俺ガイル 感想。 俺ガイル3期1話の感想!5年ぶりの小町ママにバブみを感じる!

俺ガイル完3期1話あらすじネタバレ結末!感想や伏線や疑問【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完】|アニ電

俺ガイル 感想

なお、今後また他の方々の意見で内容も変わっていくものだと思っておりますので、その点を踏まえてご一読頂けたなら幸いです。 渡航先生と俺ガイルに関わるスタッフのみなさん、本当にお疲れ様でした。 そして、素晴らしい作品を届けてくださってありがとうございます。 俺ガイルは本当に自分の人生を変えてくれた作品になりました。 そしてこの結末までたどり着いた、比企谷八幡、雪ノ下雪乃、由比ヶ浜結衣の奉仕部の3人をはじめとした、彼と彼女たちの未来に幸多からんことを! 自分は考察とかしないし他人のもほとんど読まない人間です。 そのため、13巻までの一般的な解釈の仕方の差異や14巻の読解力不足で読み取れていない部分もあるかと思われますのでその点はご容赦ください。 また、読みやすいように雪乃と結衣といろはは、ゆきのんとガハマさんといろはすという名称で書いていきます。 なのでこの感想もお気楽に読んで頂ければ。 段落に分けて随時書き足しているので、前後で内容が被る部分も多々ございますが、その点はこちらが声を大にして伝えたいことだと考えてもらえればありがたいです。 ・14巻読了後、最初の感想 一言で言うと、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている!」 という感想でした。 もうこの一文で全て説明できてしまうくらいってい う…。 ガハマさんが八幡とゆきのんがプロムの仕事をしているのを眺めている最後のインタールードでの、いろはすと小町が何やら企みを相談し始めたシーン、そこでもう涙があふれてしまいました。 なぜそこで?と思われるかもしれませんが、読んでいる自分の中で、あそこでこれからの奉仕部の未来が脳内で広がって映し出されたからですね。 そして最後の章、いろはすと小町が奉仕部部室に入ってきて、そこで新たに奉仕部を始まった後、ゆきのんが首をかしげた後のいろはすの一言、 「すぐに来ますよ」 からはもう最後の一文まで涙腺が決壊していました。 ・最初に読み終えた時の不満点や疑問点、それに対する自身の読解力不足 ただ、初回の読了後ではいろいろ首を傾げるところや、やや疑問点もありました。 この作品って登場人物全員がその人への感情や考えを一言で言い表せないほどたくさん抱いていて、そのために一度読んだだけでは、読み手のこちらが受け取り方をまちがえてしまう事も多いという…。 葉山や雪乃や陽乃の過去に何があったのか、などは本編で詳しく語られませんでしたが、これらに関しては短編集を待つことにしてここでは割愛しましょう。 段落の表題で不満点、という言葉にしましたが実際ニュアンスが違っていて、「ああしてほしかった、こうしてほしかった」という自分の期待とは異なっていた部分があったということです。 それらは大きく記すとこの3点になります。 ・「ガハマさんは理屈っぽい俺ガイルのキャラの中で一人だけその枠から飛び越えて動けるキャラだと思っていたからこそ、八幡に告白を遮られてもその場で言葉にしてほしかった」 ・「八幡がゆきのんを離さないことを決めてから、ガハマさんの出番が途端に減る&八幡がガハマさんに言及する機会ががくっと減るのが残念」 ・「3人がまがいものの関係を捨てて八幡とゆきのんがお互いの人生をあげた後だと、奉仕部に戻ってきたガハマさんが二人から一歩距離を引いた脇役の一人だと感じてしまう」 こういう解釈をしてしまっていたのです。 その後、俺ガイルを通じてやりとりさせて頂いている他のファンの方々に感想を色々聞いてみて、時間をかけて八幡とゆきのんとガハマさんの内面や行動について頭を巡らせていると、この3つの認識が全てまちがっていたことに気づきました。 上の二つについては後ほど詳しい感想について報告しますが、最重要なのは特に三つ目で、読み込み不足だった自分は、ここで最後の〆め方の印象を大きくまちがえていたんですね。 ただこの14巻、他のファンの方も大なり小なりどこか読みまちがえているんですよね。 みなさんのお話を聞いていると意見もバラバラで、一読で全てを理解するのは大変な内容になっていると思います。 何より刊行ペースも随分間が空いてしまっていましたから…。 でもそんな自分の中にあるもやもやは感想を交わすことで全て霧散していって、「これ100点満点の出来じゃん!」って納得できました。 ・読後のまとめ、まちがった青春ラブコメ とにかく14巻は本当に秀逸すぎました。 12巻ラストの時点ではまがいものの関係でもいいから全部欲しがっていたガハマさんが、ゆきのんの本当の気持ちを目の前で聞いて、本当に大切にしているゆきのんに自分の気持ちを全部あげてしまいます。 そして奉仕部が終わってしまう状況に納得できていない八幡に公園で背中を押して、まがいものの奉仕部の関係性に終止符を打ったその覚悟は、二人の事を想い続けていたが故の選択でした。 ガハマさんに背中を押された八幡が、自分の一生をあげてでもゆきのんの手を離さないと決めたその姿は、本当に読者である自分の望んでいた理想の八幡像でした。 そして独りになったガハマさんが、小町といろはすに背中を押されて、奉仕部の扉を叩いてもう一度自分の願いを叶えに行ったのをその姿を見ると、もう泣くしかありませんでしたね… 結ばれた八幡とゆきのんが多分あのまま奉仕部を終わらせて二人で始めていこうとしていましたが、あれっていろはすが言っていたように、絶対長続きするわけないんですよね。 だって奉仕部の依頼ですら二人でほとんど解決できてませんでしたからね! だからあのままだと、遅かれ早かれ二人の関係性も途絶えていたのだと思います。 間違いなく何も始まらずに終わっていました。 そうなることを見越していたお米ちゃんのナイスアシストっぷりが凄いです。 まさに兄を想う世界一の妹なんだよぁ… なのでガハマさんがあの陽だまりの残る奉仕部の空間に入って3人で居るからこそ、八幡とゆきのんがうまくいく関係性になれるんですよね。 14巻を読むと、11巻までの3人の関係性のままだとダメだったんだなって今ならよくわかります。 3人がまがいものを捨て去って、自分たちの本当に欲しがっているものを選んだ。 相手のことをこれほどまで真剣に考えて、好きになって、選んだ結果が端から見る人によれば歪って思う人もいるでしょう。 それでも、3人はこの形でこそ一緒にいられて、背中を押されてほんの一歩進んだ3人はこれからまた本物を探しにいけるんです。 なので八幡がヒロインのどちらを選んだ選ばなかった、とかそういう作品じゃないんですよ。 ガハマさんがそれを選んで願いを叶えた、そんな素敵な青春ラブコメですよ、これは! だから改めて、読後の感想は「やはり俺の(大好きな)青春ラブコメはまちがっている。 」という一言しか出てきませんでした。 尊い… 結局元鞘に戻っただけじゃないか、とご都合主義に見えるかもしれない人もいるでしょう。 ガハマさんは最後部室に来てくれなかったら八幡これからどうするつもりだったんだろうと考える読者も居るでしょう。 自分も最初に読み終えた後にそんなことを考えたりしました。 でもそれはありえないんですよね。 なぜなら、ガハマさんは必ずまた二人の隣に戻ってくるんですから。 それについては後述で…。 ・まちがっていても、全部欲しい ガハマさんが全部欲しいと願っていたものは、最も近い形となって叶うことになりました。 彼女の本心の願いって、八幡と彼氏彼女になって、ゆきのんと最愛の親友になることだったと思います。 ずるくてもまちがっていても、全部欲しがっていたと。 でもその願いは11巻の終盤で八幡に断られてしまいました。 ずるい女の子になってでもそう口にしたガハマさんは、はじめから八幡がその意見を飲まないことをわかっています。 そして12巻のプロムの話が頓挫しそうになったのをきっかけで、崩れそうになったゆきのんを八幡が助けに行くのを、ガハマさんは止められなかった。 なぜなら、止めてでも八幡が絶対助けにいくのがわかっているから。 そこで、自分の願いは寸分違わず叶わないことを知ったんでしょう。 それを踏まえた上で14巻を読むと、ガハマさんがどういう気持ちでゆきのんに改めてこの言葉を言ったのかがわかります。 ・成長について この作品って、根っこの部分で登場人物が変わっていないんですよね。 作中で少しずつ歩み出しているのですが、八幡はどこまでも自分を顧みず相手を助けようとして、ガハマさんは自分の欲しいものを相手に譲ってしまうし、ゆきのんは助けの手を跳ねのけて自分の力で叶えられないと諦めてしまいます。 ゆきのんだけは、姉の仮面をかぶっている子なのでその本心が見え始めるのが作中後半からになっていますが。 いろはすも生徒会長としての自覚はでてきていますが、クズのままです(笑) 小町もずっとお兄ちゃんが一番な子です。 もう本当にみんなめんどくさい! そんな作中の言葉で言うところの『うまくやれない』奉仕部の3人がお互いの背中を押しあって、一歩前へ進む物語なんだなと思いました。 3人だけじゃなくて、ずっと八幡の背中を押しているようで実は自分も背中を押されている平塚先生もそうでしょう。 いろはすも八幡に背中を押されて、そして本編最後でガハマさんの背中を押して。 小町も八幡とガハマさんの背中を押しています。 その対極性に居るのが『うまくやっているようで(実のところ)うまくやれていない』陽乃さんや葉山なのかもしれません。 この二人については残念ながら本編で過去の話が詳しく描かれなかったので、今回の感想では割愛します。 普通のラブコメだと主役と勝ちヒロインがそれぞれ二人で人間的成長を遂げてそのままゴールインして一直線で幸せな家庭を築く、そして負けヒロイン達がよくわからないままカップルを祝う、みたいなテンプレがあるんですが、そんな話の構造からも逸脱してる青春ラブコメが俺ガイルです。 ・14巻のガハマさんとゆきのんのプレリュード ガハマさんがなぜ劇中の最後で奉仕部の扉を叩いたのか、その理由を示す一文はおそらく4つ目のプレリュードの下記になります。 けれど、それを寸分違わず叶えるのはとても難しいから、私はそれに最も近い形を選んだ。 いつか私がもっとうまくやれるようになれば、きっと叶うはずだとそう信じて。 そうやって、二人のお願いを叶えようとしたわけです。 でも、それを叶えるためには最後に自分が『うまくやれるようになる』必要があって、そのきっかけが、終盤のガハマさんのインタールードでのいろはすの言葉と小町のアシストだったわけです。 おかげで、ガハマさんは近い未来にお願いが叶うことになりました。 この『もっとうまくやれるようになる』という言葉は後の公園での八幡の話にも出てきます。 それぐらいこの14巻では重要な言葉だと読んでいる自分は感じました。 ガハマさんのママと八幡の3人でのお菓子作りや、プロムでのダンスはガハマさんが八幡との距離が離れる前にやっておきたかったことなのかなあ…と思うと胸が締め付けられる思いです。 季節を問わないママさんの桃缶の話とか、本当に深い… ・ゆきのんのお願い 改めてゆきのんは一体何を願っているのか、を考えてみます。 彼女は作劇の都合上もあって、どうしても本心が見えにくく描かれているので。 ゆきのんはプレリュードの時点だと、ガハマさんとの関係はまがい物でいいと思っています。 ゆきのんの方からガハマさんに春休みの遊びの誘いをしていたのもそういうことでしょう。 奉仕部が終わっても、ガハマさんとの関係は本心を隠したまま、これでいいと諦めています。 でも、ゆきのんは本心でガハマさんと同じく、お互いに本物の関係でありたいと願っています。 だから「全部欲しい」ガハマさんはゆきのんに本当の気持ちを聞いたし、ゆきのんも本当の気持ちを答えた。 そうやって嘘偽りなく心を通じ合うことで、本物の関係になれたんです。 そして二人とも、八幡とも本物の関係になりたかった。 そこでガハマさんが選んだのは、ゆきのんの背中を押すこと。 そうすることできっとこれからも変わらずにいられるから、と願って。 しかし、ゆきのんはガハマさんの気持ちも全部もらったけれど、一度目のプロムが終わった後でも八幡と本物の関係になりたい願いを諦めたままです。 ガハマさんや八幡が考えていたのと同じように、いつか『うまくやれるようになれば』願いは叶うのかもしれません。 それはきっとゆきのんにとっても同じで。 いつかは3人で本物を探せる関係性になれればと本心では願っていたと思います。 でも奉仕部がなくなってしまい、八幡との付き合いが断たれてしまうと卒業までの残り1年でそんな関係になれるのは無理です。 ゆきのんが八幡の手を借りずに一人の足で立てるようになって八幡の前に現れることができたとしても、気の遠くなる時間がかかるに違いありません。 それはゆきのん自身が一番わかっていると思います。 もちろん八幡もそれをわかっているからこそ、今この手を離したら二度と掴めないと感じたのでしょう。 ゆきのんの八幡への恋心と、自身の自立に関しては相反している関係にあります。 助けてくれる八幡に頼ってしまうと、独り立ちできなくなる。 だからこそ、ゆきのんはガハマさんのように「全部欲しい」と願っても、どうしても叶えられません。 彼女の願いと、彼の願い。 その二つをガハマさんはわかっているからこそ、二人の背中を押して同時に叶えることでいつか自分の願いも叶えられるはずだと、そう信じたんだと思います。 ここの二人のやりとりだけインタールードではなく『プレリュード』になっているのは、ゆきのんとガハマさんのまがいものの関係がここで終わって、これから本物を探しに行ける新たな関係性がはじまったからなのだと思いました。 ・「世界でただ一人、この子にだけは嫌われたくないから」 13巻のプロム勝負で八幡に勝ったゆきのんは、八幡にガハマさんのガハマさんのお願いを叶えてあげてと言いました。 ガハマさんは14巻の最初の章で、八幡のお願いを叶えることを望みました。 その時は微妙に八幡に濁されてしまい、一番聞きたかったことを聞けずじまいでいました。 そして最初のプロムが終わった後、ガハマさんは公園で改めて八幡に尋ねます。 だからこそ、八幡の本心をちゃんと言葉にして聞きたくてこんな切り出し方をしたんですね。 ゆきのんの手を離したくない、という言葉をです。 その後に「じゃあさ…」と言葉を続けたのは、八幡の本心を聞くための促すため。 でもここで、『もし八幡が遮らなかったら』という気持ちはなかったと思います。 『八幡が絶対に遮るのをわかっているから』、聞いたんですね。 八幡がそこで断ることが分かっているからこそ、聞いた。 『彼の本心を相手の口から聞きたかったから、逃げられないようガハマさんが仕向けた』わけです。 言い換えればガハマさんも覚悟を決めたからこそ、こういう意地悪な問いかけを八幡にしたんです。 現に一度14巻の最初の章で、お互いにはぐらかしてしまっていますし。 12巻の最後のインタールードにもありましたが、ガハマさん自体は八幡との関係はまがいものでもいいと思っています。 自分の恋が叶うなら、それでもいいと。 「本当に大事なお願い」、それも全部欲しがっているガハマさんの願いですから。 しかしそんな望みを持っていても、八幡は違います。 他人との関係性にまがい物を否定し続け、妥協せずに本物を探し続けている人間です。 そんな八幡だからこそ、ガハマさんは恋をしたんですよ。 9巻での八幡の「本物が欲しい」という奉仕部への依頼も、ガハマさんの中でもずっと続いていますからね。 それを叶えるためにも、同じ想いを持っているガハマさんも決意したんだと。 そして、八幡はここで嘘をついてしまったら、ガハマさんが自分に告白してしまう事に気づいています。 それを選んでしまったら、ガハマさんの本当の気持ちを裏切ってしまう。 この状態でもしガハマさんに告白をさせてしまうと、まちがったまま終わってしまうことになる。 だからこそ、八幡は彼女の言葉を遮って、先に自分の考えを答えたと思うのです。 その答えを聞くことで決意したガハマさんは、ゆきのんと交わした約束をお願いを叶えるために、八幡の背中を押したんですね。 そうすることで14巻最初の章で約束した八幡のお願いを叶えて、ゆきのんと自分のお願いを叶えてくれるって、信じてるからです。 八幡がゆきのんを自分の意志で選んだというのは正しくなくて、『ガハマさんが八幡のことをわかっているからこそ、まがい物を許せない八幡がこの選択を選ばざるをえないように誘った』と言った方がニュアンス的には近いと思います。 一読者の自分は最初これを読み取れず、上に挙げた三つの疑問点の一つが出てきていたんですね。 これに気づけたのも自分の知り合いの俺ガイルファンの方々の感想のおかげです。 ・「待たなくていい」 けれど八幡がガハマさんの約束と自身の願いを叶えることは=ガハマさんの手を放してしまうことになります。 「いつかもっとうまくやれるようになる」というのは、きっと今の自分にそれだけの事ができればもっとガハマさんに甘えずに済んで、違ったやり方で解決できるかもしれなかったという自虐もあるんでしょう。 以前ガハマさんが「どうしようもない人は待たない」と八幡に呟いていたことがあります。 八幡は今の自分をそうだと自覚しているのは確かです。 なぜならガハマさんに迷惑ばかりかけて、彼女がまがい物でもいいから八幡と両想いになりたい気持ちも、決して叶えてあげることはできませんから。 それに加え、ガハマさんに背中を押された八幡は、立つ位置が離れてしまってもう後戻りできなくなったので「お前はそれを待たなくていい」という言葉を口にしたのだと思いました。 これ以上ガハマさんに嫌われたくないからこそ、八幡はこの選択をしたんですよね。 お互いの事を想い合って、理解していて、信頼しているからこそ、ガハマさんも八幡もこれを選んだ。 ガハマさんが引っ込み思案で相手に譲る性格だから諦めた、という安易な考えで語ってしまう代物ではないというのがよくわかります。 なので自分から身を引いた、という意見もまちがいで、ガハマさんは自分の「全部欲しい」お願いをいつか叶えるために、八幡とゆきのんの二人の背中を押したんだと。 「どこまでも由比ヶ浜結衣は正しい」 そんないつか言っていた八幡の言葉が改めて胸に響きました。 八幡は自分の願いを受け入れてくれたガハマさんの事を心から信頼していて、そして想っているからこそガハマさんと離れることを選んだんですよね。 その思念と心情の交じり合った感情は、まさしく『恋』と言っても差し支えないんじゃないかなと思うのです。 公園のシーンの直後のインタールードでガハマさんが最後の心の声で、「あたしたちは本当に恋をした。 」と言っているのは、そういうことなんだろうなって自分は考えました。 この部分の解釈は読者によってかなり異なると思うので、ぜひ色んな感想を読んでみたいですね。 ガハマさんは最後まで前を向いたままこの選択をしたのが、個人的にとても心打たれました。 続のゲームだとゆきのんルートはガハマさんから譲って身を引いてしまう形だったので、それとは対照的に自分らしさを出さずに自分らしく行動したその姿が、本当に眩しかったです! ・パートナー、という呼び方 八幡とゆきのんがこれからの人生を共に歩むと誓い合った後、ゆきのんがいろはすに八幡との関係を聞かれてパートナーって答えたシーンがあります。 あれって最初は恋人と言いたくないから答えたのかなって思っていたんですよね自分。 でも違いました。 あれって11巻の水族館のフンボルトペンギンの記述にあった単語なんですね! 妄言録の12巻やアニメ2期の最終話だと、その『パートナー』という単語が強調されています。 あの解説文とゆきのんが八幡に陸橋で交わした会話を思い出して、ぱっとあの看板が頭に浮かんで言葉に出たんだなあって、妄言録を読み返してそれを気づいた時に魂が震えました…! 『質問に真摯に答えようとして、自分の決意とか覚悟とか思い返して、それがあのペンギンの説明にシンクロしてるのに気付いたのはありそうですね。 』とは俺ガイルファンの深海さんのお言葉です。 ・だからこそ、パートナーでありたいという想い ここで、自分も大きく考え違いをしていたところが一つありました。 この時点で二人は完全にパートナーになっていると思って読んでいたんですね。 つまり、この時点でのゆきのんと八幡の二人は、厳密にはあのペンギンの看板の記述通りのパートナーではない、ということです。 ゆきのんも二度目のプロムが終わるまで『あの一言』を面と向かって口にしていませんし、八幡に至っては物語が終わる最後まで、決定づける『あの一言』を形にさせていません。 いろはすに二人の関係性を尋ねられた時、ゆきのんはあのペンギンの看板の記述にあった関係でありたい意思表示で、パートナーという言葉を出したのかもしれません。 しかし八幡は、ここで曖昧な言葉で返しています。 ゆきのんの人生を貰って自分の人生をあげているのでそのゆきのんの返答を認めていても、まだ『その一言』を口にしてませんし。 でもそんな誤魔化しともとれる答えを聞いたいろはすは、この二人本格的にまだ本格的に付き合ってないんじゃないか…?みたいな考えをここで持ってもおかしくないでしょうし、だからこそその後のインタールードでガハマさんの背中を押した、ともとれますね。 八幡がわざと曖昧にさせているのは、ゆきのんへ対する自分の中にある想いや感情を一言で伝えられないし、伝えたくないからなのでしょう。 口にしてしまえば、その言葉に全て当てはめてしまうことになる。 だからわざと言葉にしていない、実に八幡らしい考えです。 想いを口にすることで、認めてしまうことになる。 そのことは14巻のプレリュード部分と、二度目のプロムが終わった後に、ゆきのんが八幡への気持ちを表す時にも描かれています。 この項目については深海さんとお互いに感想のまとめをやり取りした後に気づいたことです。 ありがとうございます。 ・八幡がゆきのんの手を離さないと決めてからのガハマさんの出番 上記の3つの不満点の一つ、ここでガハマさんの出番がくっと減るのは残念だなと思ってたんですが、ここは3人の考えを理解する上でとても重要な部分だと後に気づきました。 八幡とゆきのんののろけを見せ続けられるシーンというだけではないんですよ。 まず、「待たなくていい」で八幡的に心の中で決着をつけられたので、あえて地の文で余計な考えをしなかったというのが一つ。 本人の居ない場所で少しでも脳裏によぎってしまうと、後悔の念に囚われ続けてしまいますから。 ただこの部分は地の文だからこそ成立しているところがあるので、アニメやコミカライズでどう映像化されるのか楽しみにしています。 次に、ガハマさんもゆきのんに自分の気持ちを全部あげちゃったから、二度目のプロムからはもう二人の中に入れなかったのもあります。 そこですぐにそばに踏み込めるほど、ガハマさんもうまくやれていません。 そして、ゆきのんもガハマさんに気持ちを全部もらって八幡と新たな関係性を築いてしまっているので、ガハマさんのそばにはいられなくなっています。 ただ、ここで一つ留意しておきたいのが、ゆきのんはガハマさんとの関係を諦めているわけではない、ということです。 それは八幡にとっても同じことです。 重要な部分ですので、ここは次の項目で後述します。 この期間、ガハマさんは「八幡の背中を押してから、いろはすと小町に背中を押されて奉仕部に戻ってくるまでの間」、ラブコメで言うところの『負けヒロイン』と呼ばれる状態になっていたのかな、と思います。 とは言えこうした安易なカテゴライズで括ってしまうのは、この選択をしたガハマさんに凄く失礼に当たりますね…。 なぜならこの間も、ガハマさんはただうまくやれていないだけで、全てを諦めていたわけではないんですから。 ・『信じて待つ』、ということ ここで俺ガイルファンのさくたろうさんとのやりとりの中で、『なぜ二人がガハマさんを迎えにいかなかったのか?』という疑問がありました。 ここでの自分の考えを述べてみます。 まず二人は、ガハマさんの考えを全部わかっています。 「全部欲しい」と口にしている彼女が、なぜ二人の背中を押したのか。 そして二人が新たな関係性を築いた後、そう口にしていたガハマさんが二人のそばに居ない、その戻ってこられない心情も理解できています。 だからと言って、ここで八幡とゆきのんがガハマさんを迎えに行っちゃだめなんですね。 なぜならその時点で、まがい物の関係性が生まれてしまうからです。 ここで手を差し伸べてしまって、11巻時点で陽乃さんに指摘されていたような、うわべだけの『共依存』に近い仲にはなりたくないわけです。 それじゃ以前と変わらないままになってしまいます。 ガハマさん自身がうまくやれるようになって、自分の足で二人のそばまでやって来ないと、本物の関係性は生み出せないんです。 ここはガハマさんとゆきのんの立場が逆でも同じことです。 『相手のことをわかっているからこそしない』んですよ。 できない、とも言えます。 なので八幡とゆきのんにできることは、ガハマさんを『信じて待つ』ことだけなんですね。 そんなことを二人が口にするわけもありません。 極力ガハマさんのことを語ろうともしてなかったのも、ガハマさんにそばに居てほしい気持ちを口にしてしまった時点でまちがった言葉になったり、依存してダメになってしまうという怖さから目を背けているのもあるかもしれません。 だからこそ平静を務めて、心の片隅でずっとガハマさんがやってきてくれることを二人は待ち続けた、と捉えれば、八幡視点からのガハマさんの出番が大きく減った説明もつきます。 まあ、最後の章へ向けての作劇上の都合上でもあることは確かですが…。 ゆきのんと八幡はガハマさんがそばに居ないとこのまま長くやっていけないのは、きっとお互いに予感していたと思います。 ガハマさんと心で繋がっていても物理的な距離、つまり3人一緒に居られる奉仕部のあの場所がなくなれば、二人で解決できない問題に直面するでしょう。 だから不安を消すために将来の、今後の未来の話をたくさん交わしていたのかもしれません。 この二人の想いは『願い』ですよね。 ガハマさんを信じていて、願っている。 それは甘えにも似た感情なのかもしれませんが、相手を想う、信頼するそんな気持ちこそが「本物」に近いのだ思います。 ・二つ目のプロムの会場探し、八幡とゆきのんがいちゃいちゃしてるシーン ここを読んだ時は「ゆきのんすげえな、ぐいぐい行くな!続ゲームのゆきのんルートより恋愛脳過ぎるだろ!! 」と身もだえました(恥) でもそれは当然のことで、ガハマさんの気持ちも全部貰っているから自分のと合わせて二人分の恋心になっているんですよね。 だから不釣り合いでぎこちなくなってしまっているっていう。 可愛すぎるだろ!! ・八幡とゆきのんの二人で歩む決意と、ガハマさんがそばに居なくなるその不安 温泉から出た後の夕暮れでのベンチのシーン、奉仕部での空間に別れを告げるあの場面はとても美しく、そして八幡とゆきのんがこれからの人生を二人で歩むと一歩を踏み出したシーンでもありました。 ここのいろはすとガハマさんが先に行く場面が印象が強すぎて、初見だと誰しも読み違えてしまうのだと思いますが、ここでのガハマさんはゆきのんに八幡を譲ったわけはありません。 自分がまだうまくやれないから、二人のそばにいられないから離れているわけで、その後のガハマさんのインタールードでも距離を取っています。 そこを勘違いしてしまいますよね…。 なのであのシーンは、これまでの奉仕部の終わりと八幡とゆきのんの新たな一歩、それに絞ったものだと考えて良いと思います。 あそこでガハマさんといろはすが負け組になった、そんなものをおそらく描いているのではありません。 その点をご留意ください。 前後の段落と話は被るのですが、ゆきのんは八幡と二人で歩むと決めてからこれまでにないほど積極的に八幡にアプローチをかけ続けます。 それはガハマさんにもらった恋心の分の後押しもあるのでしょう。 でも、そんな二人で大成功を収める二度目のプロムの準備をいろはすはそばで見ていて、長くは続きそうにないと呟きました。 ガハマさんにハッパをかける意味合いもあるのでしょうが、いろはすがここで嘘をつくような女の子でもありません。 なので彼女の見立てはその通りだと思います。 今回はうまく行ったけど、ガハマさんがそばに居ないこのままの形じゃ二人共長くは続かない。 そんな不安を、ここではきっとゆきのんも八幡も持っているのだと思います。 だからこそゆきのんは八幡とパートナーの関係を確定させたい、八幡はガハマさんのことを極力考えず、ゆきのんの事だけを視界に入れてそんな不安をかき消そうとしていたのかも。 そう考えると、先の話と合わせて八幡視点の本文でガハマさんの話が出てこなくなるのは自然なんですよね。 何もゆきのんルートが確定したからガハマさんの出番がなくなった、そんな単純な理由ではないということです。 この辺の本文での描き方は、原作者の先生が苦労しているのがひしひしと伝わってきます…。 ・「好き」を言葉にすること ゆきのんは二度目のプロムの視察だったり、プロム後に告白したり、新学期早々に雪ノ下の母との食事だったり、八幡にアプローチをかけ続けています。 それは八幡の口からその言葉を出させることで、パートナーという関係性を決定づけたいからなんでしょう。 でもそんな誘いには乗らないめんどくさい男なのが、比企谷八幡なんですよね。 だけどゆきのん負けず嫌いだから、ぐいぐい行っちゃう(笑 まだ、これからの二人の未来が確定しているわけではないんです。 八幡がゆきのんに自分の一生をあげると決めていても、です。 そんな『彼女みたいな』曖昧の関係性のまま、二人でやっていけるわけないのも、いろはすは見抜いていたんだと思います。 生徒会長のいろはすはずっと二度目のプロムでガハマさんと離れたところで仕事をしているのを間近で見ていますから、劇中に描かれていない部分で何か感じるところもあったのでしょう。 だからこそ八幡とゆきのんがお互いの人生をあげると言っていても、そばにガハマさんが居ないと二人がうまくいかないで終わってしまうことにも説得力がでてきますね。 ゆきのんが八幡の口からが彼女との未来を確定してしまう『あの一言』を欲しがっているのも、二人だけでやっていけるために必要な言葉だと思い込んでいたのかもしれませんね。 ただそれを言わせるには実際のところガハマさん、そしていろはすや小町達の周囲の助けも必要不可欠なんでしょう。 そして、ガハマさんもまだ八幡に面と向かって告白はしていません(相談の部分で遠回しに口にしていますが)。 なので、奉仕部はこれまでとほんの少しだけ形を変えただけなんですよね。 いろはすにも既成事実のワンチャンもあるでしょうし(爆 小町も劇中の終盤で、 「兄の相手をするには上から引っ張りあげるか、下から押し上げるかしかない」 と言っています。 (その後でいろはすみたくクズ同士って選択肢もあったんだと呟いてますが) ガハマさんや平塚先生はどちらもできていました。 言い換えればゆきのんはそのどっちも本編ではできていません。 終盤は諦めてばかりで八幡とガハマさんの二人に助けられる側なので、だからいろはすにも二人だけではうまくいかないと言われる一因だと思います。 いろはす自身はそんな3人の詳細は知らずに、女の子の勘で口にしたんでしょうけど。 それにしてもゆきのんが八幡に最後ようやく告白をした姿を見て、昇天するかと思った…。 この可愛さを今後の俺ガイル創作に反映できれば幸いですね! ・平塚先生の言葉 俺ガイルの中盤以降の主題ともなった「本物」という単語ですが、これに関してはもう平塚先生が八幡とのダンスを終えた後にほとんど語ってくれていますね。 平塚先生は八幡とゆきのんの二人の事を話していますが、ここには八幡とガハマさん、ゆきのんとガハマさん、それに陽乃や葉山達にも意味合いがかかってくるのだと思いました。 しかし静ちゃんかっこよすぎでしょ。 だから結婚できないんですね…。 でも教え子二人がリア充カップルになって、正解にたどり着いてくれる姿を見て背中を押されている平塚先生も、もしかするとそう遠くない将来に結婚するのかもしれませんね。 あそこまでの考えに至った平塚先生にも、長い人生で(失礼)大事な人はいるでしょうから…。 ・新しい奉仕部 八幡とゆきのんはおそらく気づいていますが、これまで何度も書いてきたように、二人だと長くうまくいかないことはわかっているはずです。 ただでさえ雪ノ下母親と姉の最強タッグが近くにいますし、親戚や親の仕事の付き合いでの場なども考えると…。 でもそんな素振りは二人とも劇中で見せていなかったのが、逆に読んでいるこちらの不安を駆り立てられます。 だからこそ奉仕部をまた始めようと決めたいろはすと小町、そして奉仕部最初の相談で部室の扉を開けたガハマさんの姿に、目頭が熱くなりました。 ガハマさんが部室に入るところの描写が1巻の初登場時とほとんど同じだとか、もう俺をなかせるきか!って感じですよ(涙 ここで初回読み終えた後、上で書いた最後の疑問点のように、奉仕部の3人がまがいものの関係を捨てて八幡とゆきのんがお互い人生をあげると決めた後だと、戻ってきたガハマさんが二人から一歩距離を引いた、これから小町やいろはすと同じ立ち位置なのかな?と感じてしまったのですが、少し間を置いてそれはまちがいだと気づきました。 小町といろはすはガハマさんの背中を押しただけで、前を歩き始めた八幡とゆきのんの二人に追いついて輪の中に入っていったのはガハマさん自身の二人を想う強さなんですよね。 だからこそ、あの告白混じりの相談を八幡の前でできたんですよ。 でもまだうまくやれていないから、ダイレクトじゃなくて遠回しに口にしているところもガハマさんらしいです。 これから八幡とうまくやれるのかはまだわからないけれど、それでも一緒に、友達のゆきのんのそばに居たい。 そうやってゆきのんの前に向き合ったガハマさんの二人は、この瞬間友達を超えて、パートナーと同等の存在になれたと思っています。 最後の挿絵がゆきのんとガハマさんの二人なのは、そういうことですよね。 ガハマさんが、その自分の願いを叶えた姿に心の底から賛辞と拍手と祝福を送りたいと思いました。 きっと、彼女の「全部欲しい」という願いは、11巻の頃より14巻の最後のページの方が強いんでしょうね。 八幡ちゃんと責任取れよ!(爆 ・ガハマさんがうまくやること おそらくあのままガハマさんがいろはすと小町に背中を押されないと、ガハマさんはどれだけ時間をかけてもうまくやれなかったと思います。 自分が背中を押して新たな一歩を踏み出した八幡とゆきのんの二人の気持ちを考えると、間に割って入れないのも当然です。 でも、独りで解決できる術も知らないから、あのままだと諦めるしかなかったのではないでしょうか。 そう考えると、ガハマさんが奉仕部の扉を叩いたのは自然でもあります。 そんなうまくやれない自分の気持ちを解決できるのは、奉仕部に相談することしかありませんから。 『自分がうまくやれるようになるために、奉仕部に居ることこそガハマさんにとって一番大事』 なので彼女の最後の選択は、必然だったと言えるのではないでしょうか。 ・クリスマスプレゼントのシュシュ 14巻の最後に挿絵を見て思い出したのは、6. 5巻での八幡が二人に渡したクリスマスプレゼントの件でした。 あの時八幡はゆきのんにピンクのシュシュを、ガハマさんに水色のシュシュを渡しています。 二人も疑問に思ったのか逆じゃないかと問い質しましたが、八幡はそれで合っていると答えました。 それぞれがイメージのままの女の子ではないという11巻のラストにもあった八幡自身の思いも含まれていると思います。 そしてそれ以上に、ゆきのんはガハマさん(ピンク)が必要で、ガハマさんにはゆきのん(水色)が必要なんだと、そんなお互いの関係性が続いてほしいという願いみたいな想いをプレゼントに籠めて二人に伝えたかったのではないでしょうか? 八幡、重いですね…。 でも自分の想いよりもそちらが大事だと思えば、小町に言われても形のあるものを贈り物にしたのもわかる気がします。 個人的に、俺ガイルという作品は八幡がどっちを選ぶか、という作品じゃないんだという思いが日に日に強くなっています。 ガハマさんとゆきのんの二人の関係性を描いている作品だと思って読むと、また新たな発見もありそうです。 劇中だと八幡視点でソフト百合っぽくスキンシップしてるだけのようにしか見えなかったりしますが、ゆきのんとガハマさんは友達以上の特別な存在ですから。 ・奉仕部の未来について 物語の終了時、奉仕部はガハマさんのお願いにできるだけ近い形になりました。 ここからは一読者自分個人の妄想になってしまいますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。 奉仕部の3人がこの結末にたどり着いたのも、他に誰一人として欠けてはいけない人達のおかげです。 本物を求め続けた結果、八幡とゆきのんはパートナーとも呼べる関係性になりました。 そうありたいと望んで動いているゆきのんと違って、八幡ははぐらかしたままですが。 まだ八幡はゆきのんの前でパートナーを決定づける『あの一言』を口にしていませんし、ガハマさんがそばから居なくなってしまうと二人の関係性が遅かれ早かれ崩れてしまいます。 けどそれがわかっているからガハマさんも離れないでしょうし、二人が今後危うい関係になったら、小町やいろはすも率先としてサポートしてくれそうです。 ガハマさんもまだ八幡への気持ちも抑えられることができないし、いまだに面と向かって『あの一言』を口にできていません。 これからはもっとうまくやれるように、八幡へ自分の想いを伝えていくんでしょう。 そんなおかしな関係のままゆきのんは八幡と結ばれるんじゃないかなって、願いみたいな妄想があります。 八幡とゆきのんがゴールインする時は、きっと周りのみんなに支えられながら結ばれるんでしょう。 最終巻を読み終えた後、自分にはそんな彼と彼女たちの未来が思い浮かびました。 この作品の終わり方はまとめて言うと八雪エンド、という形です。 でも彼と彼女たちの未来はまだまだわかりませんし、劇中で男女関係で結ばれなかったらと負け組なのか?というと違うような気もする、そんな物語の終わり方をしています。 だって最後に奉仕部の扉を開いた時点で、ガハマさんは全てを手に入れたんですから。 なので稲鳴四季自体の感想は、ガハマさんエンドなんじゃ、と思ったりしています。 この形を望んで選んだのは痛みも全て受け止めたガハマさんであって、そのおかげでゆきのんと八幡はそれぞれ背中を押してもらって前に進んだ分、二人の関係性が確定する一歩手前までやってきたラストになっていますが、未来はまだ確定していません。 ゆきのんは八幡とお互いずっと一緒に居るためにガハマさんが必要で、ガハマさんはゆきのんとお互いずっと一緒に居るためには八幡が必要です。 ガハマさんとゆきのんの関係は、お互いの八幡への想いがあるから成り立っているところもありますしね。 なので八幡がガハマさんをキープしている締め、というのは正しいニュアンスではなく、八幡もガハマさんにもやはりお互いが必要なんですね。 俺ガイルのラストはここがとても重要な部分だと思っていて、まちがっている青春ラブコメたるゆえんだと自分は感じています。 簡潔に言ってしまえば作品の終盤の流れからの結末は、ゆきのんとガハマさんの後先だけの違いでもあるわけです。 ということは本編中で先に八幡がゆきのんと面と向かって誓い合ったのと同じように、今後ガハマさんにも八幡が人生を捧げなきゃいけないレベルの問題が出てきて、乗り換える可能性もなきにしもあらずなわけです。 そんな日が来た時には八幡どうしようもない奴だなこのやろう!って思っちゃったりするかも(爆 それに、ガハマさんの背中を押したいろはすにも他の誰かに背中を押してもらって、八幡に自分の気持ちを告白して結ばれるそんなワンチャンが訪れるかもしれません。 うーんやっぱり八幡、クズですね!(笑) これからゆきのんもうまくやれるようになって、二人に背中を押してもらうばかりではなく、ガハマさんや八幡の背中を押す時もいつの日かやってくるのでしょう。 でもその時は諦めたり、譲ったりするのではなくて、14巻のガハマさんの選択と同じように、全てを欲しがって選ぶのだと思います。 そうやってまたほんの少しずつ形を変えながら、3人は前へ進んで本物に近づいていくんだと、そんな彼と彼女たちの幸福を願うばかりです。 個人的な考えですが、八幡とゆきのんがこのままの関係性でゴールインする未来の時にも、それをガハマさんが客席から祝福する、というイメージはあまりなかったりします。 祝福って言葉もこの3人にはなんだか微妙に当てはまらない感じがして、当事者達の幸せを外から祝う、みたいな響きがあるので。 ゆきのんと八幡の二人が幸せでいるために、ガハマさんがその中にいなくてはならないというか、ゆきのんのそば(物理的な距離ではなく)にガハマさんがいるからこそ幸せになれる、そんな関係性を感じるんですよね。 なので八幡にとっても、ガハマさんも人生の共なのです。 ガハマさんも内にいて、3人輪になって一緒に幸せになる、みたいな。 なんだかもう自分の中にある細かいニュアンスがうまく伝わりそうにない感想なんですが…。 これからの未来でゆきのんとガハマさんの立ち位置が逆になったとしても、やはり同じイメージが思い浮かびます。 将来の姿に想いを馳せる八幡が、最終的にどちらとくっつくのか、というところまでは作中でも描かれていないんですよね。 俺ガイル自体がこれからずっと続く3人の出会った最初の一年を描いている作品であって、それぞれがようやく本物を探しにいける関係性に至るまでの物語なので、彼と彼女たちにとってはほんのプロローグなんですよ。 八幡とゆきのんの手を離さないと決めていても、ガハマさんがそばに居ないとその関係性は長く続かないので、もうすでに二人はガハマさんの人生も貰っているも同然なんですよね。 ガハマさんと八幡の二人だけでも、ゆきのんが居ないとやはり長く続きませんしね。 3人の一蓮托生に近い関係性だからこそ、そんな色んな想像ができる結末でした。 うん、やっぱり俺ガイルってまちがった青春ラブコメですね。 だからこそ物凄く惹かれるし、これからも他の方々の感想も参考にしながら、もっと深く自分なりに読み解けていければと思っています。 14巻に入るまでのゆきのんと八幡それぞれの気持ちの中に占める恋心の劇中での割合の変遷、そして八幡のガハマさんへの恋心の形成の過程、葉山と陽乃さんが奉仕部の3人に何を思って接しているのかなどなど、自分にはまだ結論が出せていない部分が山ほどあります。 自分が俺ガイルを読んで感じた気持ちを、これからも形にしていけると嬉しいですね。 いろはすは劇中の最初から最後まで『比企谷先輩』or『八幡先輩』と呼ぶことはしません。 対照的にゆきのんやガハマさん相手には生徒会の依頼を通じて、それぞれ苗字呼びから名前呼びに変化しています。 二人の事を信頼している関係性がわかる微笑ましいエピソードですね。 ではなぜ八幡相手だけそのままなのか? 劇中での信頼の寄せ方やお断りはすの変遷を見ても、いろはすが八幡相手に徐々に惹かれていっているのは目に見えてわかります。 それでも頑なに呼び方を変えようとしていません。 その理由は簡潔に言ってしまうと、 『八幡との距離感が変わってしまうから』 です。 つまり、最初に出会った時との距離感を保ち続けるためにしているんですね。 いろはすは八幡の事を最初『先輩』としか呼ばなかったのは、『単に名前を覚える気がないから』だったと思います。 奉仕部へのお願いなんてどうせこの一回きりだと、生徒会選挙の話をしに行った時には考えていたはずです。 なのでそんな手伝ってくれる知らない異性の先輩の名前なんて覚える必要もありませんしね。 ただ生徒会の依頼やディスティニーランドでの一件などをこなしているうちに、少しずつ八幡に惹かれ始めています。 毎巻のいろはすの見せ場でもあるお断りはすで少しずつ柔軟な姿勢になっているのも、その表れですね。 なのでどこかで八幡への『先輩』呼びの意味合いが変わっているのですが、いろはすはこれを頑なに表に出していません。 この変わった瞬間に関しては、色々諸説があると思いますので自分は断定したくありませんが…。 ちなみにゆきのん相手だと、12巻のプロムの依頼で切り替わっています。 ゆきのんへの信頼と好意で距離が縮まったからこのタイミングで、とわかりますね。 ガハマさんに対しては初期から結衣先輩でしたが…これはオープンなガハマさんの性格によるものも大きいと思います。 ではなぜ八幡の呼び方は変えないのか? そこから例えば『比企谷先輩』って呼ぶことになると何か余所余所しい感じしますし、かといって下の名前での『八幡先輩』はガハマさんとゆきのんもしていない呼び方ですし、なにより二人の前で八幡との距離が縮まっている、だなんて見せる真似はいろはすの性格を考えると絶対にしないですね。 あと、八幡だけ『先輩』呼びで特別な存在である、という気持ちもあるでしょう。 でも一番の理由は、 『あんな性格をしてる八幡の前で呼び方を変えたら、向こうは絶対に変えた理由を読み解こうとしてくる』 からだと自分は思っています。 現に八幡には生徒会選挙の件でも、それ以降の依頼でも、八幡に自分の考えをほとんど見透かされてしまっています。 なので自分の八幡への気持ちを形にしてしまって本人に悟られるのは絶対に嫌だから、呼び方を変えると八幡との距離感も変わってしまうから先輩呼びのままなのだと考えると自然かなと。 まあ好意は普段の振る舞いからだだ洩れなんですが…(笑) もちろん本命の葉山への想いもありますし、その葉山の前で八幡の呼び方が変わっているところを見られるのなんて死んでも嫌でしょう。 いろはすも本物が欲しくて告白して玉砕したのに、そんな乗り換えるような素振りなんて自分の想いも否定してしまう事になる、そんな恐怖心もどこかにあったのかもしれません。 それに、戸部の前で見られたら絶対にウザ絡みしてくるのわかっていますし(爆 八幡に対してだけではなく、周りの人間にも色々理由を考えられたくない結果、そのままなのだと考えると、とてもしっくりきました。 14巻でのキーワードの一つに、『言葉を口にしたらそれに思考がとらわれてしまう』、『言葉で定義づけしてしまうとそれに縛られてしまう』というのがあります。 それで相手との立ち位置や距離も変わってしまう。 陽乃さんの話す『共依存』という単語もその一つだと思いますし、『好き』という言葉一つで相手への想いを認めてしまったり。 八幡はそれが嫌だから、自分の中にあるものを伝えるには言葉一つで足りないから、相手との関係に本物を探し求めているのだと思います。 いろはすの『先輩』呼びも、自分が八幡に本当に恋をしてしまうのを踏みとどまらせるためなのかもしれませんね。 そんないじらしいところもいろはすの魅力の一つです。 あと、続のゲームのいろはすルートは本当によくできていますので、おすすめですよ!.

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【俺ガイル】3期第1話の感想!雪乃の依頼は「最後まで見届けて」

俺ガイル 感想

『やはり千葉のハイラインはまちがっている。 』 白鳥 士郎、しらび 『りゅうおうのおしごと! 』のお二人によるアンソロジー。 しらび神の銀髪白髪系キャラはどうあがいても神になる法則。 カラー絵の多種多様な戸塚が可愛すぎるでしょ… そして挿絵の笑顔よ… 最高だ… 本編はサッカーのおはなし。 いつもとテンションが違う葉山、可愛い戸塚。 そして安定のグルメ話。 読んでてアンソロにありがちな違和感もほとんど感じなかったです。 そろいもそろって神か…? 『義輝の野望・全国版』 伊達 康、紅緒 『友人キャラは大変ですか?』のお二人によるアンソロジー。 こちらは材木座視点で語られる 「八幡との出会いのお話」 いいじゃんいいじゃん…!! 材木座視点で語られることによって違和感とか関係なくなるし、本編の内容ともマッチング。 そして材木座らしくオチまで付いてるし面白い…! 俺ガイルらしい他作品ネタも豊富…! アンソロの中でも抜群に好き! これ正史でもいいくらいですよ! 個人的感想 しかし紅緒先生のカラー絵がいろはすなのは一体…? 可愛いからおっけー!! 『思いのほか比企谷八幡の受験指導は的を射ている。 』 田中ロミオ、戸部 淑 『人類は衰退しました』のお二人によるアンソロジー。 違和感Zero… 仕事して…?タイトルすら違和感ないよ。 漢字が少なめなことと八幡の語彙力を除けばマジで俺ガイルですよこれ。 さすが我らがロミオ先生。 凄いわ… 八幡と小町のほっこり話大好きなんだ… 『平塚静と比企谷八幡の、ある休日の過ごし方』 天津 向、うかみ 『クズと天使の二週目生活』のお二人によるアンソロジー。 こちらはアンソロジー1に続き二作品目のアンソロジーになります。 雪乃sideよりもこちらの方が好き、かな? 管理人、平塚先生が大好きで、 ラーメン食べに行く二人がいかにもありそう!って感じでいいですよね。 あとがき曰くアンソロジー4 オールスターズ の方にも書かれるそうので楽しみですね。 『ぼくのかんがえた けんぜんなはやはち』 丸戸 史明 代表作『冴えない彼女の育てかた』『WHITE ALBUM2』など、 このブログでは欠かせない 丸戸先生のアンソロジー。 こちらは挿絵無しでしたが、もう丸戸シナリオが読めるだけでも感謝しかない… タイトルがぶっ壊れてる気がしますがそれはそれ。 気になるシナリオの方は… 「丸戸シナリオだわこれ…」 ~たりする。 のような言い回しとか。 「あ」「あ」の使い方とか。 「~だろ そうなんだろ」の常套句とか。 お家芸のようなメタ要素とか。 そしてひん曲がった友情関係とか。 それでも やっぱりハッピーエンドには繋がっているところとか。 』 渡 航 ラストは今回も原作者わたりん先生の書き下ろし! 遂に奉仕部わちゃわちゃ回きたああああああああああああ!! ずっと!ずっっっと!!待ってた!! 明るい奉仕部が見れるのをずっと待ってた…!! あの教室で、彼らが居心地よく過ごしてくれる日を待ってたよ。 うっわ泣きそうだ… さらにここには小町がいるんだ… そして平塚先生がいないことを思い出してまた泣きそう… と、せっかくの明るいお話なのにもったいない。 改めて書き下ろしの感想をば! まとめると 『めちゃくちゃ青春ラブコメしてる!!!』 どちらを応援するの?と詰め寄る妹と後輩。 それを見て しらーっした視線を八幡に向けるメインヒロイン二人。 それを見て 冷たい目を向けながらも、 不安で 潤みを帯びた雪乃の眼差し。 それを見て 参戦してくる小悪魔後輩。 めちゃくちゃラブコメしてる… 今回、というか、14巻以降で心配だったのがやっぱり 「雪乃を選んだあと」ってところなんですよね。 どうしてもそれぞれぎこちなさは残るはずで… でも上記や兄弟姉妹年上年下談義でも、のびのびというか自然にというか、それぞれアピールしてるのを見て安心しました… お馬鹿年下理論を繰り広げる雪乃。 自分で言って恥ずかしくなってる 「あ、おにいちゃんじゃだめかも」とクリティカルなことをつぶやく結衣。 少し素直になるだけで雪乃と結衣の破壊力がヤバ過ぎる… でもこのバランスを保ってるのは小町がいるからこそ、なんですよね。 やはり妹さえいればいい… 来月発売のアンソロジー3 結衣side 、アンソロジー4 オールスターズ の書き下ろしはどうなるんでしょうか…? 今回のような平和な奉仕部もいいし、未来のおはなしでもいい。 卒業式とかでもいいなぁ… 結衣sideならanother路線もあるかもしれません。 管理人的には いろはと平塚先生が活躍してくれると最高です! と、いうわけで今回はここまで。 来月のアンソロジー発売前にアンソロジー3. 4の紹介記事もあげると思いますのでよろしければご覧ください! お読み下さりありがとうございました~!では! 執筆中BGM : with you feat. Me BACK-ON.

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【ネタバレ】俺ガイル14巻の感想というかなんというか|ATB|note

俺ガイル 感想

/ぽんかん 8 本作には主に2人のメインヒロインが登場しました。 一人は。 眉目秀麗、学業優秀、しかしそのクールさは時に扱いづらい性格として見られ、 周囲から孤立していた女の子。 主人公と共に「奉仕部」という部活動を始めることになり、そこから少しずつ彼女も変わり始めます。 もう一人は。 「やっはろー」が口癖で明るい性格の彼女は、友達も多く、 主人公・を「陰」と表現するなら、彼女は正真正銘の「陽」といえるキャラ。 しかし、ひょんなことから知り合いになり、気付けば奉仕部のとと一緒にいることが好きになっていました。 普通なら関わることもなかった、主人公とメインヒロイン2人。 そんな 3人の歪でかつ繊細な心理描写が好きでした。 そして、最後に主人公・が選んだ一人の女の子は、納得いくものでした。 結論だけ言ってしまえば、 選ばれたのは、。 正直そうだろうなとは予想してました。 なぜって? それは とが結ばれるより、とが結ばれるほうがしっくりくるんです。 あまりうまい表現ができなくて恐縮ですが、読めばなんとなくわかると思います。 も選ばれなかったことは受け入れた上で、2人の居場所に 「私もいてもいいかな? 」と言うシーン。 グッときました。 それだけのことを言える関係性を作れたことが、「奉仕部」という活動を通してできた、 3人にとってとても貴重なものだったのではないかと今となっては思います。 そう、 ただのラで終わりではなく、 人と人の関係性における良き物語としての完結をこの目で見れた気がします。 なので、この終わり方は非常に納得できる良い終わり方だったと、私は思いました。 先生、お疲れ様でした p.

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