カラス アゲハ あ つもり。 カラスアゲハの飼育メモ(前蛹まで) : 探蝶逍遥記

あんないるのに「カラス」の死骸を見ないワケ

カラス アゲハ あ つもり

種ごとに生態写真を使って蝶(卵から成虫まで)や環境を紹介します。 写真に青枠(紫枠)のあるものは、高画質ファイル(約30kb)にリンクが張られていますので、クリックしてみてください。 カラスアゲハ カラスアゲハは大阪市内では非常に珍しい蝶です。 私は、2001年に1度見ただけです。 大阪市淀川区で、2001年9月24日、朝出勤前に、民家の小さな庭に植えられたアベリアで盛んに吸蜜していました。 おそらく、風で流されてきたか、人為的なもの(採集して放蝶した、飼育して放蝶した、電車や車に運ばれた)のでしょう。 豊中市服部緑地公園では、たまに見られるようです。 私も1度だけ見ました。 2465(2004))。 東京都市部では比較的目にすることもあるので、同じ都市でも東京と大阪では蝶にとってはかなり環境が異なるようです。 一方、静岡市南部ではカラスアゲハは最も多いクロ系アゲハで、里山や小川沿いに多く見られます。 日本列島のカラスアゲハは、沖縄本島のものをオキナワカラスアゲハ、八重山諸島のものをヤエヤマカラスアゲハと分類さされることがあり、この場合には本種の学名が Papilio bianor dehaanii から Papilio dehaanii C. Felderに変わりますから注意が必要です。 そしてヤエヤマカラスアゲハが Papilio bianor になります。 Papilio junia とされる場合もあります。 元から生えているノアザミやワレモコウ(なぜ?)は残しながら、見て楽しめる花々が植えられつつあります。 今日はカラスアゲハが長くとどまってノアザミで吸蜜を繰り返していました。 キタテハ(夏型)も来ていました。 また、白いセリ科の花ではヒメウラナミジャノメが吸蜜していました。 クロアゲハやカラスアゲハは赤色系統の花が好きで、ノアザミやツツジ類でよく吸蜜します。 今年は10日ほど蝶が出てくるのが遅れているようです。 カシオEX-F1のパスト連写で撮ったものです。 羽化がだらだら続いているのでしょうか。 1時間以上この畑から離れませんでした。 ほっとけば一ヶ所で動かないので、気の毒ですが時々土を投げて飛ばしました(この写真は強制飛翔ではありません)。 写真で再現するのは難しいですが、パスト連写機能のお陰でその雰囲気は味わえます。 を見て下さい。 pdfリーダーの環境設定で、ページ表示を単一表示に設定しておくと見やすいです。 食樹のコクサギが岸に生えている小川です。 近くにカラスザンショウもあります。 カラスアゲハやオナガアゲハが多くいました。 カラスアゲハは4匹と2匹の吸水集団ができていました。 オナガアゲハも新鮮な個体が多かったですが、こちらの吸水は見られませんでした。 卵は見つかりませんでした。 ゴミが多いところで、何らかの化学物質を取得していたのでしょうか。 クロ系アゲハ(ナガサキアゲハ、カラスアゲハ、オナガアゲハ、モンキアゲハ)とジャコウアゲハが非常に多く集まっていました。 そのうち一本に特に多くのクロ系アゲハ4種が集まっていました。 同時に10匹程度いました。 飛び古した個体が多かったですが、非常に壮観でした。 また、異種間の求愛もたびたび見られました。 この場合はすぐに離れます。 4種のうち、カラスアゲハとナガサキアゲハが比較的多く見られました。 暗いのでストロボを使いましたが、カラスアゲハは見事に輝きます。 吸蜜(ランタナ) 2003年7月14日 大阪府豊中市服部緑地公園 尼崎市在住長澤氏撮影 服部緑地では私も1度見ましたが(クサギで吸蜜)、撮影できませんでした。 長澤氏より貴重な写真を送ってもらいました。 しかし飛んでいるクロ系アゲハはいろいろ見ました。 黒いカラスアゲハの吸蜜(ツツジ類) 2011年4月24日 静岡市駿河区大谷 飛んでいるときは何か分かりませんでした。 緑色の鱗粉がほとんど無く、黒く見えます。 飛び古しているわけではなく、異常型のようです。 クロ系のアゲハにとっても暑いのでしょう。 木陰で休んでいます(1枚目)。 この後日向に出てきてとまりましたが(2枚目)、すぐに飛んで行ってしまいました。 日向で撮れたので色が鮮やかです。 カラスアゲハの産卵と卵 2009年5月1日 静岡市駿河区大谷 以前から雰囲気がいいなと思っている谷筋です。 高さが1〜3mのカラスザンショウが数本生えており、きっといろいろなアゲハ類が産卵に来るはずと思っていました。 まさにそれが的中し、最も願っていたカラスアゲハの産卵を見ることができました。 樹高1mぐらいのカラスザンショウの葉裏に1卵のみ産卵しました。 しかし、カメラの設定が間に合わず、微かにそれと分かる写真です。 卵はミヤマカラスアゲハと同様に、クロ系アゲハに比べてかなり白っぽいです。 孵化直前のカラスアゲハの卵 2009年5月6日 静岡市駿河区大谷 産 静岡市駿河区 飼育 頭部の様子が透けて見えてきました。 孵化間もないカラスアゲハの幼虫(1齢、3mm) 2009年5月7日朝 静岡市駿河区大谷 産 静岡市駿河区 飼育 朝見ると孵化していました。 ナミアゲハに比べると突起や毛がかなり長いです。 成長した幼虫(1齢、4mm) 2009年5月8日朝 静岡市駿河区大谷 産 静岡市駿河区 飼育 カラスザンショウの葉を食べて少し成長しました。 葉表に静止しています。 摂食中の幼虫(1齢、6mm) 2009年5月9日 静岡市駿河区大谷 産 静岡市駿河区 飼育 摂食中は、頭部がよく見えます。 脱皮直後の幼虫(2齢、6. 5mm) 2009年5月10日 静岡市駿河区大谷 産 静岡市駿河区 飼育 脱皮したようです。 頭部の殻が葉に付いています。 成長した幼虫(2齢、11mm) 2009年5月11日夜 静岡市駿河区大谷 産 静岡市駿河区 飼育 次第に緑色が強くなっていきます。 幼虫(3齢、16mm)と飼育の様子 2009年5月14日朝 静岡市駿河区大谷 産 静岡市駿河区 飼育 3齢になると、青い点が現れます。 飼育は、ガラス水槽でポリエチレンで密封しています。 それでもカラスザンショウは、数日で葉を落とすようです。 脱皮間もない幼虫(4齢、16mm) 2009年5月15日朝 静岡市駿河区大谷 産 静岡市駿河区 飼育 2日で脱皮しました。 威嚇する幼虫(4齢、26mm) 2009年5月17日朝 静岡市駿河区大谷 産 静岡市駿河区 飼育 頭を持ち上げてヘビのように見えます。 威嚇だと思いますがどうでしょうか。 しかしどうもこの幼虫、体節の間隔と太さがいびつです。 寄生バエの卵でも食べてしまったでしょうか。 幼虫と臭角(5齢) 2009年5月20日 静岡市駿河区大谷 産 静岡市駿河区 飼育 なんとか食べて成長していますが、非常に動きがおかしいです。 ほとんど歩けません。 しかし無理やり臭角を出させました。 結局、蛹化することなく死亡しましたが、寄生バエ等は確認できませんでした。 ここでカラスアゲハが産卵するところを見ました。 撮影はできませんでしたが、卵が葉裏に見つかりました。 そのあと近くで産卵行動をとったのでそちらは何とか写すことができました。 (参考) 幼虫(幼虫)と環境 2007年7月23日 大阪府千早赤阪村 大阪府の最高地点(最高峰ではありません)がある金剛山に登りました。 下山中に、道沿いに生えているコクサギで見つけた終齢幼虫です。 小さくて脱皮して間もないように見えます。 (参考) 摂食中の幼虫(終齢) 2007年7月25日 大阪府千早赤阪村 産 大阪市淀川区 飼育 鉢植えのまま庭に埋めて育てているコクサギで飼育しています。 葉色はあまり良くないのですがよく食べて成長しています。 (参考) 幼虫(終齢、36mm) 2007年7月28日 大阪府千早赤阪村 産 大阪市淀川区 飼育 ミヤマカラスアゲハと同様にヘビのような偽頭です。 (参考) カラスアゲハとミヤマカラスアゲハの比較(終齢幼虫) 2007年7月28日 大阪府千早赤阪村 産 大阪市淀川区 飼育 カラスアゲハとミヤマカラスアゲハの終齢幼虫の比較です。 ミヤマでは黄白色の帯がぐるっと回っていますが、カラスアゲハでは背中部分にはありません。 (参考) 前蛹と飼育の様子 2007年8月2日 大阪府千早赤阪村 産 大阪市淀川区 飼育 しばらく家を空けたため、鉢に網をかけて出かけていたところ、首尾良く、コクサギの枝で前蛹になりました。 葉の色と似ていたので見つけるのに苦労しました。 (参考) カラスアゲハの蛹 2007年8月3日 大阪府千早赤阪村 産 大阪市淀川区 飼育 前蛹に気付いた8月2日には蛹になりました。 これは翌日の写真です。 結局羽化しませんでした。 原因は分かりません。 付近にはカラスザンショウがいっぱい生えていましたが、アゲハ類の幼虫はこれ1匹だけでした。 せっかくなので持ち帰り飼育しました。 全幼虫期をこの日に持ち帰ったカラスザンショウの葉で育てました。 さて、結局寄生されていたのですが、後で写真を見ると、1齢時の幼虫の側面が何か盛りあがっていて少し異常のようです。 もしかしたら、ここに産卵管を突き刺されたのかもしれません。 しかし今そんな幼虫は飼っていません。 おかしいなと首を回すと、カラスアゲハの蛹がなんか変です。 見ると大きな穴が開いていました。 そしてアゲハヒメバチが大顎で穴を広げているではありませんか。 かなりびっくりしました。 1齢から室内で飼っていたので、寄生されているとは思いもしませんでした。 恐るべしアゲハヒメバチ。 1齢幼虫にも卵を産んでしまうようです。 ほぼ同時期に蛹化したアゲハとジャコウアゲハは6月7日、11日に羽化したのにカラスアゲハは一向に前兆も示さないので、おかしいなと思ってはいたのですが。 これでカラスアゲハの飼育は3連敗となりましたが、貴重な生態を観察できて良かったです。 (参考) 脱出直後のアゲハヒメバチ(19. 5mm)と空になったカラスアゲハ蛹 2013年6月15日 静岡市葵区門屋 産 静岡市駿河区 飼育 ちょっと目をそらしている間に、脱出してしまいました。 気付いたのは11:04でした。 蝶の羽化と違い、脱出は自分が羽化してから既に時間が経っているので、カラスアゲハ蛹から脱出するとすぐに飛び立ってしまうようです。 カラスアゲハの蛹の中はほぼ何にもありません。 (参考) 幼虫(4齢、カラスザンショウ) 2014年6月21日 静岡市葵区門屋 小さなカラスザンショウ(樹高50cm)にカラスアゲハ4齢幼虫を見つけました。 かなりぼろぼろになっていましたが。 カラスザンショウ果実とメジロ 2013年1月13日 静岡市駿河区大谷 静岡市駿河区の低山地ではカラスザンショウは比較的普通にあります。 多くは小さいのですが、所々に実を付ける高さ3m以上の木もあります。 おそらく鳥が食べて種子をばらまいているのだろうと思っていましたが、まさに実を食べる鳥を目撃できました。 鳥はメジロでした。 この時期は木の下に果実殻も落ちているので拾ってみると一部に黒い果実が残っていました。 じつは、果実殻が落ちていたのでカラスザンショウがあることに気付きました。 上を見上げると果実殻が残り、棘のある木が目に入り、カラスザンショウと分かります。 鳥が食べて糞をするのをまねて果実を剥いて種子を取りだし、よく洗って蒔いてみます。 鳥にばらまいてもらって初めて芽を出すため果肉があるときは芽を出さない木もあるそうですから。

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カラスアゲハ

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昨年実施した飼育シリーズ。 今回はアキリデスの最普通種、カラスアゲハです。 昨年7月下旬、キリシマミドリ探索で静岡県某所に出かけた際、コクサギから複数卵を見出すことができました。 実は数年前に同じ場所でカラスアゲハの産卵シーンに出会っており、ここで母蝶の出現を期待しておったのですが、時間帯が悪かったのか現れず、既に産み付けられていた2卵をお持ちかえりしました。 コクサギへの産卵状況とその拡大像です。 +++横位置画像はクリックで拡大されます+++ GXR 5. 0EV、外部ストロボ+スレーブ1灯 卵を見出した株には全体で5卵程産み付けられておりましたが、いずれも葉裏の縁近くへの産卵でした。 また、コクサギに絡みついていたイケマの葉裏にも誤産卵しておりました。 GXR 5. 7EV、内蔵ストロボ+LEDライト、撮影時刻:10時49分 2013年7月下旬 産卵時に食草への前脚連打行動で、好みの食草か確認するのでしょうけど、コクサギ周辺なら、別種植物でもコクサギの葉と誤認して産んでしまうのですね。 ただイケマは蔓状に絡まっているので、孵化した幼虫はちょっと歩き回ることで、無事コクサギに辿りつけることでしょう。 初齢幼虫の姿です。 0EV、外部ストロボ、撮影月日:7月30日 体長は3. 5mm。 クロアゲハやナガサキと異なり、緑色を帯びた灰褐色系で一目見て、これまでのアゲハとは異なる印象です。 なお、食餌は孵化直後僅かにコクサギを齧りましたが、拙宅付近でコクサギを調達できる場所がないので、終齢までミカン類で飼育を行いました。 7EV、外部ストロボ、撮影月日:8月4日 体長は7mm。 体全体にテカリが出てきます。 全般に緑色を帯びる特徴は初齢から踏襲されております。 2齢時の食痕もご紹介しておきましょう。 7EV、外部ストロボ、撮影月日:8月4日 葉の縁から食し、中脈まで食べ尽くす前に別の葉へ移動して食い直すようです。 0EV、外部ストロボ、撮影月日:8月6日 体長7mm。 体の艶がなくなり、頭部と腹端を除き、腹節の棘皮も殆ど目立たなくなります。 色調は2齢と類似した傾向。 もちろん、赤褐色をしたクロアゲハ3齢幼虫とは明確に区別が可能です。 7EV、外部ストロボ、撮影月日:8月12日 体長13mm。 後胸と第一腹節の巾が増大し、蛇の頭を思わせる形状になりました。 この体型変化は他の Papilioと同じです。 それと、地肌に細かい斑点が出現してきました。 翌14日に5齢になりましたが、色調・体型に変化はありません(画像未撮影)。 通常よりも脱皮回数が一回多いタイプのようで、アゲハ類幼生期ではよくある現象だと思います。 7EV、外部ストロボ、撮影月日:8月20日 体長25mm。 お馴染みのアゲハ類終齢幼虫の姿になりました。 特徴は全身に散りばめられた小斑点。 白がメインで、随所に淡いピンク色斑点も入り、複雑な模様です。 幼虫の時点で、既にアキリデス成虫の特徴である螺鈿細工のような翅の質感を彷彿とさせてくれます。 将に「栴檀は双葉より芳し」ですね。 7EV、外部ストロボ、撮影月日:8月27日 体長24mm。 用意したサンショウの枝から脱出してトイレの壁で前蛹となりました。 しかし、ここでまた悲劇が起きました。 ナガサキアゲハと同様、前蛹で力尽きてしまったのです。 原因はクロアゲハの記事で議論したように食餌の残留農薬の影響とか、ウイルス罹患とか色々ありそうですが、特定はできません。 少なくとも寄生原因でないことは確かです。 近い将来、オナガアゲハの飼育も前提に、コクサギの苗でも育てて準備せなあかんかなと思っております。 <2017年9月30日追記> その後、飼育をやり直し、何とか羽化までこぎつけました。 下記記事も参考にご覧ください。

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北海道のアゲハチョウ (Papilio in Hokkaido)

カラス アゲハ あ つもり

栃木県下野市 アカボシゴマダラ バタフライガーデンを目指して ガーデニング 並アゲハ クロアゲハ キアゲハ 生態 越冬 幼虫 我が家の庭の訪問者 その3-5 我が家の庭に棲みついたチョウ 3-5 アゲハチョウの仲間 ・・・ カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、ナガサキゲハ 内 容 (リンク) モンシロチョウ、ルリシジミ、モンキチョウ、ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミ、 キタキチョウ、ツバメシジミ、ウラナミシジミ、アサマイチモンジ、スジグロチョウ、 コミスジ (D1)カラスアゲハ 2015年7月5日、梅雨真っ只中の曇天。 モナルダの蜜を吸う黒い蝶を見つけ、ジャコウアゲハかと思ってカメラを準備した。 近づいて驚いたのは ・・・ カラスアゲハだったこと。 高鳴る胸に、手が震え ・・・ まずは、遠くから一枚。 さらに近づくと、サッと飛んで行ってしまった。 でも、この一枚でも撮れて良かった。 ついに来てくれたんだ、カラスアゲハ。 このチョウの到来を期待して食草のカラスザンショウを植えた。 本当に来てくれたんだ。 勿論、このカラスザンショウを目指して来てくれたものと信じている。 これから、カラスアゲハを見逃さないように注意して観察しよう。 カラスザンショウが大きくなりすぎて、卵や幼虫が容易に確認できないのが残念。 でも、親チョウの来訪は、とにかく・・・・・嬉しい! 2015年7月17日、 午後3時30分。 来た、来た、 来た ・・・ 来た !!! 台風11号が日本海に抜けた頃、北関東には強い日差しが降り注ぎ始めた。 カメラを下げて庭を一回り。 すると、いきなり大きな黒いチョウが目の前をよぎり、真っ直ぐにカラスザンショウへ。 一瞬にしてカラスアゲハであることがわかった。 強い風に煽られながら産卵する姿がはっきり見える。 ピントなど、まともに合わすことができない。 もう、無我夢中でシャッターを押した。 慌てたため、残念ながらピントはあっていないが、明らかにカラスアゲハの産卵が確認できる。 また、この個体はモナルダの花を訪れた上記写真の個体とは異なるようだ。 ワァ・・・い! また一つ、我が家の庭で誕生するチョウが増えそうだ。 それも、カラスアゲハ。 これは、今夜は寝れないほど ・・・ 嬉しい。 次のステップは、このカラスサンショウで生長するカラスアゲハの幼虫を観察すること。 2016年7月13日、 カラスザンショウにアゲハ類の幼虫を観察していると、少し違った印象の幼虫を見いたした。 2令幼虫と思われるが、色彩が良く見るナミアゲハのそれと大きく異なり、皮膚のザラツキが少なく艶があるように見える。 これはカラスアゲハの幼虫と思われることから、ネットを掛けて観察を続けることにした。 昨年にはこの木に産卵する姿を見かけたこともあり、また、冬に近くで見つけた蛹もカラスアゲハのものと思われることから、我が家の庭でカラスアゲハが育っていることに強い期待を抱くと共に、一刻も早くその実態を確認したいと思っていたところだった。 カラスアゲハと思われる蛹(写真右:2015年12月) 2016年8月25日、 産卵に来訪 カラスアゲハは比較的頻繁に庭を訪問しているようだ。 その飛翔を見るのにも慣れたからか、庭の周りを飛翔する姿がよく目につくようになった。 そして今日、久しぶりにカラスアゲハが産卵する姿も観察することができた。 量感が伝わってくるほど大きな個体であった。 産卵する数は少なく、その場所をよく吟味しているようであった。 また、わずか一回の産卵行動であったが、側にあるヘンルーダーの根元に近い葉に産卵する姿が観察された。 卵の確認と共に、観察を続けることにしよう。 追記:ヘンルーダーでの卵は、残念ながら見出せなかった。 翅は傷んでいたが・・・とても大きい。 産卵を始めたカラスアゲハ(雌) 産みたての卵 2016年7月13日、カラスアゲハの2令幼虫と思って観察を続けていたが、 2016年7月20日、とうとう終令幼虫への脱皮を終えた。 ところが残念・・・ショック・・・カラスアゲハではなくて、クロアゲハだった。 ということで、この記録をクロアゲハの項目に移すことにした。 2016年7月28日、 とうとうその日が来た ・・・ 目の前にカラスアゲハの幼虫が現れた。 以前、少し異様な糞型幼虫をカラスアゲハの幼虫と思って観察していたところ、クロアゲハと分かってがっかりしたことがある(上述)。 しかし今回は、紛れもなくカラスアゲハの幼虫だ。 この幼虫は、子供のときに飼育の経験があるカラスアゲハの幼虫に違いない。 幼虫は終令(5令)幼虫への脱皮を済ませたところのように見える・・・いや、3令から4令への脱皮直後のようだ。 うれしいですね。 成虫の姿を確認して以来、一年以上もの時間がかかったものの、ようやく我が家の庭で待望のカラスアゲハの幼虫を見つけ出した。 これで確実に、我が家の庭でカラスアゲハが育っていることが確認されたことになる。 本当に・・・うれしい。 寄生されていないことを、心から祈っている。 早速 、観察を続けることにしよう。 2016年7月29日、さらにもう一頭を発見。 これは終令幼虫に脱皮したところのようだ。 頭部(?:胸部の上部)がもりあがった特徴的な幼虫 早速、することに 2016年7月29日 、新たに終令幼虫を発見した 終令幼虫、胸上部の特徴的な斑模様・・・しびれる! 模様を正面から見ると、蛇に睨まれているよう・・・怖い! 2016年8月6日前蛹 8月7日蛹、頭が少し奇形? ネットに蛹化したカラスアゲハ ネットを通して撮られたカラスアゲハの蛹 2016年8月8日、 もう1頭の幼虫も同じようにネットの側面で蛹化した。 ネット上で蛹化したものは、別項「 」で紹介したように、100円ショップで販売している鉢置き台を骨組みにして、蛹が付いたネットを被せるように取り付ければ、蛹をそのままの状態で維持することができる。 この場合、羽化したチョウはネットの中で安全に確保された状態になるので、その後の観察も容易になる。 カラスアゲハの成長 一つの卵からの成長記録 2016年8月7日、 カラスザンショウの大きな葉が重なり合っている中で、比較的大きな卵を見つけていた。 大きさはナミアゲハの卵より明らかに大きいことからナミアゲハではない。 では、何の卵だろう?そのような疑問を感じながら毎日観察を続け、その孵化を楽しみしていた。 結果的に、この卵はカラスアゲハの卵であることが分かった 写真右: 8月7日に撮影したもので、孵化が近い。 2016年8月11日、 8月7日には見失っていた幼虫だが、今日(11日)には、卵が着いていた同じ葉から写真(上)の少し成長した1令幼虫が見出された。 明らかにナミアゲハの幼虫とは異なるが、カラスアゲハとしての特徴が見られないので困惑した。 早速ネットをかけて隔離保護し、観察を続けることにした。 2016年8月12日、 幼虫を見つけてわずか2日だが、既に2令への脱皮が終わったものと思われる。 幼虫の色彩は大きく変化し、異様にグリーンの色彩が強く、カラスアゲハの特徴が現れ始めたようだ。 2016年8月13日、 本当に成長が早い。 脱皮殻が見られるように、既に3令幼虫への脱皮を終了した。 夏型の個体の成長には、目を見張るものがある。 ほとんど卵から隔離した状態なので、寄生の心配はないと考えることから、安心してその生長を観察することができる。 その色彩や形態から、カラスアゲハの特徴が強く現れた幼虫であるように見える。 ここに、カラスアゲハの卵からの成長が詳細に記録することができて、とても嬉しい。 2016年8月14日、いかにもカラスアゲハらしい3令幼虫 2016年8月18日、いつのまにか4令幼虫 2016年8月21日、典型的なカラスアゲハの5令幼虫 2016年8月25日、蛹化 2016年10月18日、蛹(越冬)・・・発見 カラスザンショウの近く、家の軒下にぶら下がるカラスアゲハの蛹(写真右)を発見した。 蛹化に失敗したのだろう ・・・ 胸部を支える糸が切れ、逆さ吊になってる。 かわいそうなので回収して、屋内で維持することにした。 越冬する蛹としては、鮮やかな緑色に驚く。 体側を走る特徴的な淡褐色のラインが特徴的で、カラスアゲハの蛹であることは直ぐに判断できた。 体色は、これから寒くなるにつれて褐色に変化していくのだろうか? 今年初めて気がついたのだが、上の越冬蛹の写真でも分かるように、今までもカラスアゲハ(昨年はこの蛹の正体が不明・・・カラスアゲハは念頭にナシ)が我が家の庭で発生していたことを考えると、とても感慨深い。 2017年2月10日、 上記の蛹の羽化。 ミヤマカラスアゲハ(下記)と同じように、春を待たずしての羽化となった。 これもまた運悪く、リビングの窓で翅を羽ばたかせるせる姿を見つけて初めてその羽化に気がついたことから、羽化する姿を写真に収めることはできなかった。 そしてまた、ミヤマカラスアゲハと同様に、羽化したての個体を直ぐに標本にすることにした。 可愛そうなのだが・・・申し訳ない。 下野市での記録として、完璧な個体の標本を残しておく必要があるので。 2017年10月20日 幼虫の発見 今年もカラスアゲハ健在 昨年、カラスアゲハが我が家の庭で繁殖していることが確認されたことから安心して、今年はさほど重視していなかった。 しかし、比較的頻繁に庭の周りを飛び回っているカラスアゲハの姿を目撃しているので、カラスアゲハの繁殖を信じて疑わなかった。 もちろんチョクチョク葉上の幼虫を探していたが、残念ながら全く目に留まらず、ついつい気を抜いてしまっていた。 秋が深まり始めたころ、かなり低い枝の葉上に終令幼虫を発見(写真右)したので、早速ネットで確保して観察を始めた。 やはり、カラスアゲハは、安定して庭で繁殖を続けていることが確認されたことになる。 2017年11月6日 前蛹 2017年11月8日 蛹化(越冬型) 2018年4月21日、カラスザンショウに産卵を目撃 今まで、カラスアゲハが春に来訪して産卵する姿を目撃したことがなかった。 各地で真夏日が記録された今日、庭を軽やかに舞うカラスアゲハの雌を目撃。 その姿を追跡していると、まだ生長が不十分な若いカラスザンショウの葉に産卵行動する姿を観察した。 直ぐにその葉を調べてみると、ナミアゲハに比べると一回り以上に大きな卵を見出した。 嬉しさと感動で、しばらくその卵に見入っていたが、寄生されないように、その小さな葉にネットをかけて保護することにした。 まだまだ小さいカラスザンショウの葉 若葉に産卵されたカラスアゲハの卵 葉ごとネットで保護 (D2)ミヤマカラスアゲハ 2016年の冬に向かって・・・ 10月に入って、カラスザンショウに今年の最終となる幼虫の姿を求めたところ、たくさんのナミアゲハやクロアゲハの幼虫に混じって、カラスアゲハと思われる数頭の幼虫が見出された。 そこでこれらの幼虫をネットで保護し、蛹化したものを順次屋内に確保した。 そして、その一つが2017年1月5日に羽化した。 果してこの蛹から誕生したチョウは、下記の2016年10月16日に疑問に思ったとおりミヤマカラスアゲハであった。 暫く放置していたカラスサンショウを調べてみると、クロアゲハ・ナミアゲハ・カラスアゲハの終令幼虫が数多くそろって見られ、近づく冬に向けての準備が進んでいるようだ。 これらの幼虫から育った蛹が越冬すると思われ、幼虫は夏に比べると比較的穏やかに成長しているようだ。 カラスアゲハの幼虫は、他に比べると、どれも少し遅れている(写真左)ようで、さらに迅速な成長が待たれる。 写真左は5令(終令)幼虫に脱皮を済ませて間もない幼虫。 尾部の突起はミヤマカラスアゲハの特徴・・・ウッソー、まさかね! ・・・本当にミヤマカラスアゲハだった(2017年1月5日) 2016年10月24日、カラスザンショウで蛹化(前蛹) カラスザンショウで見つけネットで保護していたミヤマカラスアゲハ(カラスアゲハと思っていた)の終令幼虫が前蛹となった。 やはり、美しい緑・・・。 来春、無事に羽化して欲しい。 2016年10月27日、蛹化 上記前蛹が蛹化するのに丸3日を要した。 雨と曇天の寒い日が続いたからであろうか? ネットで保護していたため蛹化の徘徊ができず葉柄に定着して前蛹になってしまったこともあり、風雨に晒されてしまったからだ。 しかし、無事に蛹化して一安心はしたものの、放置すると落葉してしまうので、上記(カラスアゲハ)の蛹と共に室内で保護することにした。 それにしても先の蛹とは大分様相が異なるように見える。 蛹の側面のラインなど、明確な相違点が認められる。 どちらかと言えば、この蛹のほうがいかにも越冬態のように見える。 先の蛹は・・・まさか羽化するわけでは? ネット内で蛹化した蛹。 屋内で確保。 蛹の形は、カラスアゲハのそれとは少し異なるようだ。 2017年1月5日、ミヤマカラスアゲハの羽化 正月明け早々に、床でバタつくアゲハの姿を家内が見つけた。 その姿を見てビックリ・・・ミヤマカラスアゲハ(春型・オス)だ! 蛹の抜け殻を確認すると上記の蛹で、また、その幼虫の写真を精査すると10月16日に感じた疑問の内容どおりだった。 上記の終令幼虫頭部の黄色のリング状の明確な模様もミヤマカラスアゲハの特徴といえよう。 この結果、ここ栃木県下野市の住宅地(我が家の庭)にミヤマカラスアゲハが分布・自生していることが確認された。 羽化したこのミヤマカラスアゲハは、新年早々にもかかわらず殺生してしまった・・・標本確保 のために。 ごめんなさい! (E)ナガサキアゲハ 2016年8月4日、 激しい夕立があった翌朝、いつもどおりカメラを提げて庭を一回り。 この時、雨に濡れた温州みかんの枝を移動するバカでかいアゲハの終令幼虫をみつけた。 今ではブドウの陰になり、私の身長ほどもあった木が年を追うごとに貧弱になって、ほとんど諦めていた温州みかんの木 ・・・ もちろんミカンの実は生ったことがない。 その大きな原因の一つに、この木がナミアゲハに集中攻撃を受け、幼虫に食い荒らされて丸裸になる歴史を毎年繰り返してきたことがあげられる。 最近では、大きく育ったカラスザンショウやヘンルーダーにその対象は移り、このミカンの木はナミゲハからも忘れ去られ、私もほとんど気を留めなくなっていた。 今では腰の高さほどにまで小さくなっていたこの木に、今まで見たことがないほどの大きさと、腹部の白くて広い帯 が特徴的なアゲハの幼虫 が・・・ これ、ナガサキアゲハじゃない? 初めて見る幼虫の姿だが、待ちに待ったナガサキアゲハと思われる幼虫の姿に、異様に血圧が上がるのを感じた ・・・ 危ない! 冗談はさておき、寄生蜂を危惧しながらも、早速ネットで覆って確保・保護することにした。 蛹化も近く、この先が楽しみだ。 2016年8月5日、前蛹 8月6日、蛹化 2017年7月18日、 内 容 (リンク) モンシロチョウ、ルリシジミ、モンキチョウ、ツマグロヒョウモン、 ヤマトシジミ、キタキチョウ、ツバメシジミ、ウラナミシジミ、アサマイチモンジ 、スジグロチョウ、コミスジ 庭の草花、家庭菜園、自然の恵み、注目すべき花・野菜の播種、果樹、庭の花木、ミツバチ 我が家のバタフライガーデン、世界のバタフライガーデン、庭の訪問者(チョウ、野鳥など) 下野市のチョウ.

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