熱性 けいれん 原因。 小児救急医療現場で遭遇する主な子どもの傷病

【てんかんinfo】てんかん発作とけいれん発作の違い

熱性 けいれん 原因

「けいれん」とは自分の意志とは無関係に、勝手に筋肉が強く収縮する状態のことです。 けいれんは、てんかん以外にも、発熱(高熱)、感染症、電解質異常、薬物、頭蓋内病変(腫瘍、外傷、低酸素脳症など)などによって引き起こされる症状の一つです。 これらの疾患によるけいれんとてんかん発作は起こる原因が異なるため、治療法も違ってきます。 たとえば、てんかんでは大脳が原因で起こりますが、脊髄や末梢神経が興奮することで起こるけいれんもあります。 したがって「けいれん発作」というとき、それは「けいれん」という発作性の運動症状を意味し、「てんかん発作」はこれまで説明してきたように「脳のニューロンの過剰な発作」によって引き起こされた発作を言い、けいれん以外の照応もあります。 熱性けいれんは、小児が高熱を出したときに起こすけいれんですが、てんかんの中にも発熱が発作のきっかけになる場合があり、さらにけいれん時の脳波が両方とも似ているため、判断がつきにくい場合もあります(小児てんかんの「」参照)。 その他の代表的なけいれん• まばたきを繰り返す、まぶたがピクピク動く:眼瞼けいれん、単純性筋けいれん• 目のまわり、口もと、頬がピクピク動く:片側顔面けいれん• 顔のさまざまな筋肉がときどきピクッと動く:チック• 手足がときどきピクッピクッと動く:羽ばたき振戦 など.

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小児救急医療現場で遭遇する主な子どもの傷病

熱性 けいれん 原因

小さな子どもが突然チアノーゼ。 白目をむいて、両手両足をつっぱり、ビクビク震え始めた! 呼びかけても返事がない! あなたは、落ち着いて正しい対処をする自信がありますか? いざという時落ち着いて対処できるように、しっかりと知識を身に付けておきましょう! 熱性けいれんサマリ 日本ではだいたい子どもの10人に1人ぐらいの割合で熱性けいれんを起こす 熱性けいれんは熱が出始めてから24時間以内に起こることが多い 熱性けいれんは2~3分で収まることが多い 熱が2~3日続いてからけいれんが起こった場合には髄膜炎や脳炎の恐れがあるので注意 熱性けいれんは家族歴が強い 熱性けいれんについては、第9章「基礎的な看病の方法」(P83)でも取り上げています。 複雑型熱性けいれんが起こる小児は、わずかですが後年にてんかん発作を起こしやすくなります。 熱性けいれんへの基本的な対応 熱性けいれんの70~80%は、心配のない単純型熱性けいれんです。 まずは慌てず、けいれんをよく「観察」することが重要です。 「けいれん中に舌を噛むのを防ぐために割り箸などを口に入れる」という処置は、誤った処置です。 かえって口の中を傷つけたり、吐気を誘発したりする恐れがあるので、絶対にしないでください。 緊急で医師の受診が必要なけいれん 「熱性けいれん指導ガイドライン」によると、発熱時のけいれんの中でも以下の場合は、良性の熱性けいれんではない可能性があるため、すぐに受診が必要とされています。 そのため、熱性けいれんが「3分」あるいは「5分」持続する場合で、単純型だと思われても、受診(状況に応じて救急搬送)することが必要です。 でも、 「けいれんが3分以上続く場合や2回以上繰り返すようなら病院を受診」(P83 としています。 また、保育所における感染症対策ガイドラインでは、 「けいれんが5分以上治まらないとき」は至急受診、としています。 熱性けいれんは再発するのか 熱性けいれんを発症した子どもの過半数は、生涯を通じて1回しか発作を起こさないといわれています。 再発率は25~50%、3回以上の発作反復は全体の9%程度です。 ただし、熱性けいれんは、以下の(1)または(2)場合には再発率が50%と言われています。 (1)1歳未満での熱性けいれん初発の場合 (2)親や兄弟に熱性けいれんの既往がある場合 「熱性けいれんを起こしやすい子ども」の場合、かかりつけ医から熱性けいれんの予防薬として「ジアゼパム(商品名:ダイアップ)」という坐薬が処方されることがあります。 この坐薬の取り扱いには十分注意しなければなりません。 保育所保育指針解説書第5章 健康及び安全の中の「与薬への留意点」では以下のように記載があり、「特に坐薬は慎重に」ということが書かれています。 「保育所において薬を与える場合は、医師の指示に基づいた薬に限定します。 その際には、保護者に医師名、薬の種類、内服方法等を具体的に記載した与薬依頼表を持参してもらいます。 」 保護者から預かった薬については、他の子どもが誤って内服することのないように施錠のできる場所に保管するなど、管理を徹底しなければなりません。 与薬に当たっては、複数の保育士等で、重複与薬、人違い、与薬量の誤認、与薬忘れ等がないよう確認します。 坐薬を使用する場合には、かかりつけ医の具体的な指示書に基づき、慎重に取り扱う必要があります。 (予防薬としての坐薬使用時の体温、タイミングがかかりつけ医により多少ことなります) 保育中に熱性けいれんが起こったら まず、 落ち着くことが大切です。 熱性けいれんを目の当たりにすると、そのけいれんが、「単純型」か「複雑型」か瞬時に見分けることが困難なことがあります。 小児科のお医者さんですら慌てることがあります。 つぎに、 深呼吸して、しっかりと対応することが重要です。 発見者・担当者は落ち着くまでその場を離れずに対応、2番目の人はしっかり観察記録、3番目の人は周りの人と連絡をとります。 さっきまで元気だったのに突然けいれんする・・・ということも稀ではありません。 しかし 急に高熱になることはまずありませんので、特に熱性けいれんの既往がある児童の場合、日頃からの観察が大切です。 誰でも、いつでも、対応できるよう、熱性けいれんへの基本的な対応を、全職員に繰り返し徹底しておく必要があります。 特に与薬の必要な子どもを預かる場合には、 手順をマニュアル化し、一定期間ごとに研修を行うなどして「いざ」という時に備えましょう。 最後に、熱性けいれんが起こらないよう、 日頃の健康状態の把握が重要です。 そして無用な感染症にかかり高熱を出すことの無いよう、 予防接種は必ずするように勧めましょう。

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子どものけいれんの原因は「熱あり」「熱なし」で異なる。熱性けいれんや髄膜炎、脳炎、てんかんの可能性は?

熱性 けいれん 原因

日本小児科学会専門医。 2002年、慶応義塾大学医学部卒。 神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。 内科・小児科・アレルギー科を担... 突然、子供が白目をむいて、両手足をピンと伸ばしたままガクガク震え出したら、パニックを起こしてしまうのも無理はありません。 発熱とともに起こるけいれんは、「熱性けいれん」といい、赤ちゃんや幼児によく見られる症状です。 今回は、子供が熱性けいれんになっても落ち着いて対処できるように、原因や症状、対処法のほか、後遺症は残るのか、てんかんとの違いなど、よくある質問についてご説明します。 熱性けいれんとは?原因は? 熱性けいれんとは、38度以上の発熱後に起こるけいれんのことを指します。 風邪やはしか、インフルエンザなどの感染症で熱が上がってから、12時間以内に発症することが多いとされています。 熱性けいれんは生後6ヶ月~3歳までの乳幼児に多く見られます。 このくらいの年齢の子供は脳が未熟なため、高熱のストレスにより脳内になんらかのトラブルが発生して起こると考えられています。 しかし、けいれんが起きるメカニズムに関しては、まだはっきりしたことがわかっていないのが現状です。 関連記事 熱性けいれんの対処法は? 子供が熱性けいれんを起こしたとき、まず大切なのはママやパパができるだけ冷静になることです。 熱性けいれんは30分以上と長時間続くことは少なく、脳に悪影響を与えることは少ないので、落ち着いて対応してください。 熱性けいれんが起こったら、まず時計を確認して「けいれんが続いた時間」と「けいれんが治まってから意識が戻るまでの時間」を計っておきましょう。 また、時間を計測しながら、次のような対処を行ってあげましょう。 けいれんが治まった後も、呼吸が乱れていないか顔色が悪くないかなどをしばらくの間は見守っていてくださいね。 たとえば、大声で呼びかけたり激しく揺さぶったり、頬を叩いたりするなどの刺激を与えることです。 子供が意識をなくすとびっくりして思わず何かをしてあげたくなると思いますが、かえって症状を悪化させてしまいます。 また、硬直したときに舌を噛まないようにと口に割り箸や指などを突っ込む人がいますが、噛む力がかなり強く、かえって子供の口の中を傷つけたり、誤飲を招いたり、あるいは自分の指を傷つけたりするので、やらないようにしてください。 基本的に、熱性けいれんが起きたときに自分で舌を噛むことはありません。 関連記事 複雑型熱性けいれんとは?病院へ行くべき? ほとんどの熱性けいれんは、一時的なもので神経異常などを引き起こすことはないので安心してください。 しかし、けいれんの現れ方によっては注意が必要です。 複雑型熱性けいれんは脳の神経異常が原因の可能性があるため、病院で早期の検査が必要です。 その際には、けいれんが続いた時間やけいれん中の症状、けいれん後に意識を取り戻すまでの時間を伝えると診断がスムーズですよ。 また、複雑型熱性けいれんの特徴が出ていた場合は、受診時にその特徴を伝えると、多くの場合すぐに血液検査などの対応が必要になります。 熱性けいれんで救急車を呼んでもいい? 特に高熱が出やすい夜間に子供が熱性けいれんを発症すると、病院が開いていない時間のため不安になりますよね。 単純型熱性けいれんであれば救急車を呼ぶ必要はないものの、不安であれば救急車を呼んでも問題ありません。 けいれんが長く続く、左右非対称なけいれん症状があるなど、複雑型熱性けいれんの可能性があるときは、迷わず救急車を呼んだ方がいいでしょう。 関連記事 熱性けいれんで入院することもあるの? 単純型熱性けいれんであれば入院等は不要ですが、複雑型熱性けいれんでは入院をすすめられることも多くあります。 長時間のけいれんの原因を突き止めるため、頭部の画像検査・髄液検査などを行うこともあります。 またけいれんが繰り返し起こるときなど、パパやママの精神的不安をサポートするために、医師が入院治療を選択することもあります。 入院が決まったからといって急に危険度が高まったということではないので、入院理由などを聞いて落ち着いて対処しましょうね。 熱性けいれんは薬で予防できる? 熱性けいれんで病院の診察を受けた後、けいれんの再発予防としてダイアップ座薬(ジアゼパム)が処方されることがあります。 これは、過去に15分以上のけいれんを起こした、複数回けいれんを起こしたことがある、体の一部だけ強いけいれんを起こした、などの経験がある子供が主に利用する薬です。 使用方法としては、37. ダイアップ座薬は鎮静剤の一種なので熱を下げる効果はありません。 実はダイアップ座薬でのけいれん予防は日本でしか取り入れられていません。 海外では、「熱性けいれんは数分で収まり、脳にも影響がないので予防は不要」と考えられています。 もし処方を希望するときには医師と相談の上、利用するようにしましょう。 関連記事 熱性けいれんで後遺症は残る? 単純型熱性けいれんであれば、後遺症が出ることはほとんどありません。 しかし、複雑型熱性けいれんの場合は、脳の神経異常が原因となっている可能性があり、複雑型熱性けいれんを繰り返していると知能障害や運動障害などの後遺症が出る可能性があります。 熱性けいれんとてんかんの違いは? 複雑型熱性けいれんが続くと、後々「てんかん」を発症するリスクが高まります。 てんかんは、熱性けいれんと症状は似ていますが、発熱などのきっかけとなる症状がありません。 てんかんの患者は大脳の電気信号が過敏となっている傾向があり、それによりけいれんを繰り返します。 てんかんを発症すると、高熱が出なくても突然脳の神経回路が異常をきたしてけいれんが起きるため、日常生活に支障が出てしまいます。 そのため、発作を起こさないために抗てんかん薬の内服などの治療が必要になります。 熱性けいれんと似た病気は? 熱性けいれんと似た病気には、てんかん以外にも以下のようなものがあります。 これらの病気の場合のけいれんは、前述の複雑型熱性けいれんと同様に長く続きます。 5分以上けいれんが続く場合は、重篤な病気の可能性があるため、早急に病院を受診してください。 髄膜炎 脳の表面や脊髄を覆っている膜を、髄膜と言います。 この髄膜にウイルスや細菌が侵入して炎症を起こし、高熱や嘔吐、頭痛といった症状があらわれるのが髄膜炎です。 髄膜炎には細菌が感染して起こる細菌性髄膜炎と、ウイルスなどが感染して起こる無菌性髄膜炎があります。 特にけいれんが見られるのは、細菌性髄膜炎です。 早めに治療を行う必要があるので、気になる症状が見られたらすぐに病院に行きましょう。 ただしワクチンで予防できるものが多いので、しっかりと予防接種を受けることが大切です。

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