイドとは鼻と喉の間にある組織で、「咽頭扁桃」ともいわれています。 両方覚えておくと良いでしょう。 誰でも持っている組織ですが、特に小児期・5歳をピークに大きくなるといわれています。 その後、徐々に縮小していきますが、大きすぎて強い症状が現れれる場合は手術の対応となります。 手術適応の目安としては、以下の3点が挙げられます。 高度の肥大があり、鼻閉を伴い口呼吸が著しいもの 2. 反復性の中耳炎、難治性の滲出性中耳炎 3. 睡眠時のいびき・無呼吸、昼間の傾眠を伴うもの 手術は、口を開けて固定する開口器という器具を口にかけ、口の中から実施します。 アデノイドは、専用の機械で削り取ります。 口蓋扁桃は、被膜に包まれた扁桃を被膜ごと摘出します。 難治性の滲出性中耳炎を併発している場合、鼓膜にチューブを留置してくる場合もあります。 手術直後は麻酔の影響もあり、大声で泣いたり騒いだり、暴れたりする患児もいます。 時間とともに落ち着いてきますが、転倒や転落に注意が必要です。 手術後の看護のポイントは、口蓋扁桃は血管豊富な部位であり出血しやすいため、出血の予防と感染予防が重要です。 そのため、術後は止血剤入りの輸液や抗生物質の点滴を行うことが多いです。 口腔内は完全な清潔を保つことが難しく、手術後1~2日は37~38度台の発熱が続くことがあります。 また、創部痛や出血・創部の腫脹により呼吸状態が悪化する可能性があるため、呼吸状態の観察・脈拍と分泌物の性状に注意し、疼痛コントロールと出血の予防に努めます。 特に術後1~4時間は、出血の可能性が高いので注意が必要です。 麻酔から完全に覚醒するまでは、臥床時に顔を横に向け分泌物の自然流出を促し、誤嚥予防に努めます。 口腔内に溜まった分泌物も、飲み込まずにできるだけ吐き出すように説明します。 口腔内の分泌物を自分でうまく吐き出せない患児で、頻回に嚥下動作が見られる場合は、出血を疑ってみる必要があります。 咳をしたり怒責したりすることで咽頭に力が加わり、出血を引き起こす原因になることがあるため、できるだけ避けるように説明します。 術後止血確認後に、食事開始になります。 流動食から始まりますが、咽頭痛のため摂取量が低下するケースが多いです。 その場合はプリンやゼリーといったのど越しの良いものを食べてもらうようにします。 食事前後の、含嗽の指導も必要です。 3歳だとできないこともありますので、その場合は水やお茶を食後に摂取してもらうようにします。 退院指導では、感染予防のための含嗽の必要性(含嗽できない場合は水やお茶の摂取)を説明します。 食事の面は、固いものや香辛料の強いもの、炭酸飲料などは、創部を刺激し痛みを感じたり出血したりする恐れがあるので、退院後1週間は避けるよう、また食事はしっかりよく噛んで摂取するように説明しましょう。 退院後1週間は激しい運動を避け、入浴はシャワーから始めてもらいます。 出血や激しい咽頭痛、発熱、嘔吐などが見られた場合は、病院に連絡して受診する必要があることも伝えます。 運動や入浴等の日常生活については、次回受診時に主治医に確認するように説明します。 おわりに.

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アデノイド切除手術にはデメリットがある?手術で生じる問題とは

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記事の概要・目次• アデノイド切除手術にデメリットはあるの? 通常の場合、アデノイドは10歳を過ぎるころにはだんだん小さくなっていきます。 ですが、成長期の大切な時期にアデノイドが増殖し、口呼吸やいびき、滲出性中耳炎による難聴を起こしてしまうことがあります。 アデノイドが肥大してしまうと、薬を使って小さくすることが出来ないため、切除手術を行うことになります。 アデノイド切除手術は、出血以外の危険性がほとんどなく、全身麻酔をして口の中を鏡で見ながら切除をして止血をします。 手術後の出血もほとんどありません。 アデノイド切除手術と合わせて扁桃腺を切除する手術を行っても、1週間程度で退院することが出来ます。 手術の時間も1時間程度です。 この手術を行うことで、いびき・口呼吸の改善をすることが出来ますが、中耳炎や副鼻腔炎はこの手術だけでは改善されず、退院後も外来で治療を続けることが大切になります。 アデノイド手術以外の扁桃腺切除手術のメリット・デメリット 扁桃腺切除手術にはメリットもあればデメリットもあります。 手術の痛みは強い方かもしれません。 人によって異なりますが、痛みは数日~1ヶ月ほどで良くなります。 痛みがなくなれば、炎症の原因となっていた扁桃腺を取り除いてしまっているため、扁桃腺炎になってしまう確率がかなり減ります。 慢性扁桃腺炎は高熱が続いて脳にダメージを与える危険性や、感染性の下痢を起こしてしまうリスクもありますので、このリスクを考えても、痛みに耐えて手術をする方が良いと言いえます。 アデノイド手術を判断する時期 アデノイドは喉の奥にある咽頭扁桃で、口蓋扁桃と違って粘膜との間にはっきりとした境目がありません。 このことから「アデノイド増殖症」とも呼ばれています。 2歳頃からアデノイド増殖が目立ち始め、5歳前後で大きさのピークを迎えます。 そして中学生頃になると口蓋扁桃とは異なって消退していきます。 鼻の奥にあることから、増殖が進む場合や炎症を繰り返し起こす場合、鼻炎・副鼻腔炎・いびきをすることもあります。 アデノイド切除の時期ですが、1歳~3歳ころに切除してしまうと再びアデノイドが増殖したり、代償性肥大になり周囲の扁桃組織が大きくなることがあります。 小学校入学頃になると、自然に消退していく可能性もあるため、状態を見ながら判断します。 【アデノイド切除の判断】 ・1歳~3歳の頃は、睡眠時無呼吸が重症の場合に判断します ・4歳~7歳の頃は、睡眠時無呼吸が続いたり、ひどい中耳炎、ひどい副鼻腔炎で治療が困難な時に判断します ・10歳以降は口呼吸や鼻閉が慢性化してしまい、集中力が低下している時に判断します。 アデノイド切除に関しては、医療機関で判断基準が異なります。 現代人に多いアデノイド顔貌の特徴 アデノイド顔貌の特徴についてまとめました。 特徴1.上顎より下顎が引っ込んでいる 下の歯が小さく見える人がいますが、これは上顎よりも下顎が引っ込んでいる為にこのように見えます。 出っ歯に見えてしまうかもしれませんが、このような状態に見えるのは下顎が小さいことが原因です。 特徴2.顎と首の境目が分かりずらい 前から顔を見たときに首と下顎の境目が分かりにくいという特徴があります。 顎が首の中に埋もれているように見えるかもしれませんが、下顎が引っ込んでいることとあごの発育が悪いことが原因になります。 特徴3.小さいV字型の顎 小顔の女の子は下唇のすぐ下に顎があることがあります。 可愛いイメージがあるかもしれませんが、アデノイド顔貌の可能性があります。 顎と下唇が近い場合、前から見ると小顔でシャープに見えるかもしれませんが、アデノイド顔貌の特徴でもあります。

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アデノイド肥大とは?原因や症状、治療法は?子供がなりやすいの?

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子どもの鼻づまりが慢性的になると、学習能力や情緒面、体の成長など、さまざまな面に影響が出るとのこと(参照)。 保護者としては早めに気づいて対処したいところですが、「うちの子、風邪でもないのに年中鼻づまりで…」という場合、原因は何なのでしょうか? 引き続き「鼻のクリニック東京」の原亜希子先生に、子どもの鼻づまりの原因と対処法をお聞きしました。 効果的な治療法は? 鼻づまりが起きるのは何が原因なのでしょうか。 さっそく教えてください。 「一時的なものでは、いわゆる風邪の症状のひとつとして起こることがありますが、この場合、風邪が治れば鼻づまりの症状も治まってきます。 一方、当院を受診する患者さんのように長く鼻づまりの症状が続いている場合、最も多い原因は鼻炎です。 なかでも、ハウスダストやダニ、花粉などによるアレルギー性の鼻炎が多くを占めています」(原先生) 鼻炎による鼻づまりには、どんな治療法が効果的なのでしょうか。 「鼻炎による鼻づまりの治療で、最も効果が高いのは『鼻洗浄とステロイド点鼻薬の併用』です。 この治療を実施したお子さん300例のうち、その84%で鼻づまりの症状が改善したというデータもあります。 鼻の中は結構汚れているので、歯を毎日磨くのと同じように、鼻の中の汚れ(アレルギー性鼻炎の原因となるハウスダストやダニなど)を取り除くことで鼻粘膜の炎症が和らぐんです。 ちなみに同調査では、鼻づまりの改善によりQOL(Quality Of Life)が高まったというアンケート結果も出ています」(同) 鼻洗浄を行うには専用のキットが必要だそうですが、これは医師の処方箋がなくても(ステロイド点鼻薬は処方箋が必要)、ドラッグストアやネットショップでも購入が可能とのこと。 「ただし、できれば、かかりつけの耳鼻科医などに相談して、最初に正しい洗浄の方法を教えてもらうと良いでしょう。 鼻うがいは、洗浄液を入れた側の鼻から出すのが正解。 また、無理に力んで多量の洗浄液を通そうとすると、鼻の奥にある耳の管に入り込んで中耳炎を起こす危険性がありますので、優しく洗うことが重要です。 鼻洗浄はできれば朝と夜の1日2回、毎日行えると良いですね。 鼻づまりは夜に悪化しやすいので、2回やるのが難しい場合は、夜だけでも行うようにしましょう。 3歳くらいの子だとまだ嫌がって難しいかもしれませんが、5~6歳なら『これをすると、鼻がスーッとなるんだよ』などと説明すれば、納得してやる子が多いです。 実際に鼻洗浄をして気持ち良くなることが実感できれば、嫌がることはありません。 ぜひ、親御さんも一緒にやってみてください。 鼻から汚いものが出てきて、親子でびっくりすると思いますよ!」(同) 鼻炎に効果の高い鼻洗浄ですが、大人の患者さんでは効果の現れる率が半分に低下してしまうのだとか。 これは長い期間、鼻の粘膜が炎症を起こし腫れた状態が続くことで、リモデリングと言って粘膜が変性し、硬くなってしまうためで、元に戻りにくい状態になるのだそう。 やはり、早くから治療を始めるのが大切ということですね。 「当クリニックでは、鼻の中の形を整え、粘膜の腫れや鼻水が過剰に出る原因となる神経を切断する手術を行っています。 これらの治療は成人では一般的なもので、当院では多くの成人の患者さんに手術を行ってきた経験を活かし、鼻の小さな小児にも治療を行っています。 体への負担が少なく出血もほとんどないため、お子さんにも安全に行うことができます。 しかし慢性鼻炎は、今のところどんな方法をもってしても完治できる病気ではありません。 ですので、手術の目的は、副作用のない安全な方法で鼻からの呼吸を取り戻すこと、良い状態を維持しやすい状況を作ることにあります。 そのため手術後も、鼻洗浄を基本に、症状に応じて薬を用いるといった鼻のケアを続けていく事が重要です」(同) また、鼻づまりの原因として、アデノイド増殖症(ぞうしょくしょう)や口蓋扁桃肥大(こうがいへんとうひだい)が考えられる場合も、耳鼻咽喉科などでの手術が必要になることがあるのだそう。 「アデノイドは鼻の奥、口蓋扁桃は喉の奥にあり、どちらも幼少期に大きくなります。 アデノイドは6~7歳をピークに大きくなり、その後だんだん小さくなってくるので、年齢と症状に応じて手術が必要か検討します。 口蓋扁桃に関しては、ピークが10~12歳と若干高めなうえ、重度の睡眠時無呼吸症候群を招く恐れもあるので注意が必要です。 そのため、 ・1年に4~5回扁桃炎(バイキン感染)を繰り返している ・夜寝ている間にいびきと無呼吸を引き起こしている このいずれかに当てはまる場合は、耳鼻咽喉科を受診し、手術の必要があるか診察してもらうことをお勧めします」(同) さまざまな原因で起こる「鼻づまり」。 わが子がどれに当てはまるのかチェックして、早めに症状を改善してあげたいですね。 (取材・執筆:坂本洋子).

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